• 北九州のヒト!
  • HOME
  • 記事
  • 【ファンファン北九州#17】映画監督 雑賀俊朗さん<前編>

【ファンファン北九州#17】映画監督 雑賀俊朗さん<前編>

映画監督・雑賀俊郎さん(写真中央)

西日本新聞社北九州本社が制作するラジオ番組「ファンファン北九州」。地元新聞社ならではのディープな情報&北九州の魅力を紹介しています。ラジオを聞き逃した人のために、放送された番組の内容を『北九州ノコト』で振り返ります。

ずっと北九州で映画を撮りたかった監督の思い

甲木:おはようございます!西日本新聞社 ナビゲーターの甲木正子です。

梁:西日本新聞社の梁京燮です。

甲木:今回は、映画好きな私たちにとって楽しみな回ですね。

それでは本日のゲストをお呼びしましょう!北九州市出身の映画監督 雑賀俊朗さんです。よろしくお願いします!

雑賀:よろしくお願いします。

甲木:なんと雑賀監督は、私の母校の東筑高校の先輩でもあります。

雑賀:そうなんですよね。

甲木:では、まず私から雑賀監督をご紹介いたします。

監督は、数多くのテレビドラマや番組の企画・プロデューサー・ディレクターなどを務めていらっしゃるんですよね。2001年に映画「クリスマス・イヴ」で監督デビューされ、2008年には映画「チェスト!」(2008年)が角川日本映画エンジェル大賞を受賞したんです。

梁:チェスト!鹿児島の!

甲木:2013年には「リトル・マエストラ」(2012年)で上海国際映画祭に招待されてます。

梁:有村架純さんが出ている。

雑賀:そうです。

甲木:観たんだよね。

梁:観ました!

甲木:そしてなんと!2017年、映画「カノン」(2016年)が中国のアカデミー賞といわれる金鶏百花映画祭の国際映画部門で作品賞、監督賞、女優賞の3冠に輝きました。

梁:すごいですね!

甲木:こんな素晴らしい経歴を持つ雑賀監督が、今回なんと2022年秋公開予定のオール北九州ロケの映画「レッドシューズ」を撮られるということなんです。

梁:すごく楽しみですね!

雑賀:本当に今まで北九州で撮りたかったんですけど、映画って奇跡とか運とか流れがないとなかなか撮るチャンスがなくて。それで、さっき紹介にありました賞を獲ったんで、次はわがままを言って「北九州で映画を撮る!」と宣言しました。

甲木:やったー!!(拍手)

梁:満を持して。

まっすぐで不器用な女性ボクサーの物語

甲木:私もちらっとお聞きしたところ、女性の家族の物語ということなんですが、もう少し詳しく教えてください。

雑賀:主人公はシングルマザーで、元女子ボクサーなんですね。旦那さんが亡くなって5歳くらいの子どもを抱えているんですけど、まっすぐな性格でちょっと不器用な生き方しかできない。バイトしても上司とぶつかったりして、なかなか上手くいかない中で、継母が心配して子どもの養育権などを私がもらうっていう。

梁:それだけで切ない話になりそうですね。ドキドキしてしまいますね。

雑賀:子どもを取り戻すためには自分がチャンピオンになるしかない、それで生活を安定させたいといことでリングに上がるというお話です。

撮影場所は旧五市を網羅。映像で残したい北九州の景色

甲木:今年の6月クランクインでしたっけ?

雑賀:そうです。6月~7月の1ヶ月撮影をします。

甲木:監督も、ご自身が監督になられて、故郷の映画の街でロケできるって感無量ですよね。

雑賀:もう嬉しいですね!ずっと念願だったんで。例えば、「相棒」や「図書館戦争」などいろいろ北九州で撮影してるって私も業界の人間なんで知ってるんですけど、架空の街だったり、北九州って設定じゃなかったりするんですよね。かなり多く撮ってるんですけど。それが、東京にいて悔しい思いがありまして。

梁:北九州ってちゃんと言えよ!って。

甲木:じゃあ今回はばっちり地名が出る?

雑賀:当然!地元出身なんで。今回、この作品でちゃんとやろうと。いろんなところを網羅したいなと。ロケハンとかをしてて気づいたのが、堀川がもうちょっとしたら新しくなるとか、旦過市場が建て替わるとか。私の映画に間に合うのであれば、そこで全部映像を残しておこうってぐらいの気持ちでいます。

甲木:それは旦過市場の方も喜ばれると思います。

梁:旦過市場のうどん屋のおばちゃんも喜ぶでしょうね。

甲木:旦過うどんの方もおっしゃてたんですよ。「この景色を映像に残してほしい!」って。

雑賀:そのつもりでいます。

甲木:それは街の期待大ですね!

気になるキャストは?

甲木:気になるキャストは?

雑賀:キャストは喋りたくてしょうがないんですが、まだ喋れないんです。

梁:監督、「梁」とか言ったらダメですよ。(笑)

甲木:いやいや、自分が出たいんですよ。(笑)

雑賀:どっかで言うかもしれませんが。(笑)今、主役に決めている女優さんが、将来有望でスポーツ万能の美人女優さんで、東京でボクシングの練習をもう開始しています。

梁:もう体作りから?

雑賀:はい。やってます。やっぱりちゃんとやるには、今から6カ月くらいかけて頑張っています。

甲木:そうですか!それは楽しみですね!

雑賀:あと、東京オリンピックから女子ボクシングが正式種目になるんです。

梁:このタイミングでですね。

雑賀:さらに、北九州の街ってひとり親を支援してるって聞いてて、私たちの作品の主人公がシングルマザーなんでピッタリくる、リンクするという。

梁:掛け算がすごいですね!

雑賀:天文学的な数字になります。(笑)

甲木:楽しみでなりませんね。

地元の人も作品に!エキストラ募集

甲木:しかも、主演とかは望みませんが、梁君みたいに地元の人で映画に出たいなっていう人にエキストラとかってありますよね?

雑賀:エキストラたくさん必要なんですよ。

梁:それはもう動員かけますよ!

雑賀:例えば、試合時のリングの周りとかすごく人が必要なんで。

甲木:応援に行きますよ!

梁:行きます行きます!

雑賀:あとは、私の作品ってどちらかというと地元の人を入れたいんですよ。なぜかというと、空気感がやっぱり地元の人がいると違うので、オーディションもしたいなと思っています。

梁:それはもう、今から体鍛えていきますよ。

雑賀:いや、ボクシングする必要はないんですよ。(笑)

雑賀・甲木・梁:(笑い)

梁:本当に体鍛えて、オファーがかかるのを待っとこうかな。(笑)

雑賀:まずは、お腹をシックスパックに。

梁:仮面ライダーのように。

甲木:楽しみにしてますよ!梁さんの出演を。

 

〇ゲスト:雑賀俊朗さん(映画監督)

〇出演:甲木正子(西日本新聞社北九州本社)、梁京燮(同)

関連記事一覧