国内唯一の海底でまたぐ県境 「関門トンネル」はウォーキングもOK

(画像提供:北九州市観光情報サイト「ぐるリッチ!北Q州」)

本州(下関)と九州(北九州)をつなぐ「関門トンネル」。

「関門国道トンネル」と呼ばれることもある、この海底トンネルは2層になっており、上は車両専用、下は人や自転車、50㏄以下の原動機付自転車が徒歩で利用できる「人道」になっています。

門司港レトロ観光列車・トロッコ潮風号に乗車すると、「九州鉄道記念館駅」を出発して10分ほどで終点の「関門海峡めかり駅」に到着。そこから徒歩7分ほど海沿いを歩くと「関門トンネル人道入り口」があり、その先には絶景の「関門橋」が悠然と立っています。

国内で唯一の海底県境スポット

関門橋(画像提供:北九州市観光情報サイト「ぐるリッチ!北Q州」)

人道の歴史は古く、1958年に開通しました。着工から開通までは21年かかったといわれています。

人道の両端は国道2号線に面していませんが、車両専用トンネルの直下に位置することから、人道にも国道2号線の標識が取り付けられています。トンネル内は、歩行者専用道路の扱いとなっており右側通行です。

門司側の人道入口(画像提供:北九州市観光情報サイト「ぐるリッチ!北Q州」)

人道入り口から、地下(海底)まではエレベーターを利用します。

海面下56〜58メートル、幅4メートルのトンネルを歩いて15分ほどで海底を通り抜けることができます。全長は780メートルで、通行料金は無料。自転車、原動機付自転車は、20円の車両料金を支払い、車両を押して歩きます。利用できる時間帯は、朝6時から夜22時まで。

海底トンネル内の県境(画像提供:写真AC)

トンネルの最深部となる58メートル地点には、福岡県と山口県の県境があります。海底を歩いて越えられる県境のスポットは国内でも唯一です。

ウォーキングやランニングコースにも

関門トンネルは、観光スポットとしても人気の高い場所ですが、日常の移動手段として利用する人も多数います。屋根があり、天候に左右されないことからウォーキングやジョギングのコースとして利用する人も多いそうです。運動不足になりがちな梅雨時期に、おすすめしたいスポットです。

人道は現在、新型コロナの感染拡大防止のため、マスク着用での利用を呼びかけています。また、県外への移動は慎重に、感染予防はしっかり行いましょう。

(北九州ノコト編集部)

関門トンネル人道
住所 北九州市門司区大字門司(門司側)
山口県下関市みもすそ川町22(下関側)
通行時間 6:00~22:00
料金 歩行者無料、自転車・原付20円
※トンネル内は手で押して歩く

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