文学館リニューアル記念・収蔵品展「北九州の文学者」が会期延長開催中
(画像提供:北九州市立文学館)
開館から13年経ち、初の展示リニューアルを行った「北九州市立文学館」。森鷗外をはじめとする北九州ゆかりの著名な文学者の紹介や、ジャンル別の歴史、平成以降に活躍する作家の紹介など、常設展示が大きく変わりました。
5月26日にリニューアルオープンしたものの、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、5月28日から再び臨時休館、6月19日から再開しました。そのため、新しく生まれ変わった文学館にまだ足を運んでいないという人も多いのではないでしょうか。
現在、リニューアル記念として、北九州を代表する文学者にまつわる貴重な収蔵品が一堂に展示される収蔵品展「北九州の文学者」が1階企画展示室で同時開催中です。7月下旬に終了する予定でしたが、11月1日(日)まで会期を延長しました。
8月4日から始まった収蔵品展後期では、前期で紹介された北九州にゆかりのある文学者6人(森鷗外、杉田久女、橋本多佳子、林芙美子、火野葦平、宗左近)の資料に、北九州の児童文学に関する資料を加えた約150点が展示されています。
常設展の入館料のみで収蔵品展も観覧できるので、収蔵品展を見たかったけれど外出自粛で来館できていなかった人はもちろん、そもそも文学館に行ったことがないという人もこの機会に出かけてみませんか。
森鷗外など文学者6人の貴重な資料が並ぶ「北九州の文学者」
前期から続く「北九州の文学者」をテーマにしたコーナーでは、北九州を代表する文学者の自筆資料のほか、主な作品の初版本、遺愛品などで、それぞれの人物像や足跡などが紹介されています。
展示内容は、 森鷗外(書簡)、杉田久女・橋本多佳子(掛け軸、色紙、短冊、句稿ほか )、林芙美子(原稿、書、書簡ほか)、火野葦平(従軍手帳、書画、書簡、原稿ほか)、宗左近(原稿、創作ノート、日記、書ほか)。
後期から登場、小特集「今読みたい!私たちのまちの児童文学」
後期から新たに加わった小特集「今読みたい!私たちのまちの児童文学」の展示では、北九州の児童文化活動、児童文学の同人誌、今活躍する児童文学作家、ゆかりの作家の児童書などが紹介され、前期とは違った雰囲気の展示になっています。
展示品は、阿南哲朗、みずかみかずよの原稿や書簡、神沢利子、まはら三桃など現代の児童文学作家の原稿や創作ノート、ゆかりの作家の児童文学に関する雑誌、書籍(一部閲覧可)、没後60年の火野葦平と児童文学作品に関する資料、ゆかりの作家の作品が掲載された教科書などがあります。
北九州在住のイラストレーター・黒田征太郎さんの絵本原画もありますよ。
施設名 | 北九州市立文学館 |
住所 | 北九州市小倉北区城内4-1 |
交通 | 西鉄バス「勝山公園」バス停から徒歩約1分、「北九州市役所前」バス停・「小倉北区役所前」バス停から徒歩約2分 |
電話番号 | 093-571-1505 |
開館時間 | 9:30~18:00(入館は閉館の30分前まで) |
定休日 | 月曜(月曜が休日の場合はその翌日)、12/29~1/3 |
常設展入館料 | 一般240円、中高生120円、小学生60円 |
備考 | 駐車場無 |
(北九州ノコト編集部)