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「リマポエ工房」2月オープン 体験型シルクスクリーン工房 【北九州市門司区】

(アイキャッチ画像:店舗外観)

JR門司駅から徒歩約5分、柳中央通りにある雑貨とカフェの店「limapoepoe(リマポエポエ)」が、2月22日に「リマポエ工房」をオープンしました。

工房で『ちょこっと体験ワークショップ』が体験できると聞いて、工房を案内してもらいました。

リマポエ工房ってどんなところ?

『シルクスクリーン工房でみんなが楽しめる仕組み作り~障害のある人もない人も~』を大目標に、クラウドファンディングに挑戦。この春、念願のシルクスクリーン工房「リマポエ工房」を開設。

工房では、シルクスクリーンという印刷の技法を使って、オリジナルのグッズを作ることが出来ます。

同工房は系列店「リマポエポエ」から徒歩約1分、路地を抜けた先にあります。

外観は、一見何の変哲もない一軒家に見えますが、扉を開けるとそこは…マスターと店主さんの思いがつまった、わくわくとした空間が広がっていました!

訪れた日はオープンの翌日だったのですが、たくさんのサンプル品が飾られていて、「自分もオリジナルの作品を作ってみたい!」と思わせる匠の技を感じました。

シルクスクリーンとは?

シルクスクリーンとは孔版印刷の一種で、メッシュ状の版に孔(あな)をつくり、孔の部分にだけインクを落として印刷するシンプルな印刷方法。

「大阪レトロ印刷」とのご縁で、夢が現実になったと言われるプリンターは店主・夕佳さんのようにスタイリッシュなデザインです。

素材の料金は撮影当時のもの。最新情報は要問い合わせ

同店ではコットン素材の巾着やトートバック、Tシャツなどの生地にオリジナルのデザインを印刷してオンリーワンのグッズを作ることができます。

素材の料金は撮影当時のもの。最新情報は要問い合わせ

インクもカラフルで、どんな風に仕上げるか考えるだけでもわくわくします。

シルクスクリーン初体験

実際にシルクスクリーンを使って印刷する体験をさせてもらいました。

今回は、あらかじめ作られたデザインに好きな色のインクをのせて、はがきサイズの紙に印刷するというもの。

どんな人でも簡単に印刷できるよう、スクリーンの枠にもマスターのひと工夫が施されています。

スクリーンにインクをのせた後は、スクイージーという道具を使ってインクを伸ばします。

スクリーンを紙から剥がすと、見事!きれいにスクリーンのデザインが紙に印刷されました。

体験ワークショップのデザインは店主・夕佳さんのデザインで、マスターがモデルのくまさん。マスターの淹れるコーヒーはまた格別においしく、リマポエポエ店舗でいただくことができます。

工房の利用料等について尋ねると「詳しい内容は店主にお尋ねください」とマスター。リマポエポエに戻り、店主にお話しを聞きました。

立ち止まっている人が一歩踏み出す後押しを…

子どもの頃から障害のある人と関わりをもつことが好き、一緒に過ごすことが『ふつう』のことだったと話す店主。准看護師として施設や病院で働きながら、いろんな人々と関わる中で、家族(お母さんたち)は「地域に出たい」と思っていると感じたそうです。

どんなふうな支援が自分にとっても相手にとっても最善なんだろう…と考えた先にあったのが、「福祉雑貨」。今回の工房開設は、デザインはあるけれど、ものづくりの工程にまで行けずに立ち止まっている人にとって、一歩踏み出す後押しになれば、との思いも込められているようです。

リマポエ工房利用のメリット

リマポエ工房を利用するメリットは4つ。その1「利用者は、デザインを同店に預けることで、初期費用をかけずに小ロットからオリジナル商品を作ることが出来る」、その2「商品の販売価格の一部をデザイン使用料として作者に還元する(収益があることで、作者のやりがいにつながる)」、その3「個性的かつ魅力的な作品を社会に広めることができる」、その4「障害のある人もない人も一緒に楽しくモノづくりができる」だそう。

ワークショップの種類は、「お試しワークショップ(用意している版を使ってトートバッグに印刷する)」、「Tシャツワークショップ(用意している版を使ってTシャツに印刷する)」。さらに「スペシャルワーク」もあるとのことです(ワークスペースの利用料とあわせ詳細は店舗へ問い合わせ)。

これからの夢

4月に2周年を迎えるリマポエポエ。店名の「lima poepoe」とはハワイのことばで「みんなで手をつないで大きな輪をつくる」という想いがこめられた造語とのこと。

障害のある人もそうでない人も、お互いがwinwinの関係で一緒に力をあわせ、大きな一歩をふみだした同店、未来につながる大きな一歩。店名の由来を伺って、ますます大好きに。

「年に1回は障害者とその家族の人たちが気兼ねなく楽しめるイベントを開催すること」「自主上映会を開催して『自閉症の僕が飛び跳ねる理由』をみんなで観たい!」…熱い思いが溢れる店主さんのエネルギーが伝わって、筆者の胸の奥がじ~んと熱くなり、地域の力で継続して応援していきたいと感じました。

店休日など最新情報は「リマポエポエ」インスタグラムで確認できます。また、3月26日(日)には「muikku marche(ムイックマルシェ)」に出店予定とのことです。

■住所/北九州市門司区柳町1-4-15-1階(リマポエポエ) ※「リマポエ工房」利用の際は左記住所へ来店を
■営業時間/10:00~18:00(工房利用可能時間/10:00~12:00・13:00~15:00)
■店休日/不定
■駐車場/近隣にコインパーキングあり

※2023年3月25日現在の情報です

(ライター・kohalu.7)

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