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鉄道の魅力と楽しさを小倉駅から/九州旅客鉄道株式会社 小倉駅 駅長 雲田昭慶さん

(アイキャッチ画像:ゲストの雲田昭慶さん)

西日本新聞社北九州本社が制作するラジオ番組「ファンファン北九州」。地元新聞社ならではのディープな情報&北九州の魅力を紹介しています。ラジオを聞き逃した人のために、放送された番組の内容を『北九州ノコト』で振り返ります。

乗り物全般が好きで、好きなことを長くできる会社に勤めたかった

甲木:おはようございます。西日本新聞社 ナビゲーターの甲木正子です。

井上:同じく、西日本新聞社 井上圭司です。

甲木:先週の鉄道の話ですけど、特にあのウォーキングの話、面白かったですね。

井上:面白いですね。鉄道会社がウォーキングを考えていることが不思議だったんですけども、駅長の話を聞いて、非常に腑に落ちた感じがしました。

甲木:駅長のアイディアで、ウォーキングイベントもできるという楽しいお話でしたよね。今日も早速お呼びしたいと思います。本日のゲストは先週に引き続き、JR九州小倉駅 駅長の雲田昭慶さんです。雲田さん、今日もよろしくお願いします。

井上:よろしくお願いします。

雲田:よろしくお願いします。

甲木:先週は、小倉駅の仕事についてとか、ウォーキングについてお話を伺ったんですけども、今日は雲田駅長の人となりに迫ってみます。雲田さんは、先週もおっしゃいましたけど、北九州市のご出身なんですね。ここまで聞くと、ファンファン北九州のヘビーリスナーの方は、ピンと来ると思うんですけれども、東筑高校の後輩です。それも12歳も年下なんですよ。大学は関西の方に進学されたんですけど、就職でこっちに戻って来られたということで、やっぱり理由があって帰って来られたんでしょうか?

雲田:そうですね、元々、Uターン志向というのがまず一つありました。“てっちゃん”ではないんですけど、乗り物だとか車だとかそういったもの全般が好きだったので、好きな事で仕事が長くできるような会社に勤めたいという希望があって、この会社であれば、どんな部署にいても、楽しめるかなと思い入社しました。当時大学で、観光学とかインバウンドとか、そういった切り口の勉強をしていたので、九州はアジアに非常に近いため、九州に帰って、九州をアジアの一大観光地にしたいという思いを持って、今の会社に入らせて頂きました。

甲木:面接の時もそうおっしゃったんですか?

雲田:そうですね(笑)

さまざまな部署で仕事を経験

甲木:雲田さんは入社して最初はどうどういう部署に配属されたんですか?

雲田:最初は駅での勤務になりますので、大分の中津というところに1年いました。

甲木:駅員さんっていうのは、切符を売ったりする人ですか?

雲田:そうですね。切符をみどりの窓口で販売したりだとか、改札口に立って切符を見たりとかそういった仕事を入社して最初にやっておりました。

甲木:そうなんですね。車掌さんの経験もあるんですか?

雲田:はい、その後はですね、門司車掌区というのが北九州にあるんですけれども、そちらの方で車掌の業務を1年間、その後列車の運行管理をする部署で1年間、業務をやらせて頂きました。

甲木:そこで、鉄道業務の基礎を覚えた後、九州新幹線にも関わったそうですね。

雲田:はい。平成16年3月に、九州新幹線が熊本の新八代から鹿児島中央まで最初に開業したんですけども、そちらの立ち上げの業務を担当しました。

甲木:具体的には立ち上げ業務って、どんなことをするんですか?

雲田:当時、薩摩川内市に新幹線の基地と事務所を作る計画があり、その立ち上げや新幹線の開業にあたって社内の各部との調整などを行いました。

甲木:では、どちらかというと組織内の業務で、地元対策とかではないと言うことですね?

雲田:そうですね。新幹線組織の立ち上げ準備などがメインでしたが、自治体の方との調整などもありました。

甲木:そういう風にいろんな部署を経験されてる雲田さんなんですけれども、それは今、こうやって駅長をなさっていることにキャリアが活かされてますか?

雲田:そうですね。本当にいろんな部門を経験させて頂いたので、社内外のさまざまな方との繋がりが財産となっています。この会社に入って20年余りになりますけれども、本当にたくさんご縁を頂いて、それが今の駅の仕事に非常に活きているというのもありますし、こうした甲木さんとの出会いもそうですね。いろんな方とコミュニケーシ ョンをとって、ご縁が深まることで、仕事にも繋がっていくのだなと非常に感じます。

鉄道に乗ることの楽しさを知ってほしい

甲木:マネジメントもすごいなあと思ったのが、この前、駅長室を井上さんと2人で訪問させて頂いたときに、私たちも頂いたこのバッジですが、雲ちゃんのキャラクターが書かれているバッジですけれども、“雲田”っていうお名前なので、社員の方が、このイラストを描かれたそうなんですよね。

雲田:そうですね。部下が駅長のイメージキャラクターを作ってくれまして。

井上:面白いですよね、このバッジ。本当にユーモラスで。

甲木:もう一つ感動したのが去年の秋、ロータリークラブで、みんなで日帰りの遠足をしたんですけれども、その企画委員に雲田さんがなってらっしゃって、その遠足の内容が平成筑豊鉄道のコトコト列車の旅だったんですよ。

井上:競合社ですよね。

甲木:そうなんですよ、JR九州じゃないんですよ。確かにすごいデザインの列車に、みんなで乗って列車の中でフレンチを食べて、筑豊の景色の中を走るという、楽しいイベントでみんな大満足でしたが、帰る時にロータリーのメンバーと言ったのが、「雲田さん、JRじゃなくてよかったのかな?」ってみんな言っていて、ライバル会社じゃないですか。心の広い人だなと、ロータリーの先輩方がおっしゃっていたんですけど、良かったんですか?

雲田:なかなか九州の方は公共交通機関を利用して頂ける機会が少ないんですよね。やっぱり車社会の中で、我々の会社の列車じゃなくても、鉄道に乗ることの楽しさを皆さんに知って頂ければということで、鉄道旅行全般にもっと興味を持ってもらいたいなあっという切り口で開催させて頂ました。

甲木:なるほどですね。本当に良い企画だったと思います。皆さん「鉄道の旅ってやっぱりいいな」って言うのは、実感したところだと思うので、次はJRの列車で…。

雲田:そうですね。

甲木:本日もあっという間に時間になって、雲田さんがお酒が強いという話をする時間が無かったんですけど(笑)。井上さん、お話を聞いていかがでしたか?

井上:そうですね。私はこれから外国へのアピールはすごく楽しみですね。外国で日本の鉄道について興味を持ってる方が実は多いんじゃないかなと思ってまして、テクノロジーとか正確さとかですね。その中で雲田駅長だったら、鉄道の良さと共に今度は小倉の良さも、外国の人にアピールして下さるんじゃないだろうかと思ってます。

雲田:そうですね。小倉駅長の立場で北九州のいろんな良さというものをどんどん伝えていければと思ってます。

甲木:そうですね。これからも地元のためにご活躍ください。

雲田:ありがとうございます。

甲木:先週、今週の2回にわたり、JR九州 小倉駅 駅長の雲田昭慶さんにお話を伺いました。どうもありがとうございました。

井上:ありがとうございました。

雲田:ありがとうございました.

 

〇ゲスト:雲田昭慶さん(九州旅客鉄道株式会社 小倉駅 駅長 )

〇出演:甲木正子(西日本新聞社北九州本社)、井上圭司(同)

(西日本新聞北九州本社)

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