400年以上続く「黒崎祇園山笠」 太鼓共演会や山笠競演会など【北九州市八幡西区】
今年も「黒崎祇園山笠」の開催が決定しました。
7月17日には黒崎ひびしんホールで「太鼓共演会」、7月21日〜7月24日は「山笠競演会」や「山笠神事・街中巡行」などが行われます。
黒崎祇園山笠の歴史
八幡西区黒崎地区でおよそ400年以上続く黒崎祇園山笠。春日神社、岡田宮、一宮神社の氏子によって守られてきた伝統行事です。
祇園に繰り出す山笠は人形飾山ですが「お汐井取り」と呼ばれる行事の時には「笹山笠」で行われます。「お汐井取り」とは祇園の間の無事安全を願い、海水で山の土台や棒などを洗って山を清める行事のこと。
「笹山笠」とは、昔ながらの「こみせん」という方法で組み立てられた山笠で、釘は1本も使われていません。飾山笠のような派手さはないですが、素朴な作りは全国的にも珍しく山笠の原型ともいわれており、福岡県無形民俗文化財にも指定されました。
「お汐井取り」が終わると、「笹山笠」から人形飾山に衣替え。黒崎祇園山笠は豪華絢爛な山笠を威勢よく曳き回すことから、「けんか山笠」とも呼ばれています。また、独特な調子を奏でる祇園囃子は大太鼓と小太鼓、鉦(カネ)のほかに、ほら貝が使われているのも特徴です。
見どころは、前夜祭の山笠競演会と最終日の「解散式(フィナーレ)」。中日2日間は各地域を山笠が巡行する「街中巡行」が行われます。
2023年の黒崎祇園山笠スケジュール
7月17日は、午後6時〜午後9時まで黒崎ひびしんホールで「太鼓競演会」。
7月21日は、午後6時から午後9時まで前夜祭としてふれあい通り(黒崎駅前)で「山笠競演会」が行われ、祭りを盛り上げます。
7月22日と23日の2日間は「山笠神事」と「街中巡行」。
7月24日の午後7時から午後8時30分までふれあい通り(黒崎駅前)で「解散式」があり、祭りのフィナーレを飾ります。
詳細は八幡西区ホームページで確認できます。
※黒崎祇園の「祇」という文字は、正式には「ネ氏」)
※2023年7月15日現在の情報です
(北九州ノコト編集部)