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八幡中央高等学校のキャリア教育『夢授業』に参加してみた【北九州市】

(アイキャッチ画像:夢授業の一場面)

6月6日。筆者は八幡中央高等学校で行われた『夢授業』へ向かいました。

夢授業とは、一般社会で楽しく、熱心に働くさまざまな職業に就く大人(職業人)たちが学校に集まり、「仕事のやりがい」や「働くよろこび」について対話するプログラムです。

自らの仕事を誇りとする大人たちが子どもたちへ未来の選択肢をプレゼン

取材日は高校生へ向けての授業で、職業人は総勢43人でした。

体育館に各職業人のエリアが設けられ、生徒たちが椅子を持って、各々話を聞くというシステムです。ひとりの職業人に話を聞けるのは1回15分となっています。職種はさまざまですが、みなさん、自分の仕事に誇りを持ち、夢を叶えるまでの挫折や、仕事へのやり甲斐も含めて熱心に語っていました。

ピアノ調律師の人は、体育館舞台上のピアノを使い、実践を交えながらの説明をしていました。

ビューティーアドバイザーの男性は、数々の化粧品とマネキンを持参し、生徒にメイク術を教えていました。

フラワーショップの女性は、生花を持ち込み、生徒たちにフラワーアレンジ体験をしてもらっていました。

あっという間に過ぎていった時間

夢授業が終わると、職業人たちが花道を作り、生徒たちを送り出します。

生徒たちや職業人の「ありがとうございました」の声が飛び交う中、現役海上保安官と、未来の海上保安官が固い握手をしていたのが、印象的でした。

今回参加した職業人の皆さん

夢授業を未来に繋げるために

生徒たちが全員退場した後は職業人と学校側とで、その日の感想シェアを行いました。

職業人からは、今回の夢授業を今後、生徒たちの指導にどのように活かしていくのかと、学校側へ質問が出ました。

学校側からは、後日授業で取り上げることや、夏休みの課題としても振り返りをしてもらうことの回答がありました。

夢授業は、職業人と生徒が対面して終わりではなく、その続きがあることに驚きました。

また、今回の夢授業には、北九州市外の高校から保護者2人が見学者として訪れており、夢授業について「素晴らしい取り組みでした」「小学生からやってくれたら、将来の夢の選択肢がきっと増えるはず」と言っていました。

各区で行われている「夢授業」 今年は記念すべき10周年

北九州市では、10年前から職業人による夢授業が各区で行われています。今年は記念すべき10周年となり、記念イベントの予定もあるとのことです。

また、職業人は随時募集中です。夢を叶えて、憧れの仕事をしている人たちとともに、子どもたちへ自分の仕事のプレゼンをしてみるという体験に挑戦してみるのもいいかもしれませんね。

詳細は「夢授業」Facebookページで見ることができます。

※2023年7月21日現在の情報です

(ライター・Hanako Sakura)

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