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移住前に活用すべき<北九州市のお試し暮らし制度>のメリットとは? 利用した2組の「生の声」
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(アイキャッチ画像:刈谷仁美×北九州市)

移住を検討し準備を進める過程では、移住先の街の雰囲気や生活環境が自分に合っているかを確認することが非常に重要です。

北九州市では、実際に移住候補先に自ら足を運び、生活環境などを確認するための支援として<お試し暮らし制度>を提供しています。

今回は、この制度を利用して実際に移住された方や、制度を利用される方をサポートする移住コーディネーターへのインタビューを通じて、制度の概要と効果的な活用方法について聞いてみました。

<お試し暮らし制度>を利用した2組からは、ある共通したポイントもみえてきました。ぜひ、参考にしてください。

北九州でIT系企業に勤めながら子育てと充実ライフを実現!

IT系企業に勤める大倉哲周さん(32歳)とヤン・ジウンさん(31歳)は2023年8月、2歳の息子さんとともに東京都から北九州市小倉北区へ移住。旅行でしか訪れたことのなかった北九州市に移住を決めた背景には、<お試し暮らし制度>の活用がありました。

“お試し暮らし”を通じて、2人はどのようなポイントを重視し、移住を決めたのでしょうか。その秘訣を聞いてみました。

─────北九州市の移住制度を知ったきっかけを教えてください。

実は最初、北九州市は移住先の候補地ではありませんでした。けれど、希望していた地域が条件に合わず、有楽町の「ふるさと回帰支援センター」で北九州市の<お試し暮らし制度>を紹介されたことがきっかけです。

この制度には補助金もあると聞き、北九州市を候補地に加えました。

─────北九州市でどのような“お試し暮らし”をしましたか。

ゲストハウスに数日滞在し、主に保育園の相談をしました。元保育士の保育サービスコンシェルジュから有益な情報をたくさん教えてもらい、住む場所を具体的に考えることができました。

また、小倉北区にある子育て交流施設「元気の森」や「子ども図書館」などの子ども向けの地域施設も見学。東京と比べて施設が充実して混雑が少ない点に驚きました。不動産会社も訪問し、いくつかの物件を内覧しました。

さらに、子どもが寝ている間にはシェアサイクルサービスの「ハローサイクリング」を使って周辺を散策しました。

趣味のスケートボードのため、「北九州スケートボードパーク」もチェックしましたが、パークが夜22時まで開いている点が気に入りました。趣味を楽しめる環境はモチベーションアップにつながりますね。

<お試し暮らし制度>は直接情報を集められることが最大のメリット

─────お試し暮らしの良い点や気になる点を教えてください。

現地で直接情報を集められることが最大のメリットでした。保育施設や地域の施設について具体的な相談ができ、非常に助かりました。

ただし、事前に計画をしっかり立てておかないと、必要な情報を十分に得られない場合があります。

特に子どもがいる家庭では、情報収集の多くを自分で進める必要がありました。

─────これから<お試し暮らし制度>を利用される方へメッセージをください。

子どもがいる家庭は、保育施設や学校について専門家に直接相談することをおすすめします。また、雨の日や休日に子どもと遊べる施設を事前に確認しておくと安心です。

不動産を検討する際は、現地で担当者と直接会い、信頼関係を築くことが重要です。LINEなどのオンラインツールを使った連絡だけでは不十分な場合があるので、訪問中にしっかり相談しておくとスムーズに話が進みます。

私たちは、移住によって経済面・生活面・メンタル面が改善できました。“お試し暮らし”は、そんな自分たちのライフスタイルに合う地域を見つける絶好の機会です。

綿密な計画を立て、現地でしっかり情報を集めることが成功のカギです。

北九州市に30年ぶりの帰郷 決め手は<綿密な計画>と<心のゆとり>

水野学さん(55歳)は北九州市で生まれ育ちましたが、30年以上前に北九州市を離れ、愛知県で暮らしていました。定年を見据えた頃、「生まれ故郷に戻るのも良いし、もし別の魅力的な場所があれば、そこへ移住するのもいい」と考え始め、移住を視野に入れるようになったそうです。

長い準備期間を経て2024年4月、水野さんは夫婦で愛知県から北九州市小倉南区へと移住を決めました。その決断の過程には<お試し暮らし制度>の利用がありました。

では、水野さんが体験した“お試し暮らし”とは、一体どのようなものだったのでしょうか?

─────北九州市の移住制度を知ったきっかけを教えてください。

あるテレビ番組で<お試し暮らし制度>を実施している自治体があることを知りました。それをきっかけに、ネットを駆使して色々と調べ始めました。

その中で北九州市の制度も知り、最終的に北九州市を含む3つの自治体で実際に滞在しました。

─────北九州市でどのような“お試し暮らし”をしましたか。

2022年11月と2023年11月の2回、それぞれ1週間、夫婦で八幡東区東田の施設に滞在しました。

実際に生活することを意識して、地元のスーパーや商店街を巡り、新鮮な魚介類や野菜を買って自炊を楽しみました。また、移住先の候補となる物件やその周辺環境を視察し、転職先として考えていた企業にも足を運びました。

特に移住先の交通手段については、駅までのアクセスや便数を確認しました。また、逆に道路が近すぎて騒音が気にならないかといった点もチェックしました。

ネットで多くの情報は確認できますが、最終決定の前には現地での確認が大事だと感じました。

さらに、不動産屋に案内してもらうのは通常昼間の時間帯なので、夜間・週末・平日の交通量や街灯の具合も自分たちでチェックしました。

<お試し暮らし制度>は土地の雰囲気や風土に触れられる点が良かった

─────お試し暮らしの良い点や気になる点を教えてください。

実際の生活に近い形で、その土地の雰囲気や風土に触れられる点が良かったです。また、移住コーディネーターの方がサポートしてくださるので、迷っている方にはとても助けになると思います。

気になる点を挙げるとすれば、滞在中に自炊すると地域のゴミ出しルールや住居の掃除など、日常的な手間も発生します。それを面倒に感じる方もいるかもしれません。

ホテル滞在ならそのあたりをお任せできるのが利点だと思います。

─────これから<お試し暮らし制度>を利用される方へメッセージをください。

それぞれのライフスタイルに合ったエリアを選ぶことが大切です。また、移住は人生の大きな岐路となるため、生活面だけでなく仕事面も含めて、じっくり時間をかけて検討してください。

さらに、一緒に生活する家族とのすり合わせをしっかり行うことが必要です。心にゆとりを持ちながら移住に臨むことが大事だと思います。

北九州市の<お試し暮らし制度>を支える移住コーディネーター

移住コーディネーターは、移住希望者と地域をつなぐ「架け橋」として重要な役割を果たしています。

特に、移住先に不安を感じている人々にとって、地元情報を的確に提供し、現地での生活を身近に感じさせる存在として欠かせません。

今回は、国の天然記念物に指定されている平尾台にある施設「山の家 粋邑 HIRAODAI」で移住コーディネーターとして3年間活動している原田優さんに、サポートを通じて大切にしていることを聞きました。

─────これまでのサポート内容を教えてください。

これまでに10件以上の移住相談や支援を担当してきました。

<お試し暮らし制度>を利用する方はもちろん、現地を訪れた際にふらっと「良い場所はありませんか?」と相談される方の対応も行っています。

─────どんなサポートを心がけていますか。

“聴く事”を心がけています

その人の背景や希望を丁寧に聞き取り、適した住環境や情報を提供するというより一緒に考えながら理想的な移住をマッチングする感じです。

散歩やハイキングをしながら話すこともあります。お子さんがいても歩きながらリフレッシュできるし、本音や悩みが話しやすくなると思います。

制度を利用する人は、決定までの確認作業で来ている人が多いのですが、もちろん決めかねている人もいます。そんな時は、あくまでも寄り添って話を聴き次のアクションのきっかけになれるようにしています。

─────これまでのサポート事例を教えてください。

ある方は、<お試し暮らし制度>を活用し、散歩をしながら移住コーディネーターと人生相談を重ねた結果、移住を決意されました。移住後は趣味や仕事を通じて新しい人間関係を築き、充実した毎日を送っています。

また、別のケースでは、学校選びをサポートした家族が、子どもの教育環境が整っていることを理由に移住を決めました。このように、教育面が後押しになることもあります。

─────これから<お試し暮らし制度>を利用される方へのメッセージをください。

<お試し暮らし制度>を活用することで、地域の雰囲気を知るだけでなく、地域住民や移住コーディネーターと交流し繋がりが生まれることもあります。

私たち移住コーディネーターを積極的に活用し、自分にぴったりの地域で繋がりを作ってください。

<お試し暮らし>制度の概要及び利用方法

北九州市の<お試し暮らし制度>は、市外在住者が移住を検討する際に、北九州市での生活環境を体験できる宿泊費補助制度です。

この制度では、市内滞在中の宿泊費の一部を補助し、まちの雰囲気や生活環境を実際に体験できる機会を提供しています。

<制度の概要>
■補助金額:大人は1泊につき半額補助(上限3000円)、11歳以下の子どもは1500円が補助されます。最低3日間(2泊)から最大1週間(6泊)の滞在が対象で、最大補助額は大人18000円、子ども9000円です。
■対象者:北九州市への移住を検討している20~30代の方、または18歳未満の子どもがいる世帯。併せて、テレワーカーやフリーランサー、起業を検討している方、北九州市の企業への就職や転職を希望する方が対象です。
■滞在中の活動要件:滞在中に企業訪問や相談を行い、事後アンケートに協力する必要があります。
■申請方法:滞在希望日の14日前までに申請が必要です(締切に関して柔軟な相談も可能)。事前に面談を受け、滞在中や終了後の面談も設定されています。
※令和6年度の受付は令和7年2月21日まで、滞在は令和7年3月7日まで可能です。

詳細については、公式サイト「北九州ライフ」お試し暮らしからご確認できます。

小倉で「おしごと相談会」も開催

北九州市は、U・Iターン希望者の方に向けた就職相談会を開催しています。

家族で考えるU・Iターン就職セミナー/2024年12月27日(金)

2024年12月27日(金)にAIMビル2階北九州市U・Iターン応援オフィスで「家族で考えるU・Iターン就職セミナー」が開催されます。

お正月U・Iターン企業交流会&おしごと相談会/2025年1月4日(土)・5日(日)

2025年1月4日(土)・5日(日)には、小倉駅前のセントシティ7階「ATOMica北九州」で「お正月U・Iターン企業交流会&おしごと相談会」が開催されます。

「家族で考えるU・Iターン就職セミナー」、「お正月U・Iターン企業交流会&おしごと相談会」は市外在住のU・Iターン希望者のほか、市内外の学生(大学生、専門学校生)や保護者など幅広く参加可能なイベント。中途も新卒も参加OKです。

移住応援公式情報サイト「北九州ライフ」

北九州市では、移住前の「お試し暮らし」をサポートする制度や支援金、特典などの移住支援制度も充実しています。

「北九州ライフ」のホームページには、実際に北九州市に移住された人のインタビューや、北九州市の移住支援制度についての情報を集約しています。

ホームページからの相談や問い合わせも可能です。ぜひ、活用してみてください。

詳しい内容は、移住応援公式情報サイト「北九州ライフ」で見ることができます。

(提供:北九州市都市戦略局 住まい支援室)

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