【ファンファン北九州#15】平尾台自然の郷 岩本昌子さん<前編>
西日本新聞社北九州本社が制作するラジオ番組「ファンファン北九州」。地元新聞社ならではのディープな情報&北九州の魅力を紹介しています。ラジオを聞き逃した人のために、放送された番組の内容を『北九州ノコト』で振り返ります。
カルスト台地で自然体験「平尾台自然の郷」
甲木:おはようございます!西日本新聞社 ナビゲーターの甲木正子です。
梁:西日本新聞社の梁です。明けましておめでとうございます!
甲木:おめでとうございます!昨年から始めたラジオですけど、どんな感じですか?
梁:昨年、年を暮れるときに一年を振り返って、本当にラジオをやって良かったなって思いました。いろんな方と知り合えましたし、いろんな北九州の面白いところ・人に出会えたのが本当に良かったなと。
甲木:焼うどんを食べたり、漫画ミュージアムに行ったり。私もいろんな方から「ラジオ聞いてますよ」って言われてすごく嬉しい。
梁:「聞いてるよ!梁さん!」って言われたら、俺のファンなのかなって思っちゃう。(笑)
甲木:「リョウ(梁)」を芸名だと思っている人もいるからね。(笑)
梁:そうですよね。(笑)
甲木:では、新年1回目のゲストをお迎えしたいと思います。本日のゲスト、平尾台自然の郷の岩本昌子さんです。よろしくお願いします!
岩本:よろしくお願いします。
甲木:今、私さらっと「平尾台自然の郷」と言ったんですけど、ご紹介いただいてもよろしいでしょうか?
岩本:はい。まず、平尾台は北九州市、行橋市、苅田町などに跨るカルスト台地で、「平尾台自然の郷」は、平尾台を一望できる自然体験型の公園です。公園自体は、北九州市小倉南区に位置しています。
甲木:公園は小倉南区で、平尾台自体は北九州市、行橋市、苅田町などに跨っていて広いですね。自然の郷の公園では何ができるんでしょうか?
岩本:400~700メートルのカルストの山々が連なっているんですけども、そういった山々を一望できる展望台があります。また、カルストを作っている石灰岩は、雨の浸食で溶けていく性質があり、その過程で出来る代表的な地形であるすり鉢状のくぼ地「ドリーネ」を上から見下ろせる場所があります。
梁:僕、見たことないです。見に行きます!
岩本:また、そんなところで子どもたちが遊べる遊具や、ご家族でピクニックができる芝生広場があります。
梁:甲木さん、超楽しいですよ!平尾台は!草そりがあったり、キャンプも行ってきましたけど。
甲木:平尾台は行ってますよ!(笑)子どもが小さい時も自分が小さい時も。私が小さい時は「平尾台自然の郷」はなかったからね。
岩本:そうですね。「平尾台自然の郷」ができたのが、計画の段階からいくと20年くらい前になります。カルストの自然を保護する国定公園と呼ばれるエリアと、石灰石の鉱山があるエリアの間に位置し、調整機能を担う施設=バッファゾーンとして公園が建てられました。
甲木:なるほどですね。
岩本:現在、公園内にはそういった屋外のところと、屋内は陶芸やそば打ち体験ができる工房、キッズスペース、レストランや売店があります。
夏限定!ブルーベリーの収穫体験 おいしい焼きたて石窯パンも
梁:是非、おすすめなのがブルーベリー狩りですね!
甲木:農園があるんですか?
岩本:はい。夏限定になるんですが、収穫体験ができます。
甲木:いいですね!摘みたてのブルーベリー。
梁:これですね、お隣さんが、平尾台でブルーベリーを狩ってきて、いっぱい頂いたんですよ。それで「これ美味しいね!」ってことで予約して家族で行ったら、なんと豪雨に襲われまして…。私はブルーベリー狩れてないんです。(笑)
甲木:あらー。そうですか。(笑)じゃあ今年の夏再挑戦!
梁:リベンジで行こうと思います!
岩本:実の成り具合を見ながら開催の時期を決定するんですけれど、ちょっと延長できるかなと思ったところに台風来て、風で実が落ちてしまって…。早めに終了しました。
甲木:やっぱり自然相手だからしょうがないですよね。あと、パンが美味しいとか?
梁:パン美味しかったです!ブルーベリーが残念で、パンを買って帰りました。
岩本:第二・第四日曜日に、ボランティアさんたちが中心になって、石窯パンを作って販売してます。
梁:美味しいですよね!大きな窯で焼きたてで。
岩本:窯もボランティアさんの手作りです。
甲木・梁:おぉー!すごいですね!
キャンプ場では暖かい炎と満天の星空を
岩本:公園の隣には、キャンプ場も併設されています。
梁:お世話になりました!
岩本:ありがとうございます!
梁:久下さんにも大変お世話になりました。「食べてください」って小さな鍋を持ってきてくれたり。あと、「スウェーデントーチ」というウッドキャンドルなんですが、丸太に切り込みを入れて上から燃えていくという神秘的な焚き火のやり方も教わって。
岩本:私の上司で、運営部長をしております。
梁:平尾台のことを聞いたら右に出る者はいないというすごい方ですよ!
甲木:私も、会議で久下さんとご一緒したことがあるので存じてますが、そんなロマンティックな焚き火の仕方を教えてくださる方だったとは。すごいですね!
梁:幻想的で良かったですよね。
岩本:そうですね。火の暖かさもあり、上を見上げたら星空がまたロマンティックで。
梁:綺麗な星空と夕焼けと。
岩本:次の日は朝日まで。
平尾台をアクティブに満喫!家族で一日遊べます
甲木:平尾台は朝・昼・晩の一日中楽しめるところですね。
岩本:そうですね。公園内に陶芸体験ができる体験工房があったり、近くには観光化された鍾乳洞もあるので、周辺の散策と合わせて一日過ごして、夜はキャンプで泊まるということもできます。
梁:一日中遊べますね!
甲木:岩本さんは、そこで何のお仕事をされているんですか?
岩本:「平尾台自然の郷」を運営している「ハートランド平尾台株式会社」という会社の運営部に所属しておりまして、広報を担当しております。
甲木:広報っていうと、マスコミ関係とかに取材依頼とかされているんですか?
岩本:イベント情報をプレスリリースで発信したり、旅行雑誌などに紹介されるときの原稿チェックをしたり、そういったお仕事がメインです。それと並行して、イベントを企画したり、時には自分がガイドでフィールドに出ることもあります。
梁:どちらかというと、そっちの方が楽しそうですね。
岩本:デスクワークより、外でアクティブに動く方が私には合っているような気はします。(笑)
カルストの地形や野草の話を聞きながらの山歩きツアー
甲木:どんなフィールドワークがあるんですか?
岩本:カルストの地形や野草の話をしながら、ガイドと一緒に歩くツアーも行っております。
甲木:「岩本さんと歩く平尾台」みたいな?
岩本:そうですね。
梁:それめっちゃ楽しそうですね!
甲木:植物草の名前を教えてもらったり。
岩本:平尾台は四季を通して約900種類の野草が見れる場所で、ガイドさんに教えてもらわないとなかなか見つけられないような、小さくて可愛い花もあります。
甲木:じゃあ、岩本さんご指名で山歩きしたいですよね。
あと、取材対応っておっしゃっていましたけど、テレビ局に同行してご案内することもあるんですか?
岩本:あります。ロケを行うときに、裏方としてロケハンのアテンドをしたり。
梁:広いからですね。
甲木:やっぱり、平尾台を知り尽くした方から「この角度から撮影した方が良いよ」って教えてもらったり。
岩本:「この場所から見る夕陽が良いよ」とか「朝日を見るならこの場所に何時に行ったらいいよ」とか、事前にリサーチしてご案内をしております。
自然の中、一瞬だけでもコロナを忘れて
甲木:先ほど、旅行雑誌っておっしゃっていましたけど、旅行雑誌やテレビ番組とかに結構平尾台は取り上げられているんですか?
岩本:昨年は特に増えた印象があります。
甲木:それは原因があるんでしょうか?
岩本:まず、今流行っている新型コロナウイルスですかね。やはり、お外で楽しみを見出す方が多いのと、取材に来られる方も、開けた場所を選んで来られてるのかなと思います。
甲木:なるほど。屋内の取材よりは。梁さん一家が、よくキャンプに行くのも密を避けてですもんね。
梁:そうです。でも、キャンプも一時できなかったんですよ。コロナウイルスの影響で。
甲木:そうなんですか?
梁:平尾台も閉まってました?
岩本:はい。1ヶ月ちょっと閉まっていました。
甲木:今は復活して?
岩本:はい。徐々に。今、どこに行ってもコロナのニュースを耳にする中で、自然の中だと一瞬でも忘れる時間が作れるのかなと。
甲木:開放的な時間をですね。でも、取材も増えて来られる方も増えたら…。
岩本:そうですね。受け入れる私たちは、すごく慎重に対応していかないといけないなと思っております。
高知県出身の岩本さんがなぜ平尾台に?のお話は後編で…
甲木:今、岩本さんは「平尾台自然の郷」で働いていますが、実は北九州と縁もゆかりもなかったとお聞きしましたが。どちらのご出身ですか?
岩本:出身は高知県で、高校卒業する18歳までいました。
甲木:その高知県ご出身の岩本さんがなぜ平尾台に!?
岩本:大学進学で県外に出て、その後就職で北九州に勤務しておりました。そして、北九州の支店から福岡の支店に異動になり、その頃初めて平尾台を訪れました。
梁:高知から福岡、そして移住を決めるんでしょ?
甲木:そこは何かきっかけがないと平尾台に来ないと思うので、次回お聞きしましょう!
〇ゲスト:岩本昌子さん(平尾台自然の郷 自然観察指導員)
〇出演:甲木正子(西日本新聞社北九州本社)、梁京燮(同)
(西日本新聞社北九州本社)