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俳優・栗原小巻さんが小倉昭和館で舞台挨拶 「戦後特集上映」開催中

栗原小巻さん

「戦争の悲惨さや平和の尊さを映画を通じて伝えたい」という想いで、毎年8月になると「戦後特集上映」を行っている「小倉昭和館」(北九州市小倉北区魚町4-2-9)。今年は「戦後76年~映像で未来に残す戦争の記憶~特集上映」と題し、第1弾から第3弾まで毎回2作品ずつ合計6本の映画が上映されます。

現在は第2弾として「名作から平和への想いを繋ぐ 2本立て」のテーマで、「陸軍」(木下惠介監督/1944年)と「サンダカン八番娼館 望郷」(熊井啓監督/1974年)を上映中です。

8月28日には「サンダカン八番娼館 望郷」に出演した俳優・栗原小巻さんが登壇し、上映前に舞台挨拶を行いました。

父が市内の学校の校歌を複数作詞するなど、北九州市に縁の深い栗原さん

ステージに立ち、「原爆の日、終戦の日。8月は日本中が、“戦争”について、“平和”について考える月。このような時期に『サンダカン八番娼館 望郷』が上映されることを嬉しく思う」と話し始めた栗原さん。自身が演じた女性史研究家の役について「歴史を直視することで未来を創造する。そんな思いでこの役を演じた。日本人の美徳、誠実さを伝えることができたら…」と語り、最後には「時や空間を超越する『映画』の世界。これからも昭和館を愛し、映画を見続けてください」と観客へメッセージを送りました。

また、父である劇作家・演出の栗原一登さんが北九州市で育ち、小倉師範学校で教鞭を執っていたり、市内の数々の学校で校歌の作詞を手掛けたりと、北九州市にゆかりのある栗原さん。彼女自身の本籍地もいまだに北九州市になっており、自分にとっても“ふるさと”だと話してくれました。

栗原さんが小倉昭和館のステージに登壇するのは、2015年に同所で行われた「戦後70年特集上映」に続き2回目。「毎年、戦後特集としていろいろな映画の上映をしてきたが『サンダカン八番娼館 望郷』は特別な作品だと思っている。繰り返し繰り返し皆さんに観ていただきたい作品です。だからこそ『サンダカン八番娼館 望郷』を上映する今年のゲストは、戦後70年特集の時にもお越しいただいた栗原小巻さん以外考えられなかった」と小倉昭和館館主・樋口智巳さん。

戦後76年特集第2弾「陸軍」&「サンダカン八番娼館 望郷」の上映は9月3日(金)まで。第3弾(9月4日~9月17日)は「永遠の0」「ミッドウェイ」の2本立てが上映予定です。詳細は小倉昭和館ホームページ(http://kokura-showakan.com/)で確認できます。

なお、栗原さんは、8月30日から9月5日まで北九州芸術劇場で上演される演劇鑑賞団体「北九州市民劇場」の8月例会「愛の讃歌 ピアフ」(エイコーン)に出演中とのことです。

※2021年8月31日現在の情報です

(北九州ノコト編集部)

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