門司港のシルクロード「グリシェンカフェ」で異国体験はいかが?

(アイキャッチ画像:多彩なドリンクが揃うグリシェンカフェ)

門司区本町にある「グリシェンカフェ」。

シルクロードにまつわるものに囲まれながら、ちょっとめずらしいドリンクやフードを楽しめるお店です。

門司港のシルクロード「グリシェンカフェ」

JR門司港駅から約5分歩くと、グリシェンカフェの店舗が見えてきます。

店内は赤を基調とした、なんとも異国風の空間です。
日本ではあまり見られないようなめずらしい柄の布が目を引きます。

まるで遠い国のお家にお邪魔したかのような別世界です。

店内には、アクセサリーや置物などの雑貨をはじめとしたグッズも多く展示されています。カフェを楽しみながら、ショッピングもできるなんて素敵ですね!

中には、シルクロードにまつわる民芸品やアート作品などなかなかお目にかかれないような作品も多く展示されています。

オーナーの思いが詰まったカフェ

写真提供/グリシェンカフェ

こちらのグリシェンカフェは、ウイグル自治区に20年以上通いつめたオーナーが始めたカフェなんだそうです。

シルクロードでしか味わえないものや体験できないことを、日本でも知って、食べて、体験してほしいという思いから始まったお店なんだと言います。

異色のドリンクメニュー

そんな同店には、さまざまなドリンクメニューがあります。

紅茶やジャスミンティー、オレンジジュースやコーラなどオーソドックスなものから、カモミールティーやハニージンジャーなど少しめずらしいメニューも。加えて目を引くのが、柘榴茶、インド風甘口チャイ、エスキモージュースなどの国際色豊かなドリンクメニューです。

その中でも特におすすめなのが、柘榴ジュースとウイグルチャイとのことでしたので、今回はその2つをオーダーすることにしました。

柘榴ジュース(写真右)は、程よい酸味とほのかな甘さのバランスの良いお味でした。思いのほかさっぱりとした風味です。

チャイなのにミルク無し? ウイグルチャイとは?

日本でも親しまれている「チャイ」。チャイと言えば、ミルクティーにスパイスが入っているものをイメージする人が多いのではないでしょうか。実は、チャイ=ミルクティーとは限らないんです。「チャイ」の本来の意味は、「お茶」なんです。

今回オーダーしたウイグルチャイは、ミルクの入っていないチャイでした。ウイグルチャイは、実際にウイグル自治区で飲まれているチャイを、オーナーが再現したものだそうです。

今回は、使用しているハーブやスパイスなどの原料を見せてもらいながら、説明を聞くことができました。

ウイグルチャイは、シナモン、ナツメグ、ブラックペッパー、生姜、ミントなどの10数種類の原料から作られるお茶だそうです。中には、杏仁豆腐で親しまれているクコや、クチナシなど、お茶にはめずらしいものも見られました。チャイなのに、紅茶が入っていないのもびっくりですね。日本でいうと、ハーブティーに近いのかもしれません。

オーナーによると、このウイグルチャイを飲んでいる地域の人は、他の地域の人よりも元気でハツラツとして見えるそうです。

スパイシーながらどこか優しい不思議なお味でした。飲んでいるうちにクセになるような、独特な風味です。滞在中、ポットが空になると何度も新しく淹れてくださいました。渋みが少ないのと、カフェインが入っていないので、何杯でも飲むことができました。

また、ウイグルチャイにはドライフルーツがお茶うけとして付いてきます。こちらはウイグルやトルコ、イランで採れるフルーツがメインとなっています。ドライフルーツの自然の甘みと、ウイグルチャイのスパイシーさの相性は抜群でした。

フードメニューも豊富

グリシェンカフェは、ドリンクだけでなくフードメニューも豊富です。

写真提供/グリシェンカフェ

シルクロード産のレーズンとクコの実を使用したスパイスの効いたケーキ、マスター手作りのスコーン、ジェラートにコーヒーゼリー、黒蜜きな粉の白玉と羊羹にアイスクリームの入った和スイーツなど、さまざまなジャンルのスイーツメニューを楽しむことができます。

さらに、「ポロ」と呼ばれるラム肉を使用したウイグルの炊き込みご飯や、キーマカワプと呼ばれるラム肉のハンバーグなど、シルクロードにちなんだメニューや、焼きカレーなどの門司港らしいメニューまで、フードメニューも豊富です。

カフェとしてだけでなく、レストランとしての一面もあるんですね!

シルクロードの花嫁になれる? コスプレ体験もできるカフェ

グリシェンカフェでは、シルクロードの民族衣装を着ることができるんです。

写真提供/グリシェンカフェ

ウズベキスタンの花嫁衣装など、さまざまな種類の民族衣装が用意されており、お店でワンオーダー以上した人は、好きな衣装を着ていいというサービスが行われていました。衣装を着た後は、写真撮影も自由で、まるで旅行先のような写真を撮ることができます。男性用もあるため、多くの人が楽しむことができますね。

さらにグリシェンカフェでは、漫画「乙嫁語り」に出てくる衣装も展示されています。「乙嫁語り」のファンの方は、ぜひ見てみてください!

シルクロードに来たかのような異国調の空間で、ちょっとめずらしいドリンクやフードを楽しむことができるお店「グリシェンカフェ」。民芸品やアート作品を楽しんだり、民族衣装を着てみたりなど、さまざまな体験をすることができます。

シルクロードに興味のある人、海外が好きな人、別世界に冒険したい人、ちょっとめずらしい体験がしたい人におすすめのカフェです。

営業時間の変更や急な定休日などの情報は「グリシェンカフェ」インスタグラムで確認できます。

■住所/北九州市門司区本町3−4
■営業時間/11:00~21:00
■定休日/火曜・水曜

※2022年4月3日現在の情報です

(ライター・雨宮優佳)

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