「サイエンスカフェ」に参加してみた! 実験で楽しく科学を学ぶ【北九州市戸畑区】
9月23日、「『超電導の世界』とわたしたち」をテーマに戸畑図書館で行われた「サイエンスカフェ」。九州工業大学の小田部荘司先生が、液体窒素や超電導体などを使った実験を行いながら、子どもから大人まで『超電導』についてわかりやすく教えてくれました。
定員10人でしたが、予想を上回る問い合わせがあったため参加者を増員したとのこと。中には幼稚園に通う子もいました。
前半は液体窒素を使った実験&講義
前半は、液体窒素を使った実験と小田部先生の講義。はじめに、液体窒素でバラを凍らせる実験です。
凍ったバラを握りつぶした小学生は「パリパリだった」「おもしろかった!」と目を輝かせていました。「落ち葉のようだった」「気持ちよかった」と感想をのべる大人の参加者も。
次は、液体窒素で凍らせたバナナで釘を打つ実験。
バナナがポキンと折れるという、シュールな光景も見ることができました。
続いて液体窒素をプラスチック容器に閉じ込めて爆発させる実験! 爆発が起こった時には、大人からも思わず驚きの声が上がっていました。
前半の最後は、気体を液体窒素で凍らせる実験。酸素は凍らせると、きれいなブルーの液体になるんですね。
実験後、参加者全員が液体窒素に指を入れるという体験をしました。冷たい液体に触れたのにぬれない、という不思議な感覚でした。
後半は「超電導」についての実験&講義
後半はいよいよ「超電導」についての実験&講義。超電導体を液体窒素で冷やし、磁石を浮上させる実験が行われました。
小田部先生が、磁石が浮く仕組みについて分かりやすく解説してくれました。
その後の質問コーナーでは、子どもから大人までさまざまな質問が出て、その一つ一つに小田部先生が丁寧に答えてくれました。
科学に関する本をそのまま借りられるのは図書館ならでは
部屋の片隅に科学に関する本が紹介され、気に入った本をそのまま借りられるようになっていたあたりは図書館ならでは。
知的好奇心を心地よく刺激される、学問の秋らしいひと時を過ごすことができました。戸畑図書館を出るときには心なしか少し賢くなった気がしました。
今後も、戸畑図書館ではさまざまな楽しいイベントが企画されるとのことです。
※2022年9月30日現在の情報です
(ライター・水乃瀬 葵)