北九州都市圏域エリアのわざわざ行きたい「個性派パン屋」3選【行橋市・芦屋町・香春町】

(アイキャッチ画像:「ベルパン」)

北九州市と近隣の17市町(直方市、行橋市、豊前市、中間市、宮若市、芦屋町、水巻町、岡垣町、遠賀町、小竹町、鞍手町、香春町、苅田町、みやこ町、吉富町、上毛町、築上町)の合計18市町が連携し、形成している「北九州都市圏域」

遊ぶ場所・見る場所・食べる場所が数多く揃う魅力あふれるエリアの中から、今回は「このパンのためならわざわざ出かけてみたい」、そう思えるような個性的なパンを販売している3店をピックアップして紹介します。いずれも北九州市内から行きやすく、日帰りのドライブにもピッタリなところばかりです。

【行橋市】リノの森

JR行橋駅から15分ほど歩いた「ゆめタウン行橋」のそばに店を構える「リノの森」。コッペパン「コッペイさん」をはじめ、京築ジンジャーを使ったドリンクやあんこデザートなどを楽しめるお店です。

「コッペイさん」は食事系からデザート系まで約20種類を用意。国産小麦・鹿児島産粗糖などを使用して毎朝焼き上げるコッペパンをベースに、注文を受けてから具材をトッピングし、作り上げています。

食事系で人気が高いのは「ウインナーチーズタマゴ みやこハムさんウインナー」(550円)。ひらいたコッペパンの上に、「みやこハム」(豊前市)のウインナーととろとろのスクランブルエッグをトッピング。最後に振りかけられた柚子ゴショウがいいアクセントになっています。イートイン・テイクアウトができますが、イートインの場合は陶器に盛りつけられて登場します。見た目よりもしっかりボリュームがあるので、1個でも満足です。アジフライがどーんとトッピングされた「アジタルタル」も好評とのこと。また、トーストされたコッペパンと一緒に本日の日替りサラダなどが楽しめる「コッペいさん スープサラダセット」もあります。

デザート系では、やはり「あんバター」が一番人気。やわらかく素朴な甘さのコッペパンと、上品な甘さのあんこ、分厚い有塩バターを一度に食べると、口の中いっぱいに甘さが広がり、幸せな気分に。また、季節限定の商品も登場するとのことで、取材日は「スイートポテト」もありました。

今年で9年目を迎える同店では、一時期ベーグルが中心だったとのこと。「自分とお店の常連さんがお店と一緒に年齢を重ねてきた中で、段々とハード系からやわらかいパンを好むようになってきた。それに合わせてコッペパン中心になっていった」と話すのは店主の岩崎さん。訪れる人のことを考えながらメニューを決めている同店では、子ども用に「メロメロメロンパン」も少量ですが作って販売していました。

10年目を迎える来年にはメニューの改定も検討中とのこと。最新情報は「リノの森」インスタグラムで確認できます。

■住所/福岡県行橋市西宮市3-7-12
■営業時間/水・木・金曜の10:30~15:00
■駐車場/あり

【芦屋町】自家製天然酵母パン bell pan(ベルパン)

北九州市若松区と芦屋町との境のほど近くに店を構える「自家製天然酵母パン bell pan」。「夏井ヶ浜はまゆう公園」「お魚直売所 とと市場」のそばにある、木でできた小さなかわいらしいお店です。

店主の畑中さんはわが子が小さい頃から独学でパンを作り始め、「小さくてもいいので、自分が好きなパンを焼いて販売できるようなお店をいずれやってみたい」と考えるように。子どもたちが巣立ったタイミングで夢をかなえ、2020年に「bell pan」を開店しました。

ミカンやリンゴ、イチゴ、桃など、季節のフルーツを使って起こした自家製の酵母をはじめ、国産小麦やキビ砂糖など、こだわりの食材を使い、その時季に合わせたパンを少しずつ丁寧に焼きあげています。

これから寒くなる時季にオススメなのが、ノンオイルで焼いてチョコレートでコーティングした「豆腐 焼きドーナツ」(1個280円)。暑い時季にはチョコレートが溶けてしまうため、お目にかかることができない一品です。「ホワイトイチゴ」「チョコナッツ」「抹茶」の3種類があり、一般的な揚げているドーナツよりはヘルシーなので、手土産にも喜ばれそう。

その他にも、水の代わりにワインで生地をこね、くるみとクランベリーを練り込んで焼き上げたパンにクリームチーズを挟んだ「ワインパンとクリームチーズ」、果物酵母をじっくり3日間発酵させて焼いたスコーンとチーズケーキの相性抜群の「酵母スコーン チーズケーキ」、北海道産小豆と栗のクリームたっぷりの「栗のクリームとあんこ」など、定番・季節限定商品合わせ、20種類ほどが店頭に並びますが、少量生産のため、午前中でほとんどの商品が売り切れてしまうことが多いそう。

また、ソフトクリームや「ベリーソーダ」「レモネード」といったドリンク類の販売もあるので、天気が良い日は「夏井ヶ浜はまゆう公園」などで海を眺めつつ、パンと一緒に楽しむのもいいですね。看板犬・スキャンプちゃんが熱烈に歓迎してくれる日もありますよ。

営業日など詳細は「自家製天然酵母パン bell pan」インスタグラムで確認できます。

■住所/福岡県遠賀郡芦屋町山鹿873-3
■営業時間/11:00~16:00
■定休日/不定
■駐車場/あり

【香春町】KAWARASSANT(かわらっさん)

香春町の「道の駅 香春」から車で5分ほどの場所にある「光願寺」の境内に設置された黄色いボックスに入った赤色の自動販売機。ここで購入できるのが、なんとクロワッサン専門店「KAWARASSANT」のクロワッサンなのです。

店主の古賀さんは東京在住なのですが、全国7都市多拠点生活で食べ歩きをしていた際に知り合った人と縁あって「光願寺」の住職を紹介してもらい、週末だけ東京から香春町へやって来て、クロワッサンや缶スイーツなどを製造・販売しています。「住職のお母様から『大好きなかき氷を食べに出かけたいけれど、体力的に外出が少しずつ難しくなってきた』という話を聞き、僕がかき氷を作ってみましょうかというところからスタートした」とのこと。夏の期間中は境内でフルーツを丸ごと削ったかき氷屋さんをやっていましたが、お客さんから秋冬はパンやお菓子を販売してほしいという要望が…。自分がいくらでも食べられるものは何かと考えた時、クロワッサンだと気付き、クロワッサンを中心にしたメニューにしたと言います。

間借りで家賃がかからない分、素材はいいものを使おうと決めた古賀さん。クリーミーな口あたりと芳醇な香りが特長のフランス産発酵バターをはじめ、フランス産の小麦粉や塩を使い、毎朝クロワッサンを焼き上げています。クロッフルに使用しているのも、香春町産のハチミツやベルギー産クーベルチュールチョコなど、こだわりの品々ばかりです。

クロワッサン専用の自販機で購入できるのは、「クロワッサン」(300円)、「ハムチーズ」(400円)、「アップルパイ」(500円)、「クロッフル福箱」(800円)、「かわラスク」(400円)の5種類。ロッカー型の自販機は9つの扉があり、どの番号の扉に何が入っているかは自販機の上に貼り出されているので、それを見ながら扉の中にほしい商品が入っていることを確認し、番号を押すと料金が表示されるので、100円硬貨を投入。料金ピッタリになると、扉が自動で開くので、中から商品を取り出してドアを閉めたら購入完了です。クロワッサンの自販機は100円硬貨専用で、おつりが出ないため、いろいろな商品を購入したい人は100円玉を大量に準備しておくのがオススメ。商品の在庫がある限り、随時補充されますが、1人で製造しているため、在庫分がなくなり次第終了とのことです。

今後は光願寺の本堂で「お寺カフェ」を月1回営業することも計画中。また、お寺の入り口には、いちごプリンとクレームブリュレが一度に楽しめる缶スイーツ「いちごブリュレ」が購入できる自販機も設置されているので、せっかくだったらどちらの自販機もチェックしてみたくなりますね。

営業日時など詳細は「KAWARASSANT」インスタグラムで確認できます(問い合わせは光願寺ではなく、かわらっさんLINEへ)。

■住所/福岡県田川郡香春町高野747 光願寺内 ※ポップアップ店舗「伊田スタンド」(田川市魚町8-7)でも購入可
■営業時間/土・日曜の8:00頃~売り切れ次第終了
■駐車場/あり

※2022年11月29日現在の情報です

(北九州ノコト編集部)

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