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ウェルとばたで映画「今日も明日も負け犬。」無料上映会 高校生が企画・運営【北九州市戸畑区】

(アイキャッチ画像:映画のワンシーン)

映画「今日も明日も負け犬。」の上映会が1月6日(金)午後0時45分より、「ウェルとばた」(北九州市戸畑区汐井町1-6)内の戸畑市民会館中ホールで行われます。

福岡県立ひびき高等学校(戸畑区天籟寺)の生徒たちが起立性調節障害に悩む生徒の存在を知ってもらいたいと上映実行委員会を立ち上げ、先生たちのサポートを得て実現に漕ぎつけたものです。

映画「今日も明日も負け犬。」とは

映画「今日も明日も負け犬。」は、起立性調節障害をもつ高校生が自らの体験をクラスメイトに書き起こしてもらい、SNS で呼びかけて、監督、脚本、キャスト、スタイリスト、AD、メイキングなど学生限定のチームで作られた作品です。

起立性調節障害とは、自律神経の異常で循環器系の調節がうまくできなくなる病気。朝、血圧が低下して起きられなくなったり、心拍数が上がって立ちくらみや頭痛がしたりする障害。でも、昼過ぎからは元気になるので、「怠けている」と誤解されやすいそうです。

一般社団法人 日本小児心身医学会によると、10~16歳で発症しやすく、小学生の約5%、中学生の約10%がこの障害で苦しんでいるとのこと。

ちなみにこの作品は、国内最大規模(世界規模)の高校生映画コンクール「高校生のためのeiga worldcup2021」にて最優秀作品賞を受賞。さらに、「今日も明日も負け犬。」「今日も明日も負け犬。ドキュメンタリー」の2作品で最優秀監督賞、最優秀女子演技賞など全部で11の賞を受賞しています。

上映を通じて多くの人にこの障害について知ってもらい、理解が広がってほしい

ひびき高等学校で立ち上げられた上映実行委員会の実行委員、古庄美歌子さん(17)は、「たくさんの中学生、高校生がこの障害に悩んでいます。上映を通じて多くの人にこの障害について知ってもらい、理解が広がってほしいと企画しました」と話します。

参加費は無料。上映会の鑑賞予約は福岡県立ひびき高等学校ホームページ(「行事報告」内)の二次元コードからできますが、予約せずに当日ウェルとばたに行っても鑑賞できるそうです。

当日は2本立ての上映となっており、映画「ザ・トゥルー・コスト」も同時上映されます。こちらは、華やかなファッション業界、アパレル産業が生み出す衣服の大量生産・大量消費が世界にどのような悲劇をもたらしているかを追ったドキュメンタリー。貧困の中で生産に従事する女性の「この服はわたしたちの血でできている」というセリフが胸に迫ります。

※2022年12月30日現在の情報です

(ライター・水乃瀬 葵)

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