「寄贈記念展 外尾憲次」に行ってきた!磁器と絵画のコラボレーション【北九州市若松区】
5月27日。筆者は、「旧古河鉱業若松ビル」(北九州市若松区本町1-11-18)へ向かいました。
今日の目的は「寄贈記念展 外尾憲次 花咲く港『光の帝国』」(5月24日~5月29日)。開催前から北九州市のさまざまな場所にポスターが貼られ、とても楽しみにしていました。
若松出身の陶芸家・造形作家の外尾憲次さんによる展示会
建物入り口には紫陽花の鉢に囲まれた告知ポスターが置かれ、期待が高まります。
ワクワクしながら、建物に入ると階段上下にもポスターが貼ってありました。
受付で名前を書いて会場へ。
外尾憲次さんは、若松区と深い縁があり、会場の旧古河鉱業若松ビル館長の若宮さんとは若松高校の同窓生だったことから、展示会が実現したようです。
旧古河鉱業若松ビルや上野ビルがモデルになった作品も
室内には、ポスターにもなっている作品を始め、若松南海岸通りの絵画と磁器、そして、添えられた詩、全てがひとつの物語を醸し出していました。
下の作品は、左側と同じ場所であることがすぐにわかり、さらに展示会を楽しめる要因となっています。
来場者の中には、「え?写真じゃなくて絵だったの?」と驚く人もいたほど精密に描かれた背景。
また、同じように見える磁器の女性も一体一体の表情や、胴体に描かれたモチーフも違い、それぞれの作品を見比べることでも楽しむことができました。
さらに、会場には、違うテイストの作品もありました。
これらは、旧古河鉱業若松ビル近くの上野ビルの外壁前に佇む人。
ポスターには告知がなく、実際来場したからこそ見ることができた貴重な作品でした。
「この外壁の絵は煉瓦のシミ、ひとつひとつも忠実に描かれているんだよ」とは若宮館長。さすが、若松南海岸通りと展示作品を知り尽くしているだけのことはあります。
今回の「寄贈記念展 外尾憲次 花咲く港『光の帝国』」は、作品のモデルとなった旧古河鉱業若松ビルでの展示のほか、やはりモデルとなった上野ビルが近くにあり、筆者は展示会を見終わった後、余韻を楽しみながら散策しました。
作品は若松区に寄贈されたものなので、またいつか見られる日を楽しみにしています。
※2023年6月13日現在の情報です
(ライター・Hanako Sakura)