黒崎の町づくり<寿通り商店街>で見えてきた成果 株式会社三角形代表・福岡佐知子さん
西日本新聞社北九州本社が制作するラジオ番組「ファンファン北九州」。地元新聞社ならではのディープな情報&北九州の魅力を紹介しています。ラジオを聞き逃した人のために、放送された番組の内容を『北九州ノコト』で振り返ります。
成果が見えてきた<寿通り商店街>
甲木:おはようございます。西日本新聞社 ナビゲーターの甲木正子です。
梁: 同じく、西日本新聞社 梁京燮です。
甲木:先週は、福岡佐知子さんの2度目の登場でとても楽しかったですね。
梁: 楽しかったですねー。
甲木:哲学的な話に入っていきましたが、福岡さんが今の仕事をされている理由が分かりました。今日も続きのお話を伺いたいと思います。八幡西区熊手にあります、“株式会社三角形”代表、福岡佐知子さんをお迎えしてお話を伺います。福岡さん今日もよろしくお願いします。
梁: よろしくお願いします。
福岡:よろしくお願いします。
甲木:先週は、株式会社三角形のお仕事の内容について、伝えるということの意味を伺いました。1回目の出演でお話を伺った、黒崎の町づくり<寿通り商店街>という小さなかわいい商店街はその後どんな感じなんでしょうか?
福岡:私が経営してました<コトブキッチン>というカフェを、昨年の10月に26歳のスタッフに譲りました。事業譲渡した後、自分が少し動けるようになり、他の仕事もやりやすくなりました。そういう状況ができ新しい店舗さんが2店舗入ってくださり、今1店舗空いているんですけど、少しずつ埋まってきたという成果が目に見えてきています。
甲木:空き店舗が1店舗しかないというのは、人通りが生まれているということですから、素晴らしいことですね。
福岡:そうですね。
甲木:私が、黒崎で飲んでいて、その二次会でコトブキッチンに行こうという話になり、みんなで行ったとき、「福岡さんがいない」といったら、その青年が、「今、僕がお店をやってます」といわれて、それは事業譲渡されて、お店を営業されていることだったんですね。
福岡:今、8ヶ月目ぐらいになりますけど、私がお店をやっていた時よりも違う意味でいい場所を作っていると思います。
長崎の商店街からオファー 街に対して波及力があるような仕事を
甲木:1回目に出演された時に、“寿通り”を再生したといことで、遠方の商店街からオファーはありましたか?
福岡:そうですね。遠方の商店街というと、今、関わっているのが長崎県の商店街です。今年から県の事業で、長崎県の平和町商店街という原爆が投下された地の500m先にある小さな商店街です。その商店街は原爆が投下されて焼け野原になった後、10年ぐらいで市が建ったというような、本当に人間の生きる力が見えたといわれている商店街で、平和の記念の場所であり、商店街を少し先に通り抜けていくと、浦上天主堂があって、隠れキリシタンの里としてよく知られている場所です。歴史的とか、文化的な場所に囲まれた商店街に今、関わらせていただいて、週一回ぐらいの勢いで行っています。
甲木:それは何店舗ぐらいある商店街なんですか?
福岡:商店街自体は、50店舗ぐらいのエリアで広いんです。中心となっているのが市場で、寿通り商店街みたいな市場なんですよ。“く”の字になっていて、半分は生鮮のお店が残っていまして、八百屋さん、お肉屋さん、魚屋さん、お惣菜屋さんが残っています。ただ、“く”の字の半分は全部空き店舗なんです。皆さんの話を聞いていると、最盛期はお金で底が抜けるぐらい、一日の売り上げがあった場所といわれていました。そこを、どのように片付けて、どのように市場の運営をしていくかというアドバイスですとか、さらに観光の人と地元の人をどのように繫ぐ場所にするかということを、いろんな人からお話をお聞きしながら、今、組み立てているところです。
甲木:これから、長崎の商店街の仕事は続けていかれますが、他にチャレンジしてみたいお仕事はありますか?
福岡:そうですね。その街に対して波及力があるような仕事をしたいと思っています。拠点を一つリノベーションして、なんとかするということは見えているところなので、それを次に町に対して、どのように波及させていくかというところも、別の人と組みながら作っていけたらと思っています。
甲木:いいですね。これからのお仕事が、すごく楽しみです。どうもありがとうございます。先週、今週と2回に渡って、“株式会社三角形”代表の福岡佐知子さんにお話を伺いました。福岡さん、ありがとうございました。
梁: ありがとうございました。
福岡:ありがとうございました。
〇ゲスト:福岡佐知子さん(株式会社三角形 代表)
〇出演:甲木正子、梁京燮(西日本新聞社北九州本社)