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社会全体のコミュニケーションを作り出す 八幡西区熊手のPR会社「株式会社三角形」代表・福岡佐知子さん

(アイキャッチ画像:福岡佐知子さん<中央>)

西日本新聞社北九州本社が制作するラジオ番組「ファンファン北九州」。地元新聞社ならではのディープな情報&北九州の魅力を紹介しています。ラジオを聞き逃した人のために、放送された番組の内容を『北九州ノコト』で振り返ります。

会社のミッションは、社会全体のコミュニケーションを作り出すこと。

甲木:おはようございます。西日本新聞社 ナビゲーターの甲木正子です。

梁: 同じく、西日本新聞社 梁京燮です。

甲木:梁さん、今日のゲストは、2回目の出演になります。梁さんも懐かしいでしょう。

梁: 懐かしいですね、楽しみです。

甲木:それでは、本日のゲストをご紹介します。八幡西区熊手にあります、“株式会社三角形代表”の福岡佐知子さんです。よろしくお願いします。

梁: よろしくお願いします。

福岡:よろしくお願いします。

甲木:一回目に出演していただいた時は、主に黒崎の商店街の町づくりについて、お伺いしました。あまりにその話がおもしろかったので、福岡さんの本業についてほとんど聞いていなかったことに気が付き、今日は、“株式会社三角形”という会社で、どんなことをなさっているかを、掘り起こしていきたいと思います。会社の内容をお伺いしてよろしいでしょうか?

福岡:そうですね、PRと広報をメインにした会社です。お客様から「PRがうまくいってないんです」とか、「この商品をお知らせしたいのですが、どうしたらいいんでしょうか?」というようなご依頼いただくことが多いです。会社のミッションとしては、お客様のご依頼に応えるだけではなく、PRという機会を通じて、社会全体のコミュニケーションを作り出すことをモットーにしています。お客様には「弊社にご依頼いただくと時間かかりますよ。ステップが多くなりますよ」というお話は最初にさせて頂いて、広告代理店としていわゆるお金を払って、代わりにPRするとかいうことではなく、一緒に新しいコミュニケーションを作り出そうということを考えています。

甲木:最終的には、それがイベントになったり、製品のPRになったりするんですか?

福岡:そうですね。イベントになったり、新規の商品の立ち上げになったり、そこでワークショップが一つできたりします。

梁: PRをしたくて福岡さんに依頼したら、目標よりもっと先に設定するような感じですか?

福岡:そうなんですよ。10mぐらい走りたいみたいな人に、「いやホノルルまで行きましょう」というぐらいの感覚です。

甲木:お客様からは「10mでよかったのに」と言われるわけではなくて、「ホノルルマラソン完走できて良かったですね」というような感じですか?

福岡:そうですね。そういうお客様が長く続きますね。本質的な課題だとか、商品を売るとかイベントをするだけではなくて、社内のPRやインナー向けPRというように、「社内の関係性から作っていくことが必要ですよ」という話をさせていただいたり、“株式会社三角形”に頼んだからここが他とは違ったとか、この人と出会えた、こういうことを知れたなどと思っていだたければ良いと思います。

人気がある講座ではないところに、本質がある。

甲木:NPOの方などに広報の講座などもなさっているんですよね。

福岡:そうですね。私自身が何もない状態からNPOを作ってスタートしたところがあり、活動の幅を広げ、その中で自分の持っているPRや広報の力を使って自分がやってきたことや、今知っていることをお伝えするということで、講座の機会を持たせていただいています。講座の内容としては、チラシの作り方や写真の撮り方、SNSの発信の仕方など人気があるんですよ。でも、私は人気がある講座ではないところに、本質があると思っています。どういうことかと言いますと、どうやったらちゃんと伝えることができるのかというところで、その上に手法があると思います。SNSをどうするか、写真をどう撮るかということは、本質的なことが分かっていないとうまくいかないと思うので、どのように入り口を設定して、本質を伝えるかということを一生懸命考えています。

甲木:「あなたのNPOは何を世の中の人に伝えたいんですか?」から出発しているんですね。

福岡:そうですね。その一番先は、そのために「何を受け取っていますか?」ということだと思います。メンバーからもそうですし、社会からもそうですし、伝えると言う前に、何が自分たちの中にあるから、伝えることになったのかということを、受け取るということが重要だと思っています。先に息を吸わないと吐けないみたいな感じです。

甲木:なるほど。

自分の伝え方は、前職や大学で勉強してきた事と繋がっている。

甲木:伝えることや、伝える前にある自分が何を受け取っているから、何を人に伝えたいのかなど、そういうコミュニケーションにこだわるのは、福岡さんの原体験と関係があるんでしょうか?

福岡:そうですね、前職や大学で勉強してきたことが、アートだったということが必ず繋がっていると思います。コミュニケーションといってもすごく秀でたツールではないので、文字や写真のようにその人の思っていることを、そのまま伝えるというわけではなくて、アートは解釈している人の作った物によって、解釈がまた生まれるという齟齬がある状態が当たり前のコミュニケーションだと思うんです。その不完全なコミュニケーションの良さが、好ましいと思っているということです。

甲木:ストレートに伝わらなくても、その裏にあるものを受けて想像するし、発信する方も自分の中にあるものを表現しようと思い、的確な表現か分からないけどそれが良いと思っているということですね。本日は、クライアントの相談に乗りながら、一緒に考えて企画する会社、“株式会社三角形”の代表、福岡佐知子さんをお招きしてお話を伺いました。福岡さん、ありがとうございました。

梁: ありがとうございました。

福岡:ありがとうございました。

 

〇ゲスト:福岡佐知子さん(株式会社三角形 代表)
〇出演:甲木正子、梁京燮(西日本新聞社北九州本社)

 

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