ゼンリンミュージアムで企画展「江戸時代の地図づくり」 伊能忠敬らの地図を展示【北九州市小倉北区】
1月13日〜5月12日の期間中、歴史を映し出す地図の博物館「ゼンリンミュージアム」(小倉北区室町1-1-1リバーウォーク北九州14階)で、企画展「江戸時代の地図づくり 集めた赤水・歩いた伊能」が開催されます。
同時代に描かれた伊能忠敬と長久保赤水の地図を展示する同ミュージアムの常設展を、新たな視点でより深く楽しむための企画展となっています。
2人の地図づくりにフォーカス
江戸時代、全国を歩いて測量し正確無比な日本地図を作ったことで知られる「伊能忠敬」。対して「長久保赤水」はあらゆる手段を講じ、資料や情報を集め、伊能忠敬よりも半世紀早く精巧な日本地図を完成させました。
同企画展では、2人の地図製作者の対照的な製作工程を比較することで、地図の目的や用途の違い、立場の違い、それぞれの地図製作に対する思いを紹介します。
約30点の地図や資料を展示
地図の製作工程に着目し、長久保赤水が地図作りの際に集めた資料や、伊能忠敬らが使った測量器具・製図道具、それらをもとに完成した「赤水図」「伊能図」などを、約30点の地図や資料によって比較していきます。
また、企画展の会期中には、常設展示の第2章でゼンリンミュージアムが所蔵する「實測輿地圖(じっそくよちず)」のレプリカが展示されます。
「實測輿地圖」は、伊能忠敬が製作した「大日本沿海輿地全図(だいにほんえんかいよちぜんず)」の副本とみられ、地図の製作工程でできた「針穴」や地図に押捺された「地図合印」を間近で見ることができます。
期間限定デザインのチケットホルダーやガイドツアーも
企画展の開催期間中、有料入館者全員に期間限定デザインのチケットホルダーが配布されます。展示の見どころである、長久保赤水と伊能忠敬の地図製作工程の違いや目的の対比を表現して、2枚の地図を並べたデザインとなっています。
また、会期中の平日(休館日を除く)午後2時〜午後2時30分には学芸員による企画展ガイドツアーも開催。ガイドツアーの参加費は無料、事前予約は不要です。参加人数により、少人数のグループに分けて複数回実施します。
施設の詳細は「ゼンリンミュージアム」ホームページで確認できます。
■企画展名/「江戸時代の地図づくり 集めた赤水・歩いた伊能」
■会期/2024年1月13日~2024年5月12日
■開館時間/10:00~17:00(最終入館16:30)
■入館料/1000円 ※保護者同伴の小学生以下は無料
■休館日/月曜(ただし祝日の場合は翌平日)
※2024年1月7日現在の情報です
(北九州ノコト編集部)