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【ファンファン北九州 #01】小倉昭和館館主・樋口智巳さん<前編>

西日本新聞社北九州本社が制作するラジオ番組「ファンファン北九州」。地元新聞社ならではのディープな情報&北九州の歩き方を紹介しています。ラジオを聞き逃した人のために、放送された番組の内容を『北九州ノコト』で振り返ります。

ファンファン北九州始動!

甲木:転勤や進学で北九州に来られた皆さま、はじめまして。西日本新聞社の甲木正子です。

梁:西日本新聞社の梁京燮(りょうきょうしょう)です。

甲木:ファンファン北九州は、北九州に住み始めてまだ日の浅い方たちに、北九州ってこんな街なんですよ、こんな人がいるんですよっていう話を地元の新聞社、西日本新聞の視点でお伝えしていく番組です。

甲木:ついにスタートしましたね! 梁さん!

梁:いやー、始まりましたね、甲木さん! もう僕ドキドキしてて、テンションがおかしいことになってます。

甲木:でも、これ元々、梁君がやりたいと言っていた番組ですからね。

梁:はい!もう感無量です!僕は!

甲木:ビギナーさんだけじゃなくて、地元に住んでいる人にも、こんなディープな情報があったんだなって、分かっていただけるような番組にしたいですね。

小倉の街と共に80余年 小倉昭和館の館主・樋口智巳さん

甲木:それでは、記念すべき第1回目のゲストをお呼びしましょう!北九州市小倉北区魚町にあります映画館「小倉昭和館」の館主、樋口智巳さんです。

樋口:よろしくお願いします。ディープな情報の第1回目に昭和館をお招きいただきまして、ありがとうございます。私も本当にドキドキしています。

甲木:北九州ビギナーさんのために、小倉昭和館がどういう映画館なのか、まずそこからお話ししていただけますか。

樋口:そうですね。皆さまにご愛顧いただきまして、2020年で創業81年を迎えました。

梁:おぉー81年! おぉー!

樋口:1939年にですね、私の祖父が娯楽の少ない時代に「街の人々の喜ぶ顔が見たい!」と、芝居小屋兼映画館を家業といたしました。それからずーっと続いているんです。

梁:芝居小屋!?芝居小屋だったんですね。

樋口:そうなんです。芝居小屋兼映画館で、片岡千恵蔵さん、バンツマ(阪東妻三郎)さんが来られたこともあった映画館なんです。ご存知ですか?1960年代、映画業界最盛期には、この街には113館の映画館があったんです。小倉だけでも32館あったんですよ。昭和館も姉妹館が3館ありました。

甲木・梁:へぇー!!

樋口:ですが、映画がどんどん斜陽化産業となり、1館ずつ減っていって、今では単館系の映画館は昭和館だけになりました。

甲木:あぁ…もうシネコンが多いから…。

2本立てで1200円! 持ち込みもOKなの?

樋口:そうなんですね。もうシネコンさんばかりで…。皆さまのおかげで昭和館は残っております。ですが、シネコンさんと同じことをやっていては、到底、太刀打ちができないので、昭和館は封切から少し遅れた作品などを「2本立て」で上映するのが基本です。2本立てで1200円です。

梁:安い!

樋口:そして入れ替えなし。朝から晩までいていただいても大丈夫ですし、持ち込みも自由です。

甲木:お弁当持ってね!

樋口:そうなんです。手作りのお弁当、甲木さんもそうですよね。また、旦過市場さんもすぐそばなので、いろいろ買ってこられて、お弁当広げられる方もいらっしゃいます。

梁:へぇー!お酒も良いんですか?

樋口:大きな声では言えませんが、持ち込みは自由ですから(笑)

それと、水曜日はレディースデー、木曜日はメンズデーで1000円なんですよ。

2本立ての組み合わせ、素敵ですよね

甲木:それから、映画の選び方。2本の組み合わせって、すごくセンスがいいなと思うんですけど、誰がどうやって決めているんですか?

樋口:ありがとうございます!お客様のリクエストやスタッフの話を参考に私が決めています。苦労しております。(笑) 2本立てということで、やっぱりテーマに基づいて決めているんですね。ですから、1本決まっても、もう1本は何にするのかというので悩みます。ちょっと前ですと、韓国映画の2本立てをやりました。

甲木:あー!面白かった!

樋口:でしょう!「パラサイト」だけが韓国映画ではありません。愉快、痛快、爽快! そういう映画を紹介して。1本は「エクストリームジョブ」という韓国でも興行収入1位の映画なんですが、もう1本はNetflixで(話題になった)「愛の不時着」のヒョンビンさんのものを持ってきたりとか。いろんな組み合わせを考えます。それと、うちは昔の作品も上映をするので、1本は新しい作品、もう1本は旧作とか。例えば「男はつらいよ」。50作目「おかえり寅さん」(2019年)を1本と、もう1本は「昔の渥美清さんも観たいよね!」ときっと思われるだろうと思って。寅さんシリーズを作られた森崎東監督の「喜劇 男は愛嬌」(1970年)を上映しました。しかもフィルム上映なんです。35mmフィルムで回します。

甲木:まだ映写技師さんがおられるからですね。

大切な人のために…小倉昭和館の使い方アレコレ

甲木:樋口さん、最近は、映画を上映するだけじゃなくて、映画館自体がいろんな使われ方をしてるって聞いたんですけど。

樋口:そうですね。貸館としても使っていただいています。火曜日が休館日なんですね。ですから、休館日でもいいですし、日曜日の夕方とかはもう早くに上映を終了してますので、そこで使っていただいたり。例えばですね、学生さんが彼女の誕生日にとかいって、自分でスマホで撮ってらっしゃるんですよ、その映像を。

梁:ショートムービーみたいなやつを?

樋口:そうなんです。それを昭和館のスクリーンで流すんです。それもサプライズ上映!

梁:わぁー!いいじゃないですか!!

甲木:貸し切りで?

樋口:そうです。

梁:いいですね!僕、ちょうど結婚10周年なんですよ、来年。

樋口:あら!ぜひ!

甲木:じゃあ、もう梁君の結婚10周年はそれで。

中村勘九郎やリリー・フランキーもやってくる!

甲木:それから、これもぜひ申し上げたいんですけど。ゲスト!多彩なゲストが!舞台挨拶に来られますでしょう?リリー・フランキーさんとか中村勘九郎さんとか。

樋口:リリーさんはよく来てくださるんですが。5時間!!もうぶっ通しで(トーク)!お客様に「あっ、帰って良いですよ。ご用のある方はどうぞ、お先にお帰りください」って(笑)

梁:えっ!? ずーっと喋っているんですか? リリーさんは?(笑)

樋口:5時間!(笑)お客様に「ちょっと、ちょっと待ってて!タバコ吸ってくるから!」とか言って(笑)

甲木:よっぽど居心地がいいんでしょうね。リリーさんもそうですけれども。まぁ、他のゲストの方たちも。よくぞこんな大物がね!秋吉久美子さんとか。

樋口:ほとんど皆さんノーギャラです。

甲木:いいんですか?ここでそれ言っちゃって(笑)

樋口:「ほとんど」ですよ(笑)

樋口さんが映画館を引き継いだ『本当の理由』は? 後編に続く…!

甲木:楽しいお話をお聞きしたんですけども、そろそろお時間になってきましたので。次回はですね、樋口さんが何故、おじいさまの代からの映画館をお継ぎになってらっしゃるか。そういったお話もお聞きしたいと思っています。

甲木:樋口さん、ぜひ次回もよろしくお願いいたします。

〇ゲスト:樋口智巳さん(小倉昭和館館主)

〇小倉昭和館ホームページはこちら→http://kokura-showakan.com/

〇出演:甲木正子(西日本新聞社北九州本社)、梁京燮(同)

〇ファンファン北九州は、毎週木曜10時47分~57分、クロスFMほかPodcastやSpotifyで放送中!

〇ファンファン北九州へのメッセージはこちら→fanfun.kitakyushu@nishinippon-np.jp

Podcastで【ファンファン北九州 #01】小倉昭和館館主・樋口智巳さん<前編>を聞く

(西日本新聞社北九州本社)

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