【ファンファン北九州#37】焼酎プロデューサー 黒瀬暢子さん<前編>
西日本新聞社北九州本社が制作するラジオ番組「ファンファン北九州」。地元新聞社ならではのディープな情報&北九州の魅力を紹介しています。ラジオを聞き逃した人のために、放送された番組の内容を『北九州ノコト』で振り返ります。
焼酎プロデューサー?お酒は強いんですか?
甲木:おはようございます!西日本新聞社 ナビゲーターの甲木正子です。
梁:西日本新聞社の梁京燮です。
甲木:今日の話題は焼酎です。
梁:飲みたいですね!
甲木:梁さん焼酎大好きよね。
梁:大好きですね。
甲木:強いもんね。
梁:いやいや、たしなむ程度で。(笑)
甲木:私はずっと苦手でしたが、「粕取り焼酎」という酒粕を原料に造られたお酒ならお米の吟醸香がするので飲めるなって。
梁:飲みやすいですか?
甲木:飲みやすいですね。
梁:なるほど。僕はあの芋臭~いのが好きなんですよ。
甲木:それでは、本日のゲストをお呼びしましょう。焼酎プロデューサー 黒瀬暢子さんです。よろしくお願いします。
黒瀬:よろしくお願いたします。
甲木:焼酎プロデューサーよ!
梁:焼酎プロデューサーとは何なんですか?!
甲木:なんか凄い肩書きですが、この名刺を頂いた段階ですごい酒豪っぽいんですよね。お酒は強いんですか?
黒瀬:実は、そんなに強くないんですよ。(笑)
甲木・梁(笑い)
梁:まさかの!
女子たちの焼酎への誤解を解きたい
甲木:そんな人が何で焼酎プロデューサーなんですか?
黒瀬:「焼酎プロデューサー」という意味は、焼酎に興味を持って頂くとか、飲めるようになる方を増やすという意味のプロデューサーです。
梁:新しい焼酎を作るとかそういうことじゃなくて、焼酎を飲む人を増やそうと。
黒瀬:はい。なので、逆に私があまり飲めないということが、そこで生かされるのかなって。なぜかというと、すっごい飲める人と全くダメな人の中間地点に私がいる感じなんですね。だから、飲めない人、興味を持てない人、苦手と思う人の気持ちもわかる。どうしたらそういう人たちが、焼酎に興味を持って頂けるのかなと考えています。
甲木:どうしたら興味を持てるのかすごい関心がありますね。特に、女性で焼酎を敬遠している人に何かアプローチしていらっしゃるんでしょう?
黒瀬:そうですね。女性のお話を聞いてると、「臭い」とか「苦い思い出がある」とか…。そういうところでちょっと偏見が…。
梁:トラウマになっちゃってみたいな。
黒瀬:「飲みません」「臭いんでしょ?」とか。
甲木:そうそう。「おじさんでしょ」とか。
黒瀬:そういうお話を頂くので、そうじゃないよと誤解を解いていきたい。
梁:焼酎のそういうイメージをですね。
黒瀬:「臭い」っていうのは、フーゼル油という物質が焼酎を造るときに出てくるんですが、それが空気に触れて酸化することが臭い原因と言われているんです。昔は、そういうのを取らずにそのまま出して「臭い、臭い」ってなってたんですが、最近は、蔵元さんたちがきれいに取り除いたり工夫されているので、あんまり臭くない焼酎が出回っていますね。
甲木:そういう解説を聞きながら飲むと、本当に楽しそうですね!
黒瀬:皆さん喜んでくださいます。
○○○と焼酎でウィーンの宮廷菓子に!?
甲木:合わせるおつまみとかも解説があるんですか?
黒瀬:そうですね。何と何が合いますとかそういう話をしながら。
甲木:それは、女子は嬉しいでしょうね!
黒瀬:女性は甘いものが好きな方が多いと思うんですけれど、例えば、チョコレートブラウニーに焼酎をかけるとウィーンの宮廷菓子みたいな味になる。
甲木・梁:えぇ!?
黒瀬:ちょっと高級なお味に。食べられた皆さん「本当ですね!」っておっしゃいます。
宗像で「『三女神』あまおうリキュール」をプロデュース
甲木:焼酎プロデューサーって、女子会をしたり、飲み方のアドバイスをするばかりではなくて、蔵元さんとか自治体とかに、何か焼酎のアドバイスみたいなこともされているのでしょう?
黒瀬:そうですね。2年前に、宗像市のお土産として「『三女神』あまおうリキュール」というお酒をプロデュースさせて頂きました。
甲木:三人の女神ですね。
黒瀬:女性に飲んで欲しいという思いがありまして。やっぱり女性は甘いお酒が好きなんですよね。焼酎にフルーツを漬け込んで、リキュールとして売っているものも結構あって。イチゴは常に女性の好きなフルーツのベスト3に入っていて、福岡はあまおうの産地なので。
梁:みんな喜びますもんね。イチゴ。
黒瀬:そして、福岡といえば麦焼酎なので、麦焼酎にあまおうを漬け込んで「あまおうリキュール」という形でプロデュースさせて頂き、ラベルも全部作らせて頂きました。
甲木:ボトルの形も可愛いですよね。細長くて全然酒瓶っぽくないですよね。
黒瀬:ありがとうございます。
梁:僕、全然わかんないですけど、イチゴを漬け込むってどういうことですか?焼酎の中にイチゴをいっぱい入れて?
甲木:梅酒を造るみたいな感じ?
黒瀬:そうです。
梁:そういうことなんですね。実際、販売する時はイチゴが入ってるんですか?
黒瀬:入ってないです。
梁:ろ過して?
黒瀬:はい。
甲木:色はなんかロゼの色ですよね。
黒瀬:ピンク色です。
梁:かわいいですね。
甲木:これがアイスクリームに合ったのよ!
ゲストを招いてオンライン「焼酎女子会」開催中!
甲木:これまでリアルの焼酎女子会って何回ぐらいされたんですか?
黒瀬:リアルだと20回ぐらい。
甲木:その後コロナになって、今はずっとオンラインなんですよね?オンラインで何回ぐらいされてますか?
黒瀬:70回を超えたんですよ。オンラインの方が多いですね。
甲木:オンラインの方が上回ってるんですね。でも、すごくないですか?普通、リアルで一緒に飲んだり、香りを味わったりする会なら盛り上がるでしょうけど、オンラインだとわからないし伝わらないじゃないですか。それは、どうやって成功させてるんですか?
黒瀬:オンラインだと、毎回女性のゲストをお呼びして、その方のお仕事のことや専門のことをお話して頂きつつ、私がゲストの方に合った焼酎のお話とかもするんですよね。例えば、美容関係の方がいらっしゃったら、焼酎はプリン体が0・糖質0で体にもお肌にも良く、血液サラサラにしますよという話をしたりとか。ダイエットするときは、日本酒よりも焼酎の方が良いねとか。
甲木:いや~面白くてたまらないですね!
梁:本当ですね。
〇ゲスト:黒瀬暢子さん(焼酎女子会enjoy!主宰 焼酎プロデューサー)
〇出演:甲木正子(西日本新聞社北九州本社)、梁京燮(同)
(西日本新聞社北九州本社)