
10年後の北九州はどうなる?「地域コミュニティビジョン」素案発表 3段階で実現へ【北九州市】
(アイキャッチ画像はイメージ<写真AC提供>)
北九州市は、地域コミュニティの再生と改革に取り組むための「地域コミュニティビジョン」の素案を策定しました。
同ビジョンは、地域や大学、企業、NPOなど幅広い組織・団体と共に検討。目指す将来像として「共助が働きやすいまち」が掲げられました。
2026年度は“地域コミュニティ創成元年”
地域コミュニティビジョンの検討にあたっては、地域団体等へのヒアリングや子育て世代へのアンケートを通じ、幅広く市民の声を還元しているといいます。
目指す将来像の実現に向けては、<楽しさややりがいの重視><多様な主体との協働><持続可能な運営>の3つの視点を柱に取り組んでいくとのことです。
また、令和8(2026)年度を“地域コミュニティ創成元年”とし、今後は3つのステップに沿って施策を順次展開していく予定だといいます。
整備・把握・実践の3つのステップでビジョンを実現へ
今回は整備・把握・実践の3つのステップがどのように進められていくか順に紹介します。
<ステップ1>実施体制を整備
ビジョン実現に向けた推進体制を整えるため「(仮)ビジョン推進本部」が立ち上げられ、市長をトップに、地域コミュニティの様々な課題を部局の垣根を超えて検討していくそうです。
また、アドバイザーとして著書に『人口減少社会のデザイン』『コミュニティを問いなおす』などがある京都大学の広井良典名誉教授、北九州市地域コミュニティビジョン検討会議座長を務める北九州市立大学の松永裕己教授を迎えています。
<ステップ2>地域の現状・課題把握
ステップ2では地域の現状・課題把握をするため、主に2つのプロジェクトを実施。
「地域カルテプロジェクト」では、地域に関するデータ収集やヒアリングを実施。地域の現状や課題・住民の想いを見える化し、情報の集約と分析を行います。
(画像はイメージ<写真AC提供>)また「次の10年地域づくり先行モデルプロジェクト」によって、特定の課題を持つ地域で課題解決までつなげる新たなモデルが模索されるとのことです。
例えば、高齢化が進む地域での活動の担い手不足に対してはNPO・企業等とのマッチング支援するほか、子育て世代が多い地域での仕事と地域活動の両立の課題についてはデジタル技術の活用や世代間交流を促進していきます。
<ステップ3>地域での試行・実践へ
ステップ3では地域で試行・実践に移すため、主に3つのプロジェクトを行います。
「ケイケン・タカラプロジェクト」ではシニアの経験を次世代へとつなぐ登録制度を創設。起業支援・キャリア支援や市民センター等での地域活動を行ってもらい、地域の宝として活躍してもらうのが狙いです。
「まちの縁側・リビングプロジェクト」では、参加しやすい地域への入口として、気軽に立ち寄ることのできる居場所・サードプレイス(第3の居場所)が作られます。小倉・黒崎の生涯学習総合センターを中心に学生等の若者が集うスペースを設置するほか、市民センターや商店街といった多様な場所でもサードプレイスも用意していく予定です。
「地域のチカラつなぐプロジェクト」では、デジタルを活用した助け合いの仕組みづくりやSNS等を活用した地域情報のスムーズな伝達・共有が図られます。
北九州市が示す<新たな地域モデル>とは
今後は数々のプロジェクトによって、持続可能な地域づくりが推進されていくとのことです。
政令指定都市の中で最も高齢化が進む北九州市で、新たなモデルがどのような効果が発揮するか楽しみですね。
詳細は北九州市のホームページで見ることができます。
※2026年5月4日現在の情報です
(北九州ノコト編集部)
