福岡県の日本酒を応援 北九州市「林田酒店」がクラファン実施へ

企画者の林田直子さん

小倉北区京町にある「林田酒店」が、コロナ禍で苦境に立たされている福岡県内の酒蔵を応援するプロジェクト「福岡の地酒を飲んで応援 福岡県の日本酒一揆」を、10月22日にクラウドファンディングサービス「CAMPFIRE」で開始します。

返礼品には、福岡県の個性豊かな5つの酒蔵、北九州市「溝上酒造」、京都郡「林龍平酒造場」、筑紫野市「大賀酒造」、八女市「高橋商店」、みやま市「菊美人酒造」が初めてタッグを組み実現した「福岡県の地酒飲み比べセット」などが用意されているとのことです。

福岡県の個性あふれる地酒を守りたい

企画者の「林田酒店」専務・林田直子さんは、母方が「林龍平酒造場」、父方が酒屋という“酒のサラブレッド”。林田さんによると、福岡県は古くから酒造りが盛んな地域で、江戸時代には約610もの酒蔵があったと言われているとのこと。現在は50数軒に酒蔵数は減少していますが、それぞれが地域の豊かな米や水を生かした個性あふれるお酒を造っていると話します。

しかし、コロナ禍となり、飲食業の営業自粛の影響などを受けたことから日本酒の出荷量が激減。売り上げがコロナ前の半分以下になったという酒蔵もあるそう。そんな状況の中、酒造りは「寒造り」といわれ、冬には酒の仕込みが始まります。醸造期間はかなりのコストが発生するだけでなく、仕込んでも酒が売れなければコストばかりがさらに増えていく…。このままでは存続できずに廃業という酒蔵が出てしまうのではないかと、酒蔵を親族に持ち、いかに一生懸命、いかに大切にお酒が造られているのかを痛いほど分かっている林田さんは、福岡県の地酒を守りたいと悶々とした日々を過ごしていたと言います。

日本酒を飲んで、福岡県の酒蔵と酒米農家を応援

「いかん!このままでは本当にまずいことになりそうだ!ここ2年、蔵開きも何もできずにいる酒蔵がほとんど。さらにその先には酒米を作っている農家さんたちまでいる。自分たちに何かできることはないか」と考え、福岡県の酒蔵と酒米農家を応援したいという想いからこのプロジェクトにチャレンジすることを決めたとのこと。

リターンとして、5つの酒蔵のお酒がセットになった「福岡県の地酒飲み比べセット」(300ミリリットル×5本)、720ミリリットル2本セット(3種類)のほか、お酒が飲めない人用に「酒風呂美人セット」などが用意されています。

「あなたの『美味しい』が酒蔵の原動力になります。福岡県の日本酒を飲んで応援をお願いします」と林田さん。

詳細は「CAMPFIRE」サイトで見ることができます。

※2021年10月22日現在の情報です

(北九州ノコト編集部)

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