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行橋市でビーチサッカーチーム「ドルソーレ行橋」運営/マイケル社長こと岡本英雄さん

(アイキャッチ画像:ゲストの岡本英雄さん)

西日本新聞社北九州本社が制作するラジオ番組「ファンファン北九州」。地元新聞社ならではのディープな情報&北九州の魅力を紹介しています。ラジオを聞き逃した人のために、放送された番組の内容を『北九州ノコト』で振り返ります。

Why are youマイケル?

甲木:おはようございます。西日本新聞社 ナビゲーターの甲木正子です。

横山:西日本新聞社の横山智徳です。

甲木:今日のゲストは、マイケルさんと言うのですけど。

横山:名刺をいただきました。カタカナでマイケルと書いていますね。外国人なのか日本人なのか、どちらでしょうか?

甲木:まずはそこからお聞きしましょう。早速お呼びします。行橋市でビーチサッカーチーム「ドルソーレ行橋」を経営するマイケルこと、岡本英雄さんです。よろしくお願いします。

岡本:お願いします!よろしくお願いします!! …どうしました?お二人とも。

甲木・横山:…いや~、声大きいですね。

岡本:声のボリュームのつまみが壊れているようなんです。

甲木:しかも、マイケルですよ。私たちの謎は。岡本英雄さんが本名ですよね?

岡本:そうなんですけど、11年ほど前、フットサルをしていた時に、僕の顔が濃いから、後輩がフットサルをしている子どもに向かって、「今日外国人のコーチ呼んだから。マイケルを連れてきました」と冗談で言ったら、すごく浸透して、広がってしまいました。そしてその子どもたちが僕の試合を応援に来た時にはマイケルコールが始まったんです。それから親御さんや観客の皆さんが「あの方、ハーフか外国人だね」と、止まらなくなっちゃったんです。それで「もうマイケルでいいか」と思って。それから、もう小学生などに岡本英雄と言っても、誰もわからないですね。「誰?岡本?ああ、マイケルやろ?」と言われそうです。それからもう11年間、マイケルで振り切ってますね。

甲木:でもマイケルという名前がしっくりきますね。

ビーチサッカーってどんなスポーツ?

甲木:ビーチサッカーがどんなスポーツかご存じないリスナーもいると思うので、ちょっとご説明いただけますか?

岡本:マイナーなスポーツですが、ワールドカップは2004年くらいから行われています。ブラジルが発祥で、国内にも地域リーグがあり、年に2回大きな全国大会があり日本代表も形成され、ラモス瑠偉さんも監督をしておられました。一応FIFAの国際大会も行われている状況ですが、日本ではまだよく知られていないので普及をしっかりやっていかないとと思っています。あと、サッカーとの違いは人数が5対5で、1チーム11人ではないこと、コートもサッカーより狭く、バスケットみたいな感じですね。交代も自由なので。得点がお互い5点ずつくらい入るので、得点シーンが10回くらいあります。

甲木:では、盛り上がりますね。

岡本:盛り上がるシーンはめちゃくちゃありますし、まあオーバーヘッドとかジャンピングボレーとか、なかなかサッカーでは出ないプレーが多発するので、観客はすごく楽しいって言っています。「沸く」シーンが多いので。

甲木:なるほど。以前は芝生の上のサッカー選手だったんですよね?

岡本:そうです。25歳までやっていました。

甲木:高校は東福岡でしょ?

岡本:はい。

横山:すごい。名門…。

岡本:それからJ リーグを目指そうとプロテスト受けていきながら、25歳まで3年間いろんなところを回りながら地域リーグでやったり、JFLでプレーしたりしながら、ビーチサッカーに転向した方が面白そうだなって思ったんです。競技を自分の手で流行らせていくことも面白いし、僕はサッカーよりビーチサッカーの方が向いていると思いました。サッカーより世界が近いと感じたんです。海も好きだったので、海でやるサッカーって新鮮だなーっと思って。ビーチサッカーとの出会いは18歳の時で、東福岡高校の卒業生達と福津のビーチサッカー大会に出た時でした。それからいつかやりたいなあって思っていて約7年後、サッカーをやめて地元行橋に帰ってきて、長井浜という素敵なビーチがあったので、そこでやりたいと思いメンバーを集めて12年前にチームを立ち上げました。

営業、経営、そして、練習

甲木:でも、そういうところで選手を集めたり、スポンサー集めたりって大変じゃないですか。

岡本:めちゃくちゃ大変です。行橋って人口73,000人で、プロスポーツチームを作っていくことは人口的にも企業的にもとても大変なんです。やっぱり福岡市や北九州市の方が人が集まりやすかったりお金が集まりやすかったりするので。だから僕は全国を相手に選手の募集をしたり、全国を相手にスポンサー企業の募集をしたり、ちょっと考え方を変えながらやっています。

甲木:そうなんですか。では全国で、ビーチサッカーをやりたい人にいいビーチがあるから来て、みたいな感じですか?

岡本:はい。スカウトもしていますね。実際、今集まっているメンバーには沖縄や大分、東京から来た人がいます。

甲木:そうなんですね。では協賛企業も、行橋では数が限られているので東京とかの会社なんですか?

岡本:はい。東京にも一社、サポート企業がありますが、北海道にもあります。選手のお姉さんがやっている会社が北海道にあったりとか。そこでどうやってスポンサー様にお返しして行くのかということで、マイケル社長がユーチューブを起こして、そこでPRすることによって全国に拡散することでスポンサー様にお返しができるという仕組みをつくっているので、全国から集めやすいようにはなっています。

甲木:でもね、ギラヴァンツ北九州だってやっぱり資金集めですごくご努力されてるじゃないですか。マイケル社長、一人でそうやって飛び回って、成り立ってるんですか?経営は。

岡本:いいですね~。その質問、最高ですね!

甲木:心配になりますよ。

岡本:今、スポンサー企業は120社ほどになっています。そこからお金を集めて選手たちへの勝利給などを与えながら、なんとか経営はしています。やっと今年からフロント兼選手を一人置いて、その子と一緒にスポンサー営業に行ったりしながら、何とかチーム男子女子を回しながらやっています。

甲木:よくそんな時間がありますね。選手と一緒に練習し、企業まわりをして、スカウトにも行くのでしょう?

岡本:朝ちゃんと会社に出勤してみんなの管理をして「いってらっしゃい」と送り出した後はスポンサー営業に行ったり、時間があるときにロケ先で一本撮影したり、そのついでにロケ地近くの会社に営業に行かせていただいたりなど、上手に全部当てはめています。で、必ず練習にも行きます。僕は選手より練習している自信があります。きっちり時間前に監督がついて練習しています。ビーチサッカー日本一になって世界に出ることが僕の一番のテーマなので、そこは絶対、本末転倒しないよう、練習に割く時間は必ずとります。そこを徹底して、他のところを回しています。

横山:いや~、一日自分は何をやっているんだろうと思います。

甲木:もうちょっとお話しをお伺いしたいところですが、続きはまた来週よろしくお願いします。

岡本:最高です。楽しかったです。

甲木:ありがとうございます。楽しかったですね。なんか温度が2度くらい上がったような気がします。

岡本:よくそう言われます。

甲木:岡本さん、ありがとうございました。

横山:ありがとうございました。来週もよろしくお願いします。

〇ゲスト:岡本英雄さん(ビーチサッカーチーム「ドルソーレ行橋」社長兼監督兼選手)

〇出演:甲木正子(西日本新聞社北九州本社)、横山智徳(同)

(西日本新聞北九州本社)

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