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台風11号・14号の影響で献血不足 受付時間を延長し献血呼びかけ【北九州市】

(アイキャッチ画像:献血キャラクター けんけつちゃん)

「福岡県赤十字血液センター北九州事業所」では、9月に発生した台風11号・14号の影響を受け、献血バス・献血ルームでの献血が思うように集まっていないとして、市民への協力を呼びかけています。

九州・沖縄では9月末までに1万5200人以上の協力が必要

9月6日に台風11号が九州北部へ接近した際には、計21台の移動採血が中止になりました。その影響を受け、九州・沖縄においては9月の献血予定数を3500人上回る協力が必要とされており、9月14日時点ではあと2800人の協力が必要となっていました。

しかし、9月18日・19日に台風14号が九州を直撃したことにより、九州・沖縄地区では予定していた献血会場合計26カ所において献血を開催することができまず、献血者数では成分献血者1000人分、400mL献血者1700人分が確保できませんでした。

台風14号の直撃で献血者減少にさらに追い打ちをかけられた状況となってしまい、献血者の確保が急務の課題となっています。

この状況が続くと数週間先で医療機関への供給に支障が出る可能性があり、この状況を打破するためには九州・沖縄地区において少なくとも2700人を上回る協力が必要であり、九州・沖縄において9月末までに当初予定していた約1万2500人を加えた1万5200人以上の協力が必要だと言います。

「コロナ7波の影響から7月以降献血者募集に苦慮していました。この度、台風11号と14号の影響を受け、九州・沖縄の献血者募集がかつてない状況に陥り、この状況が続くと血液の供給に支障をきたす可能性があります。この緊急対策として、北九州市内の2献血ルームでは、少しでも多くの市民の皆様からのご支援をいただきたく、9月27日まで受付時間を延長して、400mL献血の協力をお願いしています」と話すのは、福岡県赤十字血液センター北九州事業所の松田事業所長。

北九州市内の献血ルームは2カ所 9月27日まで受付時間を30分延長

市内の献血ルームは小倉北区と八幡西区の2カ所で、「献血ルーム・魚町銀天街」(北九州市小倉北区魚町1-3-3白樺ビル)と「献血ルーム・くろさきクローバー」(北九州市八幡西区西曲里町3番1号 イオンタウン黒崎1階)になります。

9月27日までの緊急対策期間中は、少しでも多くの人から協力を得られるよう、両献血ルームで受付時間を通常よりも30分延長。それに伴い、「献血ルーム くろさきクローバー」は午後5時30分まで、「献血ルーム 魚町銀天街」は午後6時までの受け付けとなっています。

また、献血ルームでは予約なしでも献血を受け付けているそうですが、同じ時間帯に集中することを防ぐため、可能な限り事前予約をしてほしいとのこと。献血ルームで献血をする場合、過去に献血をしたことがあり、ウェブ会員サービス「ラブラッド」に登録をしている人は、同サービスでの事前予約が可能です。事前予約することで待ち時間が少なくなり、他の人に接する心配も減ります。

コロナ感染回復後・濃厚接触者解除後、ワクチン接種後でも一定期間経過で献血可能

ワクチン接種した人、新型コロナウイルスに感染した人、濃厚接触者となった人も一定の基準をクリアすれば献血ができるとのこと。

新型コロナウイルスのワクチン接種した人の場合は、「RNAワクチン(mRNAワクチンを含む)(ファイザー社と武田/モデルナ社)」を接種した人は、接種後48時間を経過していれば献血に協力できます。「ウイルスベクターワクチン(アストラゼネカ社)」を接種した人は、接種後6週間を経過していれば献血に協力できます。なお、上記以外の新型コロナウイルスのワクチンを接種した人については現時点では献血の受け入れ基準がないことから献血を控えてもらっているとのことです。

また、新型コロナウイルス感染症既感染者の場合は、症状消失後(無症状の場合は陽性となった検査の検体採取日から)4週間が経過し、回復後に治療や通院を要する後遺症がなく、問診等により全身状態が良好であることが確認できれば、献血に協力できます。

新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者の場合は、保健所から濃厚接触者と判断され、最終接触日から2週間が経過し、症状がなく問診等により全身状態が良好であることが確認できれば献血に協力できます。

※2022年9月23日現在の情報です

(北九州ノコト編集部)

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