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異国情緒あふれる赤レンガの建物「旧古河鉱業若松ビル」【北九州市若松区】

(アイキャッチ画像:建物外観)

北九州市若松区の南海岸通りに建つ、国の登録有形文化財で「関門“ノスタルジック”海峡」を構成する文化財の一つとして日本遺産にも登録されている「旧古河鉱業若松ビル」。

JR若松駅から徒歩約5分、若戸渡船の船着場からだと徒歩2分ほどの場所にあり、赤レンガの外観が特徴的な建物です。

今回は南海岸通りを象徴する建物であり、若松のコミュニティスペースの一つとして地域の人たちにも親しまれている「旧古河鉱業若松ビル」についてご紹介します。

若松の繁栄の象徴となるビル

「旧古河鉱業若松ビル」、通称「古河鉱業ビル」は大正8(1919)年に石炭事業展開のために古河鉱業が建設したオフィスビルです。

1階入口

当時、日本有数の石炭積出港として栄えていた若松港の海岸通りには、明治から昭和初期にかけて若松の繁栄を象徴する洋風建築のオフィスビルが立ち並びました。古河鉱業ビルもその内の一つです。

同ビルには細部にルネッサンス様式の意匠が見られ、「若松の洋風建築のなかでも、最も優れた意匠と外観を有する建物」であると言われています。

2004年には建設当時の状態をもとに全面改修工事がされましたが、木製階段や漆喰の装飾が施されたシャンデリアは当時のままだそうです。

2007年には第16回BELCA賞でロングライフ部門を受賞し、その後国有形文化財への登録、日本遺産認定などがなされてその歴史的・建築的価値が広く認められています。

若松のコミュニティスペースに

ビル内には多目的ホールや資料室があり、現在の若松の人々にとってのコミュニティスペースの一つとなっています。

多目的ホールB

中は自由に見学することができ、2階の多目的ホールでは休憩もできます。

普段はウェディングフォトや振袖の前撮りなどの撮影に使われたり、同窓会や演奏会の場として利用されているそうです。

資料室

1階の多目的ホールにはピアノがあり、日中には複数の窓から光が差し込みノスタルジックな雰囲気を感じさせます。

多目的ホールA

■所在地/福岡県北九州市若松区本町1−11−18
■入場料/無料

※2022年11月28日現在の情報です

(ライター・abc.hikari)

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