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地元のまちづくりを東京で準備、折尾で実行/株式会社あかつき舎社長・安藤進一さん

(アイキャッチ画像:「鬼ヶ島 in ORIO」コスプレコンテストの一幕)

西日本新聞社北九州本社が制作するラジオ番組「ファンファン北九州」。地元新聞社ならではのディープな情報&北九州の魅力を紹介しています。ラジオを聞き逃した人のために、放送された番組の内容を『北九州ノコト』で振り返ります。

若い頃から、九州で起業したかった

甲木:おはようございます。西日本新聞社 ナビゲーターの甲木正子です。

梁:同じく、西日本新聞社の梁京燮です。

甲木:梁さん、先週のお話、面白かったですね。またしても我らが映画「レッドシューズ」ですよ。

梁:本当ですね。何回レッドシューズの話をしてる?っていうぐらい、過去の放送もレッドシューズに溢れてますね。

甲木:そうですね。でも今回は、監督でも俳優さんでもなく、聖地巡礼ガイドブックを作った安藤さんです。今日も早速、続きの話を聞きたいと思います。折尾で出版社「あかつき舎」を経営している安藤進一さんをお迎えしてお話を伺います。安藤さん、今日もよろしくお願いします。

梁:よろしくお願いします。

安藤:よろしくお願いします。

甲木:先週はですね、安藤さんが東京の出版社を辞めて、52歳で故郷の北九州に戻ってきて、あかつき舎を起業したお話、そして、あかつき舎として初めての紙媒体となる冊子、そしてオール北九州ロケの映画「レッドシューズ」のロケ地を紹介した聖地巡礼ガイドブックを作ったお話を伺いました。東京では経済系の大手出版社ダイヤモンド社にお勤めでしたが、どうして52歳の若さで辞めて帰って来られたんでしょうか?

安藤:僕は、社会人になってから、出版畑で仕事をしていましたけども、若い頃からどこかのタイミングで独立して、九州で起業したい思いはずっとありました。私も家庭がありましたので、子どもが成人した時、「よし、このタイミングだ」と思いました。

甲木:なるほど。子どもが手離れてからということですね。

協同組合折尾商連の理事長も

安藤:地元で起業しようと思った最大のポイントが、自分の生まれ育った折尾の街が、駅の全面改築に始まり、街を丸ごと作り替えるという、大規模な再開発事業がスタートして、地元住民の意思決定団体として「おりお未来21協議会」という組織が立ち上がりました。この流れになってくると、いよいよ僕も地元の当事者として、新しい街づくりに関わっていきたいという思いも強くなりました。

甲木:そして折尾に帰ってきて、あかつき舎を起業すると共に、協同組合折尾商連の理事長もなさっているんですよね。

安藤:そうですね。かねてから「おりお未来21協議会」に入っていた時に、当時の折尾商連の役員の皆さんに東筑高校の先輩方が多く、当時から帰省したときは、いろいろお話も伺い、近い将来、独立して帰ってきた際には「ぜひ商連にも入ってね」と言われておりました。でも帰ってきたらすぐコロナ禍になり、街のイベントや行事も中止になったり、延期になったりいう時期が続いて、折尾商連としての活動が難しい時期でした。今年明けて、リアルイベントもどんどん復活するという流れの中での理事長就任ですから、僕自身、経験がないところで大役を担うことになりました。

新生折尾駅前ではポストコロナの復活イベントが続々

甲木:駅も綺麗になり、ちょっと盛り上げないといけないんじゃないんですか?

安藤:そうなんです。駅舎施設自体はもう完成してますけど、今後も駅前広場の整備や区画整理事業が進むほか、今年は高架下にモールがオープンするということで、折尾の街にとって大きな節目の年になります。それに合わせていろんな催しを、一挙に復活させようという機運になっています。

甲木:モールについては、折尾駅が大好きな蒔田加代さんに、新しくなった駅を案内してもらった時に、「あの下に、お店ができるんですよ」ということを聞いていたので、私も楽しみにしているんですよ。

安藤:折尾は、人はたくさんいるんですけれども、滞在する仕組みが整ってなかったというこれまでの経緯があるので、駅の周りで人々に滞在して楽しんで頂ける、そういう街づくりというのが、これから本番にかかっていくことになりますね。

甲木:そうですね。折尾の街に、楽しんで滞在してちゃんとお金を落としてもらわないといけないですよね。

安藤:商連の立場としてはそうなんですよ。事業者の組合ですので。

エアーステーションヒビキで番組を持っています

甲木:本業の出版社と商連の理事長とお忙しくていらっしゃるんですけど、さらにコミュニティFMのエアーステーションヒビキの番組も、持ってらっしゃるんですよね。

安藤:はい。私が帰ってきました2019年の7月、起業してまもなく、番組をスタートさせました。“オリオン土曜学園”という名前の番組をやってます。

甲木:土曜日に放送なんですか?

安藤:はい。現在、月1回で第4土曜日の午前11時から1時間放送しております。

甲木:しかも、生放送なんですよね。

安藤:そうです。

甲木:すごいですねー。1時間生放送って。

安藤:いろんなゲストの方を、お迎えしてお話しするケースもあるんですけれども、皆さん一様に「意外とあっという間だった」っておっしゃいますね。

エアーステーションヒビキ「オリオン土曜学園」には雑賀俊朗監督(左)も出演

甲木:最後に、映画「レッドシューズ」の全国公開も近い事ですし、もう一度、聖地巡礼ガイドブックの宣伝をしておきましょう。

安藤:はい。2月24日から東京をはじめ、全国60館ぐらい上映が決まっていると発表されています。オール北九州ロケ作品、映画「レッドシューズ」の聖地巡礼ガイドブック『RED SHOES KITA-Qクロニクル』を、ぜひお手に取って北九州での映画作りの軌跡を楽しんで頂けたらと思っております。

甲木:ありがとうございます。映画の裏話も地元の観光情報やグルメ情報も、全部この1冊に詰まってますので、是非、皆様お買い求めください。

安藤:そうですね。白石書店から発売しております。あと各地の上映館、それからネット通販などで、お求め頂けます。これからお近くの所でお求め頂けるように、私たちも頑張って参ります。

梁:今回のお話を伺って、街づくりをしていく中で、安藤さんがハブになっていろんな人を繋げて楽しみながら街づくりをされているなと思いました。新しくなった折尾の街を、楽しみにしています。

安藤:若い子たちも、年配の皆さんも一緒になって、楽しんで取り組んでいきたいと思ってます。

甲木:はい。先週と今週、2回に渡り折尾で出版社あかつき舎を経営し、折尾商連の理事長もしていらっしゃる、安藤進一さんに、お話を伺いました。安藤さん、どうもありがとうございました。

梁:ありがとうございました。

安藤:ありがとうございました。

〇ゲスト:安藤進一さん(出版社 あかつき舎社長)

〇出演:甲木正子(西日本新聞社北九州本社)、梁京燮(同)

(西日本新聞北九州本社)

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