沖縄とコーヒーと介護の仕事にある深い関わり/ohaNa coffee・園田忍さん
西日本新聞社北九州本社が制作するラジオ番組「ファンファン北九州」。地元新聞社ならではのディープな情報&北九州の魅力を紹介しています。ラジオを聞き逃した人のために、放送された番組の内容を『北九州ノコト』で振り返ります。
カフェは5年目に 高齢の女子会もあり ギラヴァンツやホークスで盛り上がる
甲木:おはようございます。西日本新聞社 ナビゲーターの甲木正子です。
児島:同じく、西日本新聞社の児島弘樹です。
甲木:児島さん、先週は若松の特産品について、たくさん勉強しましたね。
児島:知らないことばかりで、すごく勉強になりました。
甲木:若松は、本当に奥が深くて、歴史も長いですよ。
児島:そうですね。
甲木:それでは、ゲストをお呼びしましょう。今週は先週に引き続き、北九州市若松区で「ohaNa coffee」を経営する、園田忍さんをお迎えしてお話を伺います。園田さん、今日もよろしくお願いします。
児島:よろしくお願いします。
園田:よろしくお願いします。
甲木:先週は、園田さんが仲間たちと一緒に若松を“食”で盛り上げるというイベント「若松ハーベスト」に取り組んでいるお話を伺いました。今日は、園田さんの本業である、カフェについてお話を伺いたいと思います。開店して何年になりますか?
園田:ちょうど4年になります。今は5年目に入ってます。
甲木:なるほど。すっかりご近所のたまり場になっているそうですね。
園田:はい、時には高齢の女子会が始まります。
甲木:その方たちは、どんなお話をされるんですか?
園田:ギラヴァンツや、ホークスの話、近所のお店の話とか、カフェラテを飲みながらカフェラテのハートが消えないんだよとか、そんな話題になります。
児島:本当に女子会ですね。
甲木:昔は、商店街にたくさん喫茶店があったと思うんですけど、その方たちにとっては、今、ちょっと若松の商店街も寂しくなってる感じのところに、ohaNa coffeeができて良かったですね。
園田:そうですね。
カフェの前はケアマネージャーやソーシャルワーカーとして働いていました
甲木:園田さんは、カフェを始める前は何をなさっていたんですか?
園田:ケアマネージャーとかソーシャルワーカーなどの、介護の仕事をしてました。
甲木:全然違いますね。どういうきっかけで転職をされたんですか?
園田:もともとコーヒーは好きで、コーヒーと同じぐらい沖縄が大好きなんです。沖縄が好きになったのは介護の仕事の研修がきっかけで、そこで今取り扱ってるコーヒー豆のコーヒー屋さんと出会って、衝撃を受けました。ふと介護の仕事のモチベーションが下がった時に、コーヒー屋をやってみようかなと思ったんです。
甲木:すごい切り替えですね。
園田:介護の仕事も嫌いじゃないし、携わっていきたいなって思って考えたのが、コーヒー屋でありながら、介護の悩みも伺いますよというコンセプトのお店にしました。
甲木:なるほど。介護にはちょっと疲れたことはあったかもしれないけど、決して仕事として全く切り離すというわけではないんですね。
園田:はい、コーヒー屋と介護を一緒にやっているという感じですね。以前施設などで介護の仕事をしていた時は、介護保険の法律の中で動いてたんですけど、今はむしろ法律以外のところの方が介護という分野は広いということに気が付きました。私の店に来る高齢者には、まだ介護保険の認定を受けてないけども、口に出せない悩みなどがいっぱいある方もおられるので、そういった話を聞くのも、介護の仕事ではないかと思いました。
甲木:そうなんですね。要介護の人じゃないけど、いずれ老いていくわけで、その不安とか悩みを聞くということですね。
園田:そうですね。悩みを聞いて、その人がどのようにいきたいのかというのを、気づくためにもお話を聞くということが大事だと思ってます。後は悩みを溜め込まず話しをすることで、気持ちが軽くなってもらえたら嬉しいと思います。
甲木:なるほど。しかし介護の仕事をしてた人が、いきなりカフェを経営しますって言ったら、普通はびっくりしますよね。経営者になるっていうことだし、コーヒーは好きかもしれないけど、「専門知識はあるんですか?」とか聞かれたり、ご家族の反対は有りませんでしたか?
園田:もちろん家族皆、反対してました。
甲木:そうなんですね。開業する資金もいるわけだし。それでもカフェを経営したかったということですね?
園田:はい。カフェ経営をしなかったことに対しての後悔よりも、失敗した時の後悔の方が納得できると思い、同じ後悔するんだったら、思い切ってお店を出そうと思いました。
大好きな沖縄で出会ったコーヒー屋さんに衝撃を受ける
甲木:コーヒーの入れ方とか、豆の選び方とか、そういうはどこで修業されたんですか?
園田:沖縄に「沖縄セラードコーヒー」というコーヒー屋さんがあるんですけども、そこで修業させていただきました。もともと沖縄に移住してみたいという願望があったんですけど、移住まではいきませんでしたが、滞在してたくさんコーヒーについての知識とか技術とか教えていただきました。
甲木:今、豆は沖縄セラードさんから仕入れていらっしゃるんですね。
園田:はい、そうです。
甲木:セラードさんは世界から買い付けてらっしゃるんですよね。
園田:そうですね、焙煎までしてます。
甲木:それを、ohaNa coffeeで、飲ませていただけるということなんですね。
園田:そうですね。
若松のビールとワインをテーマに「ハーベスト」をやります
甲木:園田さんが仲間と取り組んでいらっしゃる、“若松ハーベスト”なんですが、夏バージョンは終わりましたので、秋バージョンの宣伝をちょっとここでお願いします。
園田:10月に予定している秋のハーベストですけども、テーマは若松のビールとワインを使ったものです。それに合う食べ物をお出しするという、今までのハーベストと違う形になりますけど、さらにおいしいものを届けられるように計画しております。
甲木:楽しみですね。10月は“みなと祭り”の頃ですか?
園田:そうですね。みなと祭りに合わせて開催したいと思っています。
甲木:盛り上がりますねー。みなと祭りは西日本新聞も協賛しておりますので、皆さんハーべスト共々よろしくお願いいたします。
園田:よろしくお願いします。
甲木:先週、今週の2回に渡り、北九州市若松区の若戸大橋のすぐそばで、カフェを営みながら地域を盛り上げるイベント、“若松ハーべスト“を仲間と開催している園田忍さんにお話を伺いました。園田さん、ありがとうございました。
児島:ありがとうございました。
園田:ありがとうございました。
〇ゲスト:園田忍さん(ohaNa coffee)
〇出演:甲木正子、児島弘樹(西日本新聞社北九州本社)
(西日本新聞社北九州本社)