【勝山公園・大芝生広場】都心のオアシス 赤ちゃん連れに嬉しい休憩所も(北九州市小倉北区)
JR西小倉駅から歩いて10分ほどの場所にある「勝山公園」。周辺には、北九州市立中央図書館や小倉城、リバーウォーク北九州や北九州市役所などがあり、小倉の中心地にある公園です。
前回は、勝山公園内にある「子どもの遊び場」をピックアップしましたが、今回は北九州市役所南側にある「大芝生広場」や、清張通り沿いの広場を紹介します。
さまざまな利用ができる広大な敷地 赤ちゃん連れに嬉しい休憩所も
広さ9000平方メートルの「大芝生広場」。週末になると大規模なイベントやフリーマーケットなどが開催されます。
さらに、11月1日〜11月26日に行われる「平成中村座小倉城公演」の特設劇場も建設予定。広大な敷地なので、ウォーキングやランニング、ペットの散歩やピクニックなどさまざまな利用ができますね。
「勝山公園」は北九州市のシンボル公園として位置付けられており、「21世紀の都心のオアシス空間」をテーマに道路、河川、周辺の市街地一帯が整備されています。
2006年に大芝生広場とともに整備された「水上ステージ」は、音楽やダンスイベントなどで活用されています。観覧席にもなっている大階段は屋根つきで日陰になっているので、ここで紫川を眺めるのもいいですね。
大芝生公園の南側にある「勝山公園グリーンエコハウス(公園管理事務所)」は、太陽光発電・LED照明・屋上緑化・緑のカーテンに加え、断熱効果の高い壁や窓を採用するなど低炭素社会に配慮した建物。誰でも利用できる休憩所になっており、アルコールを除く飲食に利用できます(各自ごみは持ち帰り)。また「北九州市赤ちゃんの駅」にも登録され、授乳やおむつ替えができるスペースもあります。利用時間は午前9時〜午後5時。
ガーデンボランティアによる花壇「うぇるっちゃ!花壇」では季節ごとに変わる花を楽しむことができます。看板の説明によると「うぇるっちゃ!花壇」とは、『植える+ちゃ(北九州の方言)』で「強く意志をもって植えたい」の意味とwelcome(もてなし)のウェル、welfare(福祉)のウェルから名付けられたそうです。
歴史を伝える「万葉の庭」石碑 広場中央には平和記念碑も
清張通り方面にある「万葉の庭」と呼ばれるゾーンには、北九州市にゆかりのある万葉集の名歌6首が巨大な石に刻まれています。
説明によると、千年の昔、門司から小倉を経て戸畑にいたる一帯の海岸は美しい松林の続く白浜の浜だったそう。打ち寄せる波の音、海風にゆらぐ漁家の灯火といった風情は遠く都を離れた旅人たちの旅愁をそそり、歌ごころを誘い、万葉集に6首の名歌となって残されました。
この「万葉の庭」の石碑は、そんな古人の詩情に浸り、はるかなる郷土の歴史を讃えるもの。この石碑の前で遠い昔に思いを馳せてみるのもいいですね。
広場の中央にあるのは「原爆犠牲者慰霊平和記念碑」。勝山公園には軍需品を開発・製造する兵器工廠が置かれており、1945(昭和20年)アメリカ軍による原爆投下の候補地として小倉も含まれていました。しかし8月9日、原爆は第1目標の小倉ではなく長崎市に投下。北九州市民は被曝者の霊を慰め、平和を祈るためこの慰霊碑を建立したそう。隣にあるのは、長崎市から贈呈された「長崎の鐘」。毎年8月9日の長崎原爆の日には慰霊祭が行われています。
気軽にストレッチができる健康遊具も充実
清張通り沿いには「北九州市オリジナル健康広場」もあり、さまざまな年齢の人が自分のペースで運動しています。
近くには足つぼ歩行板もありました。胃や腎臓、心臓や肝臓など各部位に対応する足つぼがあるので、気になる人は乗ってみるのもいいですね。周辺には足に優しいウォーキングコースもあり、健康づくりにぴったりです。
公園の詳細情報は、「勝山公園」公式サイトから確認できます。
■所在地/北九州市小倉北区城内
※2023年9月15日現在の情報です
(北九州ノコト編集部)