北九州はリハビリ発祥の地? 歴史あるキャンパスで<おしごと体験×地域交流>【北九州市小倉南区】

(アイキャッチ画像:過去のメディカルフェスタの様子)

さて、突然ですが、「北九州はリハビリ発祥の地」って知っていましたか?

その昔、平安の都づくりをした和気清麻呂公(わけのきよまろ)が足を治したという伝説の地でもある企救郡(小倉南区)。そんな歴史ある土地に今も残る「日本リハビリテーション発祥地記念館」(九州栄養福祉大学敷地内)で10月22日に、「MEDICAL FESTA 2023(メディカルフェスタ)in 九栄大」が開催されます。

知れば知るほど興味をそそられる先人たちが築き上げてきたこの場所で、未来へとつながる「おしごと体験」してみませんか?

リハビリテーションの歴史はここにあり

1949年2月に日本初のリハビリテーション医療の先進的な取り組みが、九州労災病院で始まりました。北九州近郊には日本有数の炭鉱や鉄鋼で栄えた町が多く、その労働により外傷や病気を患った人たちに社会復帰を目指してもらおうと、立ち上がった人々がいたのです。

その後、九州栄養福祉大学リハビリテーション学部の前身となる労働福祉事業団「九州リハビリテーション大学校」が1966年に開校。 理学療法士、作業療法士養成校として開校し、そこから巣立った卒業生たちが日本のリハビリテーション医療とその概念を全国に広めてきました。

2004年に九州リハビリテーション大学校の「理念」「教育」「伝統」はそのまま東筑紫学園専門学校九州リハビリテーション大学校に引き継がれ、2011年には現在の「九州栄養福祉大学リハビリテーション学部」としてスタートしました。

「九州労災病院」跡地(現九州栄養福祉大学敷地内)には、「日本リハビリテーション発祥地記念館・九州リハビリテーション大学校記念館」が開設されています。

栄養・リハビリのお仕事を体験してみよう!

そして今回、この「日本リハビリテーション発祥地記念館」で開催されるというのが「MEDICAL FESTA 2023(メディカルフェスタ)in 九栄大」です。

リハビリ専門職(理学療法士・作業療法士)と管理栄養士のおしごとを体験してみよう!」というコンセプトのもと、小学生から高校生を中心とした地域内外の人たちに体験し知ってもらうことで「おしごと体験×地域交流」を目指します。

実際に体を動かしてリハビリの仕事を体験できる「理学療法士ブース」、ものづくり体験をしながらお土産までもらえちゃうという「作業療法士ブース」、人工いくら作りに挑戦できる「管理栄養士ブース」など様々な体験ブースを用意。「トヨタ福祉車両体験」や「神崎工務店福祉住環境体験」など、現場で活躍している企業が提供する体験ブースなんかもありますよ。

北九州ノコトにも何度か登場している、障害をもつ人や子どもたちの家族写真を撮影するボランティア団体「muikku」の写真展も行われるので、そちらもぜひ足を運んでみてくださいね。

そもそも筆者は「理学療法士」と「作業療法士」の違いさえ分かっていなかったんですけど、そういった疑問も実際に体験することで学べるっていいですよね。「栄養士」と「管理栄養士」の違いだったり、知っているようで知らないことって意外にもたくさん。この機会に全部学んじゃいましょう!

足が立つ温泉と足が立つ山

ちなみに、昔から夜景スポットとしても有名な小倉南区にある「足立山」は、「足が立つ山」という意味(由来)だと知っていましたか?

その昔、和気清麻呂(わけのきよまろ)が、「企救郡(小倉南区)の山の下の温泉に入りなさい。」という神のお告げを聞き足の傷が良くなり、足が立って登ったこの山を「足立山」と呼ぶようになったんだとか。この時、清麻呂の足を立たせた伝説の温泉は、足立山の麓にある「湯川(小倉南区)」としてその呼び名を残し、実際に湯川水神社の境内には今も湧き出ている温泉があるんだそう。

地名一つをとっても、こんなにたくさんの諸説が出てくるのって、本当に面白いですよね。昔から歴史は苦手な筆者なのですが、そのあまりの奥深さにどこまでも辿りたくなりました。

「日本リハビリテーション発祥地記念館」にはそんな歴史の資料もたくさん展示されているので、おしごと体験とともに注目してみてはいかがでしょうか。

「MEDICAL FESTA 2023 in 九栄大」の詳細は、「メディカルフェスタ特設ページ」からご確認ください。

<「MEDICAL FESTA 2023 in 九栄大」概要>
■開催場所/九州栄養福祉大学 南区キャンパス
■所在地/北九州市小倉南区葛原高松1-5-1
■入場料/無料(駐車場、送迎バス無料)
■開催日/2023年10月22日(日曜日)
■開催時間/10:00~15:00

※2023年10月17日現在の情報です

(ライター・Kanae Nidoi)

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