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北九州のZ世代が発信する“小倉のリアル” 西南女学院大学の学生プロジェクト「コクラニキタイ」とは?

(アイキャッチ画像:「コクラニキタイ」のメンバー)

小倉のまちに息づく魅力を、同世代の若者へ──。

InstagramやTikTokを通じて、小倉にフォーカスした情報発信を行っているのが、西南女学院大学の学生プロジェクト「コクラニキタイ」です。

今回は、そんな「コクラニキタイ」が実際に行った企業取材の様子、そして学生たちへのインタビューを通して活動の様子を紹介します。

学生×自治体の連携プロジェクト「コクラニキタイ」とは?

「コクラニキタイ」は、学生と小倉北区役所が連携し、Z世代の若者に向けて小倉の魅力を発信するプロジェクトです。

「(小倉に)期待する実際に来たまた来たい」という3つのコンセプトのもと、「ヒトの魅力はマチの魅力」をテーマに活動しています。

大学と自治体が共にまちの魅力を発信することで、地元への誇りや愛着を育み、将来的には北九州市内大学への進学や市内企業への就職につなげる。そんな「産学官の好循環」を目指しているのも、このプロジェクトの大きな特徴です。

現在、西南女学院大学の人文学部・観光文化学科5人の学生が中心となり、SNSを通じて活動中。小倉の「ひと」に焦点を当てて、その人にしかない世界観やコトバを学生が代弁して伝えてます。

小倉で働く女性のリアル「数珠繋ぎインタビュー企画」

「コクラニキタイ」では、その活動の一環として、小倉で活躍する女性たちをリレー形式でつなぐ「数珠繋ぎインタビュー企画」を実施しています。

一人ひとりの経験や価値観、小倉に対する思いにスポットを当てることで、「小倉で働く女性のリアル」を発信し、街と人の魅力を伝えることを目的とした企画です。

今回の取材も、この企画の一環として行われました。

オフィスツアーも体験!<新ケミカル商事株式会社>

9月17日、「コクラニキタイ」のメンバー3人が、小倉北区に本社を構える新ケミカル商事株式会社を訪問。エントランスに入ると、開放的な空間や円柱型のデジタルサイネージに学生たちは興味津々でした。

名刺交換から始まった取材は、緊張感のある中でスムーズに進行。事前にインタビュー担当や撮影担当を決め、着席位置や撮影構図まで細かく打ち合わせを行った成果のようです。

取材終了後には、北九州支店長の計らいで、急遽オフィスツアーも実施。学生たちにとっては日頃なかなか経験できない職場体験の時間にもなりました。

人生相談もあり?<株式会社ライフクリエイト>

翌18日には、小倉北区にある株式会社ライフクリエイトをメンバー2人が訪問。代表取締役の有冨修さんと人事部の小林優貴奈さんが取材応対しました。

和やかな雰囲気で進んだ取材後には、有冨さんとのコミュニケーションの場が自然と生まれ、学生たちから就職活動や将来に関する率直な相談も寄せられました。

また、同社が取り組む環境問題や支援活動についても積極的な質問が交わされ、学生たちは一つひとつの言葉に真剣に向き合っていました。

学生たちの成長と気づき

今回、「コクラニキタイ」のメンバーである3人に、プロジェクトに参加したきっかけや印象に残っている出来事、失敗談、そして今後の目標について聞きました。

地元の北九州を盛り上げたいという思いから参加した人もいれば、先輩の活動に興味を持って加わった人も。活動を通して「知らなかった小倉の一面を知れた」「多くの人と関われることが大きな学びになっている」といった声が聞かれました。

印象に残っている活動として挙げられたのは、ラグビー関連の取材や地域イベント。海外選手や地域の担い手との交流を通じて、まちの一体感や温かさを実感したといいます。

一方で、準備不足やターゲット設定の難しさなど、失敗談も率直に語られました。しかしそれらを「次に活かせる学び」と捉え、改善を重ねている姿勢が印象的でした。

今後の目標については、「小倉北区の魅力をもっと多くの人に伝えたい」「北九州のために働ける企業に就職したい」「県外の人にも小倉の魅力を知ってもらいたい」など、それぞれの思いが語られました。

若者の視点がつくる「まちの未来」

「コクラニキタイ」は、学生自身がまちと向き合い、人と出会い、その魅力を自分の言葉で伝えるプロジェクトです。

取材やインタビューを重ねる中で、学生たちは小倉への理解と愛着を深め、同時に自らの成長も実感しています。

若者の視点だからこそ見える“小倉のリアル”。

その発信が、誰かの「小倉に来てみたい」につながり、まちの未来を少しずつ動かしていくのかもしれません。

「新ケミカル商事株式会社」と「株式会社ライフクリエイト」の取材記事は「コクラニキタイ」のInstagramおよびTikTokで公開されています。

※2025年12月24日現在の情報です

(北九州ノコト編集部)

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