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【北九州市】史上最大の『魚竜』無料オンライン講座 いのちのたび博物館学芸員が解説 

(アイキャッチ画像:『ショニサウルス』復元図)

2月12日午後6時~午後7時(予定)、バーチャル恐竜博物館のオンライン講座 第2弾「化石と旅する世界 -カナダと日本をつなぐ-」が行われます。

登壇者は北九州市立自然史・歴史博物館(いのちのたび博物館)学芸員の大橋智之さんです。

ショニサウルス・シカニエンシスの発掘から博物館の展示として復元されるまで

今回は、第1弾で登壇した群馬県立自然史博物館の真鍋真特別館長と、カナダのロイヤル・ティレル古生物学博物館の故エリザベス・ニコルス博士が共同発掘し、2004年に新種として発表した史上最大の魚竜「ショニサウルス・シカニエンシス」に関する講座です。

真鍋先生らによる史上最大の魚竜ショニサウルス・シカニエンシスの発掘から、博物館の展示として復元されるまでの経緯を、北九州市立自然史・歴史博物館の大橋学芸員が解説。また、ロイヤル・ティレル古生物学博物館のドナルド・ヘンダーソン博士が取り組んでいる、デジタル技術を用いた恐竜の3Dモデル復元などの研究のビデオメッセージも公開されるとのことです。 講座の最後には質疑応答の時間も予定されています。

『ショニサウルス』の3D復元モデル

「当館はディプロドクスやケツァルコアトルスなど史上最大級の古生物を展示していることも見どころの一つの博物館です。また真鍋先生が発掘・研究された史上最大級の魚竜ショニサウルスの頭骨復元を真鍋先生監修で作成された際に入手し特別展等で展示を行っています。今回はショニサウルスのデジタル復元を、標本収蔵先のカナダのロイヤル・ティレル古生物学博物館協力のもと作成しています。このデジタル復元は『博物館の展示標本ができるまで』をご紹介できるものとなっていると思っています。また、ロイヤル・ティレル古生物学博物館のドナルド・ヘンダーソン博士からは博士のデジタル技術を用いた研究のメッセージをいただいており、様々な研究に用いられているデジタル技術の一例を皆様にご覧いただけることも楽しみです」(登壇者・大橋さんのコメント)

登壇者の大橋智之さん

ショニサウルス・シカニエンシスとは

ショニサウルス・シカニエンシスは、カナダのブリティッシュコロンビア州で見つかった、中生代三畳紀後期に生息していた魚竜です。

ロイヤル・ティレル古生物学博物館の故エリザベス・ニコルス博士と真鍋先生が共同発掘し、2004年にこれを新種とする論文を発表。全長約21メートルに達する巨体は、最大の海生爬虫類の1つとして2021年にギネス世界記録に認定されました。

国立科学博物館ではショニサウルス頭骨の産出状態レプリカの展示がされている他、北九州市立自然史・歴史博物館は頭骨復元を所蔵しています。

『ショニサウルス・シカニエンシス』化石

オンライン講座「化石と旅する世界 -カナダと日本をつなぐ-」の視聴費用は無料。

事前予約や申し込みの必要はなく、視聴URLから視聴できるとのことです。

※2022年2月11日現在の情報です

(北九州ノコト編集部)

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