ユースとトップが近い、育成型のチームを目指す/ギラヴァンツ北九州 代表取締役社長・石田真一さん

(アイキャッチ画像:中央がゲストの石田真一さん)

西日本新聞社北九州本社が制作するラジオ番組「ファンファン北九州」。地元新聞社ならではのディープな情報&北九州の魅力を紹介しています。ラジオを聞き逃した人のために、放送された番組の内容を『北九州ノコト』で振り返ります。

なかなか皆さまの前でお話しする機会がないので、出演は有難いです

甲木:おはようございます。西日本新聞社 ナビゲーターの甲木正子です。

井上:同じく、西日本新聞社 井上圭司です。

甲木:この番組は収録なので、放送されている時にはもう昔の話になっているかもしれないですけど、昨日、イニエスタの最後の勇姿を見まして、寂しい気持ちになりました。私がそういう話をすると、「えっ、甲木さん、サッカー見るんですか?」とか「イ二エスタを知ってるんですか?」とか言われるんですけど、息子の影響で結構好きですね。

井上:では、随分前からですからですか?

甲木:そうですね。イニエスタがヴィッセル神戸に来た時も、神戸新聞の方に「生写真をほしい」というぐらい好きだったし、レストランにイニエスタのワインがあったら注文するぐらいでした。

井上:えっー。そんなに好きだったんですね。

甲木:ということで散々サッカーの話で引っ張りましたので、皆さんも薄々想像はできると思いますが。本日のゲストをお呼びします。北九州市のプロサッカークラブ「ギラヴァンツ北九州」の社長 石田真一さんです。よろしくお願いします.

井上:よろしくお願いします。

石田:おはようございます。石田です。よろしくお願いします。

甲木:ようこそお越しくださいました。ありがとうございます。今期、チームの成績があまり振るわないので、もしかして出演を受けてくださらないんじゃないかと思って私たち、ドキドキしながらお願いをしたんですよ。でも今日こうやって、快くお越しいただいて、本当にありがとうございます。

石田:このような機会をいただいて、こちらこそありがとうございます。なかなか皆さんの前で、お話しする機会がないので、本当にこういうチャンスをもらってありがたいなと思っています。

甲木:ありがとうございます。ファンの方にも、社長の肉声をたっぷり聞いていただきたいと思っています。石田社長は今期から社長に就任なさっています。私共のリスナーの中には、北九州市以外のところに住んでいる人もいるし、ギラヴァンツの試合をまだ見たことないという人もいらっしゃると思うので、石田社長の自己紹介からまずお願いしてもよろしいですか?

石田:はい。私は1969年の生まれで、出身は鹿児島県の鹿児島市です。大学から東京に行きまして、その後、商社で30年弱働いておりまして、2年前からこちらのクラブでお世話になっている、そういう経緯です。

サポーターカンファレンスで意見を聞き、決意表明

甲木:つい最近、ミクスタでサポーターカンファレンスというのを開かれましたが、そこでサポーターと、どんな会話があったのか教えていただけますか?

石田:そうですね。サポーターの方からは、今のチームの状況を踏まえて、いろいろご意見をいただきまして、私たちの方からはクラブの考え方とか、これからの取り組みとかを、お話させていただいたんですけれども、今年ですね、Jリーグの制度改革で、Jリーグの下に位置しているJFLというところと、昇降格が制度として始まります。JFLというのはアマチュアのリーグなので、そこに降格する可能性があるのではないかということに対して、皆さん非常に心配されていらっしゃったので、そこには絶対に落ちないぞと言う決意表明をしつつ、それに向けてどうするのかというところで、選手の補強を行っていくというお話をしております。

甲木:サポーターとしても一番気になるのはそこですよね。ギラヴァンツ北九州が、誕生した時も、本当に街を上げて大喜びだったので、誇りもあるじゃないですか。

石田:そうですね。長らくサポーターをやってらっしゃる方が結構多くてですね、これまでのクラブの歴史みたいなものを、直にご覧になってこられた方がいらっしゃって、そういう方から見ると、地域リーグからJリーグに上がっていく過程を見てる中で、今まで基盤を築いて下さった方々のためにも、絶対にJリーグに残っていかないと駄目だなと思いを強くしました。

アカデミーの選手とトップチームの選手を同じ練習プログラムに

甲木:ギラヴァンツの成績なんですけれども、以前も順位を上げ、J2に上りました。その途端、お金持ちのクラブから有力選手を引き抜かれて、また順位が落ちてしまったということで、結局、財力のあるクラブ勝ちみたいになっちゃうじゃないですか、この財力と成績の相関関係みたいなものについて社長はどのように思っていらっしゃいますか?

石田:やはりチームの人件費と言われてます、監督・コーチ・選手にお支払いする報酬と、チームの成績というのは、長いスパンで見るとかなり正の相関関係が出ておりまして、日本のJリーグだけではなく、海外のリーグでも同じなので、サッカークラブの成績というのは、そのクラブの財力に左右されてしまうというところは、否定できないかなと思います。

甲木:J1、J2、J3、みんなそんな感じですか?

石田:そうですね。比較的ですね。J1、J2に比べますとJ3のカテゴリーの方が、相対的には相関関係は低いかなとは言われています。そういった意味でも、J3は見てる方にとったら、ハラハラドキドキする、私たちにとっては、毎週胃の痛い日が続いているそんな状況です。

「ギラヴァンツに行くと成長できるかも」と思っていただくために

甲木:もちろん、財力はあるに越したことがないけれども、そんな財力がないチームでも、別の伸びしろなど、何かあるんじゃないかと思うんですけど。

石田:そうですね。私たちは育成型のクラブになっていくというところですね。これは何かと申しますと、アカデミー(下部組織)で育った選手、もしくはトップチームでもで比較的若い選手をクラブで育てて、例えばアカデミーの選手とトップチームの選手で同じ練習をさせるとか、ユースチーム(高校生のチーム)を、トップチームと、同じようにGPSを付けて、心拍数とか走行距離とかスプリントの回数を測定していたり、アカデミーの選手を、トップチームのキャンプに参加させたりとか、トップチームの練習に参加させたり、トップのレベルを体験してもらうということもやっております。

甲木:なるほど。野球でもときどき二軍と一軍が一緒に練習するような感じですね。

石田:そうですね。この数年、若い選手がこのクラブで活躍して、より大きなフィールドで活躍の場を設けているケースが多くありますので、それを見ると、選手たちは、このギラヴァンツに行くと成長できるんじゃないかと、思ってくれる選手がいるのではないかと思います。

甲木:ありがとうございます。明るいの希望を持てるお話が聞けたところなんですけど、そろそろお時間となってしまいました。続きの話はまた来週お伺いしたいんですが、井上さんいかがでしたか?

井上:そうですね。社長がおっしゃったアカデミーの方々ですね、夢や願望が目標に変わるっていうなんかいいですね。高校生とかが目標にして明るいギラヴァンツに向かって、取り組めればいいなって思いましたね。

甲木:やっぱり、このチームから日本代表を出したいですからね。本日はサッカーギラヴァンツ北九州社長の石田真一さんをお招きしてお話を伺いました。どうもありがとうございました。

井上:ありがとうございました。

石田:ありがとうございました

 

〇ゲスト:石田真一さん(ギラヴァンツ北九州 代表取締役社長)

〇出演:甲木正子(西日本新聞社北九州本社)、井上圭司(同)

(西日本新聞北九州本社)

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