台風6号の影響で九州・沖縄で献血不足 北九州でも献血呼びかけ

(アイキャッチ画像:献血キャラクター けんけつちゃん)

長引く台風6号の影響を受け、現在、沖縄県では7日連続で献血の受け入れができない状況となっており、約914人分の献血血液が確保できていません。さらに台風の北上を受け、各県の移動献血バスの稼働中止が次々と発生しています。

災害対応ととらえ、緊急対策を行っている「福岡県赤十字血液センター北九州事業所」は、市民への献血の協力を呼びかけています。

九州・沖縄で1274人分の献血不足

日本赤十字社では、災害対策本部を設置し、沖縄県への輸血用血液製剤搬送確保を図っており、特に有効期間が最も短い「血小板製剤(4日間)」については、九州以外の地域からも支援してもらうなど、今のところ沖縄県医療機関への血液供給には大きな支障は出ていないとのこと。しかし、今後台風のUターンで、さらに追い打ちをかけられる状況となってしまい、医療機関への供給に支障が出る可能性があると言います。

そのため、沖縄で予定していた914人分の献血血液を含め、九州全域で現在1274人分の献血が不足となっている状況を一刻も早く回復させ、今後の事態悪化に備える必要があります。

「先週は沖縄県で献血がすべてストップし、8月8日から10日にかけて九州に最接近する台風6号の影響で各県で移動献血バスが次々と中止となっています。当事業所としても災害対応ととらえ緊急対策を行っておりますが、今のうちに1人でも多くの献血が必要なため、市民の皆さんの協力が必要です」と、福岡県赤十字血液センター北九州事業所の松田事業所長は話します。

北九州市内の献血ルームは2カ所

市内の献血ルームは小倉北区と八幡西区の2カ所で、「献血ルーム・魚町銀天街」(北九州市小倉北区魚町1-3-3白樺ビル)と「献血ルーム・くろさきクローバー」(北九州市八幡西区西曲里町3番1号 イオンタウン黒崎1階)になります。

献血ルームでは予約なしでも献血を受け付けているそうですが、同じ時間帯に集中することを防ぐため、可能な限り事前予約をしてほしいとのこと。献血ルームで献血をする場合、過去に献血をしたことがあり、ウェブ会員サービス「ラブラッド」に登録をしている人は、同サービスでの事前予約が可能です。事前予約することで待ち時間が少なくなります。

※2023年8月8日現在の情報です

(北九州ノコト編集部)

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