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老舗和菓子店「柳月堂」の店主に話を聞いてみた 130年の歴史を紡ぐ銘菓と貴重な鉄道グッズ【北九州市門司区】

(アイキャッチ画像:「柳月堂」外観)

貴重なグッズの数々 ここでしか見られない<レアもの>も

そんな石井さんの集めたグッズの中から、特にお気に入りのグッズを紹介してもらいました。

それが、「長崎港(ながさきみなと)行」と書かれた行先表示です。戦前に使われていたもので、右から読む方式です。当時、国際港として栄えていた長崎港。長崎港行の列車は、停泊する船に直接接続する国際列車で、非常に貴重な一枚です。

さらには、裏側に「門司行」と書かれており、それが現在の門司港駅なのだそう。現在の門司駅は元々「大里駅(だいりえき)」という名前だったのが、昭和17年の関門トンネル開通により「門司駅」に変更となり、それに伴い門司駅が門司港駅に変わりました。歴史を感じる一枚です。

集めた鉄道グッズを誰にどう託すか

これまで、3代100年以上も続くお店を守ってきた石井さん。時の流れにはあらがえず、店じまいや集めたグッズの今後についても考えていました。貴重なコレクションを多数所持する石井さんですが、これまでに譲渡や販売は行っていません。

石井さんが所持するグッズは全て自身で集めた訳ではなく、知人から後世に残してくれと言われ預かった「預かり品」も含みます。だからこそ、簡単に売ったりはできないのだとか。

誰にどう託すかは模索中。譲渡や寄贈のリクエストは受けず、ご自身で探されるそうです。

門司港の和菓子屋さんに話を聞きに行ったら、店主の<地元>と<鉄道>への愛を感じることができました。

※2024年5月29日現在の情報です

(北九州ノコト編集部)

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