順位上昇が最優先。来季に繋がる結果に/ギラヴァンツ北九州 代表取締役社長・石田真一さん

(アイキャッチ画像:ゲストの石田真一さん)

西日本新聞社北九州本社が制作するラジオ番組「ファンファン北九州」。地元新聞社ならではのディープな情報&北九州の魅力を紹介しています。ラジオを聞き逃した人のために、放送された番組の内容を『北九州ノコト』で振り返ります。

スポーツの持っている価値や力で、社会課題を解決

甲木:おはようございます。西日本新聞社 ナビゲーターの甲木正子です。

井上:同じく、西日本新聞社 井上圭司です。

甲木:井上さん、先週ギラヴァンツの社長に、お越しいただきましたがどうでしたか?

井上:明るいっていうのが、すごく第一印象で、さすが社長だなと思いました。

甲木:そうですね。トップが暗い顔をしていたら、みんな下向いてしまいますからね。

井上:そうですね。

甲木:すごく、希望の持てる話もしていただきましたし。

井上:心配が、少し無くなるような気がしましたけど。

甲木:では、今日も続きのお話を伺いたいと思います。本日のゲストは先週に引き続き、北九州市のサッカークラブ、ギラヴァンツ北九州社長の、石田真一さんです。石田さん、今日もよろしくお願いします。

井上:よろしくお願いします。

石田:よろしくお願いします。

甲木:先週は、石田さんが考えておられるギラヴァンツのポテンシャルとか改革のお話と、サポーターとのカンファレンスの内容などお聞きしました。今日はですね、もうちょっと石田社長のお人柄に迫ってみたいと思います。そもそも商社マンでいらしたのに、なぜギラヴァンツの社長になろうと思ったんですか?

石田:そうですね。まず、スポーツとは全く関係ない仕事をずっとしていて、スポーツに携わる仕事をしたいと、数年前から思い始めまして、それはなぜかというと、やっぱりスポーツの持っている能力というのは、結構大きいものがあるなと思っていまして、スポーツの持っている価値は、教育価値とか健康価値とか経済価値とか言われてるんですけれど、そういったスポーツの持っている力を使って、社会課題を解決していけるんじゃないかということを感じていたところと、もう一つは、スポーツの業界は、まだまだ成長できるんじゃないかと思っていたというところとですね。後は、個人的な理由で、今年54歳になるんですけれども、残りの時間が限られている中で、人生1回しかないので、好きなことをチャレンジしてみたいという思いがありました。なぜギラヴァンツかというところなんですけど、元々Jリーグが当時、産業界からスポーツ界に、経営人材を招いていこうという講座を行なっていて、そこにたまたま参加する機会をいただいて、そこで知り合った方が、現会長の玉井さんのお知り合いというところで、繋がりをいただいて玉井さんとのお話を踏まえてですね、このクラブにお世話になることが決まったという経緯です。

地域にどれだけ貢献できたか?ステークホルダーにいかに満足してもらうか

甲木:セカンドキャリアを考えるときに、なかなかの路線変更ですよね、前職とほぼ関係ないような気もしますし、経験値もなかったわけですし、ご苦労の連続じゃないかと思うんですね。

石田:そうですね、価値観が違ったりとか、文化が違ったりというのはあるので、そこは目に見えないところではありますけれども、悪戦苦闘してきたんではないかなと思いますね。

甲木:たぶん使ってる用語も全然違うし、社風なども全然違うと思います

井上:毎日、考えることが違いますよね。追っかけるものとかですね。

石田:そうですね。そういった意味では、まず目標が違いますよね。一般の企業ですと当たり前ですが、利益を長期的に成長させていかなきゃいけないというのがあるわけですけども、サッカークラブの場合は利益を出して、その利益はその投資に必要ではあるんですけれど、それが一番ではなくて、やっぱり地域の方にどれだけ貢献できたかとか、もちろんトップチームの成績も大事ですし、そういったいろんなステークホルダーの方々が多様にいらっしゃるので、そういう方々にいかに満足していただくかというところに行くと、非常に難しいところもありますけれども、挑戦しがいもあるかなと思いますね。

甲木:お金ではない価値を求められているので、全く違いますよね。経営哲学も多分違いますよね。

石田:そうですね。クラブのスタッフの皆さんが、私より長く働いていらっしゃるんですけど、本当に責任感を持ってクラブを愛して働いていらっしゃるので、そういった意味では自分自身がそういうサッカークラブの経験が無くても、本当に皆さんがそれぞれの持ち場で頑張っていただいていたので、比較的にスムーズに入れたんじゃないかなと思います。

甲木:なるほど。逆にですね、面白いなとか、こんなことがあるんだとか、やりがいを感じるなとか、そういうふうに思われることはどんな場面ですか?

石田:やっぱりたくさんの人の笑顔が見られるところと、お客様から「ありがとう」と言ってもらえるところじゃないでしょうかね。なかなか会社生活をしていて、ほかの方から感謝されるとか、笑顔を向けられるということはあまりないんじゃないかなと感じました。それぐらいこちらのクラブでお世話になってから、試合に勝った後に多くのファンサポーターの方から笑顔とか感謝の気持ちをいただくと、こういう機会をいただいて良かったなと思います。

北九州の人たちに「ギラヴァンツがあってよかった」と思ってもらえるように

甲木:最後に、夏からいよいよ折り返しということで、後半戦に向かっての意気込みとか、チャレンジしたいこととかあったらお聞かせください。

石田:そうですね。先週の話と少しかぶるかもしれないんですけれども、後半戦は巻き返しを図って、まずはJFLに降格というのがないようなポジションに、順位をあげていくというところが最優先の目標ですし、その上でJ3で今20チームありますけど、10位以内に入って、来期に繋がるような戦い方や、結果を残していきたいと思っています。

甲木:ありがとうございます。そうやってじわじわと成績も上がっていくと、また観客動員数も増えていくと思うので、後半は是非そういう姿を見たいと思っています。それでは北九州地域のサッカー少年に一言、石田社長からメッセージをお願いします。

石田:サッカーをやってらっしゃる皆さんは、まず好きなことを見つけたとで好きなことができるということで、非常に幸せだと思いますし、素晴らしいことだなと思ってます。ですので是非、その好きなサッカーを続けてもらって、努力すれば夢は叶っていくと思いますので、目標に向かって頑張ってほしいと思います。願わくばですね、いつかは私たちのクラブで活躍する選手が、出てほしいというふうに思います。

甲木:ありがとうございます。最後に社長に、今後ギラヴァンツをどういうチームにして行きたいかお聞かせ願いたいんですけれども。

石田:私としては、やっぱりこのクラブが、人と人が繋がる場所を設けたりとか、また私たち自身が、そういった存在になるというクラブにして行きたいと思ってます。「北九州にギラヴァンツがあって良かったなあ」っていうふうに、北九州の皆さんが思えるようなクラブになっていければなと思っています。

甲木:ありがとうございます。井上さん、これまでのお話いかがですか?

井上:本当に楽しみなことが増えましたし、社長のおっしゃる地域貢献、人の心がチームに近いっていうのも欠かせないわけで、言わずもがなんですけど、ミクスタの近さが、すごく強みになっていくんじゃないかと思っています。そこに何よりも社長の考え方とか、経営方針というのが乗っかって将来が明るいと思っております。

甲木:ありがとうございます。先週、今週と2回にわたり、北九州市のプロサッカークラブギラヴァンツ北九州の石田真一社長にお話を伺いました。どうもありがとうございました。

井上:ありがとうございました。

石田:ありがとうございました。

 

〇ゲスト:石田真一さん(ギラヴァンツ北九州 代表取締役社長)

〇出演:甲木正子、井上圭司(西日本新聞社北九州本社)

(西日本新聞社北九州本社)

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