• HOME
  • 記事
  • 暮らし
  • 受験生の感染予防対策 北九州市八幡西区の学習塾が実践する『3つの工夫』

受験生の感染予防対策 北九州市八幡西区の学習塾が実践する『3つの工夫』

(アイキャッチ画像はイメージ)

1月14日・15日に行われる大学入学共通テスト。大事なテストが間近に迫っている今、新型コロナウイルスやインフルエンザといった感染症に対する受験生の予防対策が気になるところです。

そこで今回は八幡西区折尾にある塾予備校で、40年間にわたり、近くの高校生・浪人生・中学生を指導している地元密着の個別指導塾「大学受験のTG」に感染対策について話を聞きました。

手洗いを徹底するための『3つの工夫』

「地元・東筑高校や自由ケ丘高校の高校生や浪人生など、多くの受験生が勉強をしている『大学受験のTG』では、感染症予防のために独自の取り組みをしています」と話すのは、同塾の代表を務める櫻井進嗣さん。特に、生徒が教室に来た際に徹底しているのが『手洗い』だと言います。

まず教室に入ると入口すぐ横の手洗い場で30秒間手洗いを行うのですが、生徒が気持ちよく手洗いができるように『3つの工夫』をしているそう。

一つ目の工夫が『温水手洗い器』の設置。

夏は冷たい水でも平気ですが、冬は冷水では手洗いが苦になります。温水器を使用することで、生徒たちが寒い時期でも毎日手洗いをしやすい環境を提供していると言います。「感染症の予防のために手洗いを励行しているところはよくありますが、寒くて手がかじかんでいるのに冷たい水で丁寧に手を洗う人などいません。大学受験のTGでは2年前から入口に温水手洗い器を設置して、やってくる生徒が毎日気持ちよくゆっくりと温かいお湯で手を洗えるようにしています」と櫻井さん。

二つ目の工夫は『石鹸自動ディスペンサー』の設置。

石鹸を使用する際、ボトルをプッシュするのは少し面倒だという声を受け、手をかざすだけで自動で石鹼が出てくる自動ディスペンサーが設置されています。自動ディスペンサーを設置したのは、「大学受験のTG」の講師の案とのこと。生徒から好評で、手洗いが楽になったという声が多く聞かれるそうです。

三つ目の工夫は『30秒タイマー』の設置。

手をかざすだけでスタートする30秒タイマーが設置されているのですが、記者も実際にタイマーを使い、手洗いを体験させてもらったところ、「30秒ってこんなに長いのか」と驚き、普段こんなに長くしっかりと手洗いをしていないなと反省させられました。このタイマーを設置したことによって、生徒たちはしっかりと手洗いをするようになったとのことです。

寒い日に温かいお湯に触れることで気持ちもリラックス

これらの工夫によって生徒もしっかりと手洗いをするようになり、その他の感染対策にも協力してくれるようになったんだそう。また、寒い日に教室に入ってきて温かいお湯に触れることで、気持ちもリラックスし、いい状態で勉強に臨めるのだと言います。手洗いなどを習慣づけることで、普段の学習はもちろん、受験にも万全の体調で臨むことができるそう。

「コロナだけでなく今後のあらゆる感染症の予防のため、学校のような公共の場所、人が集まる駅などに温水の手洗い器を設置するのはパンデミックを起こさないための重要なインフラ投資だと思います。ぜひ、多くの場所に同じような設備ができることを願っています」と話す櫻井さんでした。

◆取材協力:「大学受験のTG(北九州市八幡西区折尾3-1-14)

※2023年1月7日現在の情報です

(北九州ノコト編集部)

関連記事一覧