「北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs」に 親子でお出かけ♪体験リポート
北九州を舞台に開催された「北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs」。 “アート”によって持続可能な未来社会への注目をいざない、またよりよい未来に向けての提案を行う「SDGs」をテーマとした芸術祭です。
4月29日から5月9日までの11日間、市内各地で、現代アーティストたちによる作品展示が行われましたが、その会場の1つ、八幡東区の「東田大通り公園」の会場に「北九州ノコト」ライターが親子でお出かけしてきました!
フォトジェニックな巨大バルーンを発見!
会場に近づくにつれ、遠目でも目を引いたのが、芝生の上に設置された虹色に輝く楕円形の巨大バルーン! 「なんだろう!?」と娘も興味津々の様子。公園内に設けられた受付で検温などを済ませ、いざ、バルーンのもとへ。
3基の巨大バルーンの正体は、京都府出身の美術家・奥中章人さんによるアート作品。柔らかく弾力のある感触で、目には見えない「空気」の存在を感じることができる作品です。
フォトジェニックで見ているだけでも楽しいこの作品ですが、見るだけでなく、中に入ることもできました!
中に入ると、全身が淡い光に包まれ、幻想的な空間が広がります。内部を移動すると、その動きを感知して作品全体が揺れ動きます。
娘もバルーンの中を楽しそうに動き回ります。ひとしきりバルーンの動きを楽しんだあと、スタッフの方による作品紹介がありました。
“バルーンが動く媒体は「空気」。その空気は人間の活動によって汚染され、二酸化炭素が増え、地球規模で気候変動が起こっている。作者である奥中さんは、この作品を通して、「人と空気の関係」を可視化し、さらに私たちに地球保護の重要性を暗示している“というお話し。
中はサウナのようにむわっと暑かったため、外に出た時の私と娘の第一声は「涼しい〜〜!」。巨大バルーンに秘められた地球環境保護というテーマ。子供も大人も楽しみながら考えさせられるアート作品でした。
緑の巨人「メディカルハーブマン」とは?
また、同じ会場には、東田大通り公園エリアに自生する「薬草」で作られた「人型のハーブ庭園(=メディカルハーブマン)」が出現!
人々の健康もSDGsの目標項目の1つということで、薬草を通じて、人々の意識を自然や身体に導くという趣旨のアート作品です。
会場には、採れたハーブでつくる「ハーブティー」を提供するカフェもあり、大勢の人で賑わっていました。私はどくだみ茶を注文しましたが、身体の隅々に染み渡る感じで、とっても美味しかったです。
体験を通じて、楽しみながら「SDGs」について学ぶことができた「北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs」。
今回紹介した「東田大通り公園」会場の展示は終了しましたが、一部の会場ではまだ作品の展示が行われています(緊急事態宣言中は博物館、美術館における作品展示休止)。
今後の予定など、詳細は「北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs」ホームページで確認できます。
※2021年5月29日現在の情報です
(ライター・谷川のぞみ)