北九州市内の大規模公園が休園から再開 感染防止策を実施
(画像提供:北九州市響灘緑地 グリーンパーク)
北九州市は今月8日、県の休業要請の対象となっていない休園中の大規模公園について、利用者や各園で働くスタッフの感染予防策を整えた上で、13日より開園することを発表しました。マスク着用、手洗い、ソーシャルディスタンスの確保など、感染症拡大防止対策を実施することを前提に、売店やレンタル窓口など屋内施設は引き続き自粛を続け、3密を防ぎながらの開園となります。
北九州市響灘緑地グリーンパーク(若松区)
「水・緑・そして動物たちとのふれあい」をテーマとする、市内最大の公園「北九州市響灘緑地グリーンパーク」は13日より、芝生広場、世界最長のブランコ、冒険の森の利用ができるようになります。響灘緑地管理事務所によると「感染防止対策の他、園内に注意喚起を促す張り紙を作成中です」とのこと。
熱帯生態園、温室の屋内施設を休館。空中冒険遊具あみ~ご!、ポニー広場での乗馬、馬車、カンガルーとのふれあい、サイクリングターミナルなどの有料施設は休止延長としています。
通常は火曜日が休園日となっていますが、毎年春と秋に2500株・320種のバラを楽しむイベント「春のバラフェア」が開催される予定だった26日は開園する予定です。同管理事務所は「残念ながらバラフェアで予定されていたイベントは中止となりましたが、バラ園は観賞可能です。楽しんでいただけたら」としています。
(※5月11日に電話取材を実施しました)
北九州市立白野江植物公園(門司区)
北九州唯一の花木公園といわれる「北九州市立白野江植物公園」は、マスクの着用、手指の消毒、順番待ち、人との距離を保つなど、来場者へ注意を呼びかけながら開園するとのことです。同園は「休園中も開園を待つ声が多かった。園内を散策していただくことで少しでも気分転換になれば」としています。
散策「ぐるっと一周コース」は1900m。アヤメ、フジ、バラなどの自然に囲まれてウオーキングするのも良いですね。
平尾台自然の郷(小倉南区)
ハイキングやデートコースとして人気の自然体験型公園「平尾台自然の郷」は、週末の混雑が予想されることから、駐車台数や草そり貸し出しの制限を設ける可能性があるとしています。また、定期的に遊具の消毒を行うことや、キャンプ場、ショップ、レストラン、休憩所、キッズコーナーなどは休止を延長することも発表しています。
景色を眺めながら園内を一周できることで人気の「きたぽっぽ」は、23日から運行予定です。広い園内には3つの駅を設置しており、移動手段としても使われます。間隔を空けての乗車を心がけましょう。
山田緑地(小倉北区)
自然観察学習施設として教育の場でも活用されることがある「山田緑地」は、展示ホールや売店、レンタルグッズ、休憩室など屋内施設の利用休止を延長。5月のイベントは全面中止としたうえで、芝生広場、遊具、園内散策路の利用を再開します。なお、芝生広場でのテント、レジャーシートは隣と3mほど間隔を空けた状態で遊んでほしいと呼びかけています。
広場内に流れる「せせらぎ」で水遊びや、人工池で生き物観察など、室内で辛抱強く我慢している子どもにとってのストレス解消になりそうです。
北九州市立総合農事センター(小倉南区)
「北九州市立総合農事センター」は、市が発表した大規模施設には入っていなかったものの、13日より開園されました。芝生広場、バラ園など一部屋外施設に限定しての営業となります。遊具、どうぶつふれあい広場、ドッグラン、ポニー乗馬、カフェなどの施設については、引き続き休止延長が決まっています。
緑のオープンスペースが気持ち良い芝生広場で、のんびりピクニックを楽しむのはいかがでしょうか。
そのほかの公園も徐々に再開の見込み
市によると、「いとうづの森公園(小倉北区)」「ひびき動物ワールド(若松区)」については、動物展示や観覧時の密集対策の準備が整い次第、開園するそうです。
13日連続で感染者ゼロをマークしている北九州市。市民のみなさんが我慢した結果が出てきているのではないでしょうか。とはいえ、油断は禁物。3密を避け、公園マナーを守り、運動不足やストレス解消になりますように。
(北九州ノコト編集部)