野焼き後の平尾台を歩く「平尾台モノクロハイキング」開催

(写真提供:平尾台自然観察センター)

2月13日、国内有数のカルスト台地「平尾台」に春を告げる恒例の行事「野焼き」が行われました。野焼きを行うことによって、積み重なった枯れ草がなくなり、日が良く当たるようになるので、植物が良く生育します。また、山火事の防止、害虫の駆除の目的もあります。野焼き後は、石灰岩の“白”と大地の“黒”が描く水墨画のような景色が広がります。

そんな野焼き後の平尾台を歩く「平尾台モノクロハイキング」が開催されます。

平尾台とは

写真提供:平尾台自然観察センター

国指定天然記念物(320ヘクタール)・北九州国定公園(平尾台は1144ヘクタール)・県立自然公園に指定されている平尾台。羊群原で代表される半裸出のカルスト地形が、海抜350~600mの台地に形成されています。

カルスト地形とは、石灰岩で出来た地質が二酸化炭素を含んだ水(雨水、地中)によって溶食、浸食されて出来た地形のことです。その石灰岩は3億4千万年の赤道近くの海の海洋生物(サンゴ、フズリナ)の死骸が石灰岩になったもので、地殻の移動により、現在の平尾台の場所まで移動してきました。地表や地中の石灰岩が水に溶かされ、さまざまな形になった「ピナクル」、地中の石灰岩が溶けてすり鉢状になった「ドリーネ」は、カルスト台地を代表する風景の一つです。

野焼きで黒くなった大地が段々と緑色に色づく春、涼を求めて「千仏鍾乳洞」「目白洞」「牡鹿洞」といった観光鍾乳洞を訪れる人が増える夏、ススキの草原が金色に輝く秋、まっ白な雪にさまざまな動物の足跡が残る冬と、季節ごとにさまざまな表情を見せてくれる平尾台は、北九州でも人気の観光スポットです。

イベントの概要

「平尾台モノクロハイキング」の詳細は以下の通り。

イベント名 平尾台モノクロハイキング
開催日時 3月20日(土)9:30~15:30 ※雨天中止
集合・解散場所 平尾台自然観察センター(北九州市小倉南区平尾台1-4-40)
参加費 無料
持参品 ハイキングのできる服装(汚れてもいい運動靴・持っていれば登山靴やトレッキングシューズがお勧め、虫刺され・切り傷防止のための長そで・長ズボン)、帽子、軍手、タオル、昼食、飲料など ※野焼き後の平尾台散策はススで汚れます
定員 一般(小学生以上)20人(抽選) ※小中学生は保護者の参加も必要
申込方法 往復はがきに、①イベント名 ②応募者全員の氏名(ふりがな) ③年齢 ④性別 ⑤住所 ⑥電話番号を記入し、〒803-0180北九州市小倉南区平尾台1-4-40 平尾台自然観察センターへ
申込締切 3月10日(水)必着
問い合わせ TEL093-453-3737

(北九州ノコト編集部)

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