
北九州の学生が<就業体験&他都市視察>で感じた“可能性”とは? 北九州市消防局×九州国際大学「地域課題解決プロジェクト」PR
(アイキャッチ画像:プロジェクトに参加する学生ら)
北九州市消防局と九州国際大学法学部が連携し、“消防団員の減少”という地域課題に学生の視点から取り組む実践型授業「地域課題解決プロジェクト」。
学生が主体となって、調査・提案を行う本プロジェクトでは、「『はたらく』を知る」をテーマに、就業体験と他都市視察を行いました。

今回は、働くことの意義や、北九州市とは違った消防団の特色や取り組みを学ぶ学生たちの様子をレポートします。
大学生が就業体験 ~『はたらく』を知る~
なぜ「働くこと」を知る必要があるのか──。
消防団員のほとんどは、日中は会社員や自営業、公務員として働く「普通の人」です。彼らは本業を持ちながら、火災出動や訓練、防火防災啓発を行うなど「地域への貢献」という志で活動しています。

学生たちにはまず、働くこと自体の意義や苦労を少しでも体感してもらい、本業がありながら消防団員として地域貢献活動をすることの意義を学ぶことで、課題解決に結び付くヒントを探ってもらう狙いがあります。
本プロジェクトに参加する学生の多くは、公務員としての就職を志望しています。それぞれが志望する公的機関への就業体験を通し、働くことの意義を学びました。
区役所から海上保安庁まで 各所で就業体験

八幡東消防署では、消防活動用資器材の説明や消防用ホースの搬送、はしご車搭乗体験を実施しました。

海上保安庁では、所有するヘリコプターの紹介、活動用資器材や救助方法の説明などが行われました。

小倉南区役所での就業体験では、小倉南区長の講話、区役所の各部署めぐりや若手職員との座談会などを実施。学生たちは、区役所の業務が想像以上に幅広いことに驚いた様子でした。

八幡東警察署では、鑑識業務(指紋採取)体験や、白バイの体験乗車、若手警察官との座談会を行いました。

学生たちは就業体験を通じて、「働くことの意義」や、組織の一員として責任を果たすことの難しさを肌で感じました。
その上で、「働きながら消防団活動を行うことの負担感」や「それでも活動を続ける意義」を学ぶことができたとの声が挙がりました。

外の世界にヒントを求めて ~相模原市・横浜市で見えた「新しい消防団」の姿~
「仕事で疲れている中で、なぜ地域のために行動できるのか?」──この問いに対する答えを探すプロセスこそが、表面的な提案ではない、現実味のある課題解決案の土台となっていきます。
北九州市の中だけで考えていても、凝り固まった視点は打破できないと、学生たちは次なるステップとして、先進的な取り組みを行う他都市へと飛びました。
視察先は、大都市圏の相模原市消防局と横浜市消防局(いずれも神奈川県)。人口構成、地理的条件や文化が異なる他都市では、北九州市にはないユニークな消防団の取り組みや、消防団の特色に合わせた消防局側のバックアップ体制が存在していました。

団員の性別で活動内容を分けるのではなく、個人の特性や要望に合わせた活動ができるよう制度を整理することで入団のハードルを下げる取り組みや、外国籍を有する者も活躍できるよう門戸を広げる取り組みが紹介されました。
また、消防団員の事務的な負担を減らすために「消防団アプリ」の導入が進められていることも分かりました。

他都市の関係者との意見交換を通じて、学生たちは固定概念を覆された様子。これらの取り組みについて、それぞれ課題となることも学びました。
“当たり前”を疑い、客観的に見つめ直す
「北九州市では当たり前だと思っていたことが、実は当たり前ではないかもしれない」──視察から戻った学生たちの表情には、確かな変化が見られました。

他都市の取り組みが全て北九州市にマッチするとは限らないものの、自分たちの住む街の課題を、客観的な視点(俯瞰的視点)で見つめ直すヒントを得たことで、調査の解像度は一気に高まった様子でした。
当事者意識が変える、地域防災の未来
現在、学生たちはこれらの体験を元に、最終的な課題解決案の立案に励んでいます。
調査から浮き彫りになったのは、「消防団を知らない」という無知の壁だけではなく、若者を中心とした地域の方々が「地域に貢献したい」という気持ちを潜在的に持ちながらも、既存の組織体制や情報の届き方にギャップを感じているという実態でした。
就業体験で「働くこと」のリアルを知り、他都市視察で「可能性」を知った学生たち。
彼らが導き出す提案が「北九州市にささる取り組み」になることを期待しています。
(提供:北九州市消防局)
