北九州市内のマンホールを探索する企画「北九州マンホール図鑑」。これまでに「若松編」と「小倉編」をお届けしてきました。今回は、地元小学生の絵がデザインされている「全7種のマンホール蓋」を紹介していきます。
北九州市下水道100周年を記念して、2018年に小学4年生を対象として行われた「下水道ポスターコンテスト」。その優秀作品がデザインマンホール蓋となって、各区に1つずつ設置されています。
今回はそのマンホールを巡ってきました。
小倉北区には「小倉城」のデザイン蓋
「下水道ポスターコンテスト」の作品がマンホール蓋のデザインの元となっていますが、コンテストの作品テーマは「下水道がつくる豊かな水・まち・暮らし」でした。
門司区に設置されたマンホール蓋は、門司港レトロ地区で発見。親水広場から海峡プラザに向かって、足元に注意しながら歩いていると見つけることができました。幸せそうにおにぎりを頬張ろうとしている子どもたちの笑顔が優しい気持ちにさせてくれるデザインです。
小倉北区分が設置されている場所は、小倉城側から文学館方面へ横断歩道を渡ったところの歩道上。小倉城のそばに設置されたマンホールだけあって、小倉城がデザインされた絵が使用されています。
続いて紹介するのは、小倉南区に設置されているもの。小倉南警察署のそば、ちょっと歩道が広くなっている部分にあります。このマンホールを見ると、市内の浄化センターの場所がパっと一目で分かりますね。
戸畑区は『ホタル』 名所「天籟寺川沿い」ならでは
戸畑区役所近くのヨイトサ広場で、戸畑区分のマンホールを発見。天籟寺川沿いがホタルの名所となっている戸畑区らしいデザインのマンホールです。
若松区に設置されたマンホール蓋は、JR若松駅そばにあるコンビニエンスストアの前で発見しました。私たちの生活にどれだけ水が欠かせない存在なのか、教えてくれるデザインです。
八幡西区分はうっかり見逃しがちな場所に
続いて紹介するのは、八幡東区設置分。八幡東区役所からほど近い「中央町」交差点、みずほ銀行八幡中央町出張所側の歩道で見つけることができます。つりを楽しむ人たちが描かれたデザインとなっています。
今回のマンホールシリーズを締めくくるのは、八幡西区設置分。JR黒崎駅から商店街「カムズ黒崎」へ向かうエスカレーターを降りたところ、商店街の入り口に設置されています。小倉城だけでなく、若戸大橋や東田第一高炉などが描かれています。
全区設置なので、コンプリート難易度は少し高め
今回紹介した「下水道ポスターコンテスト」優秀作品をあしらったデザインマンホール蓋は、比較的、各区役所の近くに設置されているので、探しやすいと感じました。
その分、日常風景に溶け込んでいるので、「探すぞ。見つけるぞ」という気持ちでないと見逃してしまうことも。実際、編集部員も小倉北区・八幡西区分はよく通りかかっている場所にも関わらず、気付かず何度かスルーしてしまいました。
また、全区に設置されているので、他のデザインマンホールと比べ、コンプリートの難易度はちょっと高めかもしれません。だからこそ、すべて発見できた時の達成感は格別です。
この機会に改めて「下水道がつくる豊かな水・まち・暮らし」について考えながらマンホール巡りを楽しんでほしいものです。
※2022年1月13日現在の情報です
（北九州ノコト編集部）
