コロナの影響は犬・猫にも  フードやシーツ不足で寄付呼びかけ

(画像はイメージ。提供:写真AC)

北九州市動物愛護センター(小倉北区西港町)は、保護・収容された犬や猫たちのためのフードなど必要物資が不足している状況にあるとして、寄付を呼びかけています。

新型コロナウイルスの影響は人間だけなく、犬や猫といったペットにも及びます。

北九州市動物愛護センターとは?

動物愛護センターは、なんらかの事情で迷子、あるいは捨てられ、保健所から移送されてきた動物を保護しています。一日でも早く元の飼い主が見つかるよう保護された地区・特徴などの情報提供を行い、新しい飼い主が見つかるように譲渡会も開催しています。

犬のしつけ方教室などの動物愛護事業も行っており、飼い主が最後まで責任と愛情を持って育てるよう呼びかけも行っています。

開設は1993年1月。敷地面積は6874平方メートルで、スタッフが使用する管理棟、保護動物を管理する動物棟のほか、子犬専用の施設や動物慰霊碑などもあります。収容能力は犬110頭、猫133頭です。

譲渡会中止で必要物資が不足

動物愛護センターは現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、譲渡を中止しています。

同センターによると、譲渡会の中止により、譲渡するために飼育している犬猫の数が増加。フードやペットシーツなどの必要物資が不足している状況にあるといいます。

譲渡会の再開日は、まだ見通しが立っていません。今後の予定は、北九州市のホームページ内の「譲渡対象犬の紹介」「譲渡対象猫の紹介」で通知されます。

小さな命を守るために

北九州市の犬・猫引き取り数は、2018年度で679匹(*)。そのうち病気持ちや、譲渡が決まらないなど、181匹の犬・猫が殺処分となっています(保護している期間に死亡した犬・猫も含む)。
*環境省自然環境局「平成30年度 犬・猫の引取り及び処分の状況」より。

動物愛護センターは、使用予定のない犬猫用のフードやペットシーツがあれば、寄付してほしいと切実な声をあげています。同センターに直接持参するか、宅配便などで送付することで寄付が可能です。

寄付の対象品となっているものの中で、特に不足しているのは「子猫用のウェットフード」。「犬猫用ドライフード」「スーパーワイドサイズのペットシーツ」「猫のトイレ砂」も不足気味だそうです。そのほか、タオルや毛布、ケージや首輪なども、寄付の対象となります。

小さな命を守るため、もし自宅に眠っている犬猫用品があれば協力しませんか?

(北九州ノコト編集部)
※6月9日に電話にて取材しました。

保健福祉局保健衛生部動物愛護センター 寄付受付(犬猫用フードの寄付について
住所:北九州市小倉北区西港町24番地7
※センターへ持参する場合 受付:8時30分から17時まで
・犬用のドライフード
・成猫用のドライフード
・ペットシーツ(各サイズ)
・猫のトイレ砂
・犬用のおやつ
・離乳食
・子犬猫用ミルク
・猫砂
・タオル、毛布
・ケージ、キャリー
・首輪、リード
・シャンプー
・餌入れ、服など
電話:093-581-1800
FAX:093-582-8852
※フードは賞味期限内で、未開封のフードに限る
※現金や金券の寄付は不可

 

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