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学生と同じ試験に挑戦し記者職へ 方言で苦労「7割が分からず」/共同通信社デスク・杉浦修さん

(アイキャッチ画像:共同通信社 編集部デスク・杉浦修さん)

西日本新聞社北九州本社が制作するラジオ番組「ファンファン北九州」。地元新聞社ならではのディープな情報&北九州の魅力を紹介しています。ラジオを聞き逃した人のために、放送された番組の内容を『北九州ノコト』で振り返ります。今回のゲストは、一般社団法人共同通信社福岡支社デスクの杉浦修さんです。

取材の裏話・経緯などが聞ける番組『きくリポ』

甲木:おはようございます。西日本新聞社 ナビゲーターの甲木正子です。

横山:同じく、西日本新聞社 横山智徳です。

甲木:横山さん、先週は初めてコラボ番組として、共同通信社さんと番組をしましたけれども…

横山:ゲストの杉浦さん、イケボでしたよね。

甲木:そうでしたね。それではさっそくイケボのゲストをお招きしたいと思います。共同通信社福岡支社の編集部デスクをなさっている杉浦 修さんです。杉浦さん、今日もよろしくお願いします。

横山:よろしくお願いします。

杉浦:よろしくお願いします。

甲木:先ほど共同通信社さんとのコラボ番組と申し上げたんですけれども、共同通信社さんが配信されているポッドキャスト番組『きくリポ』に、横山と甲木が出させて頂いたと言うことで、杉浦さんに、『きくリポ』について教えて頂いていいですか?

杉浦:はい、共同通信ポッドキャストの『きくリポ』という番組なんですが、私どもの同僚、共同通信の記者などが、例えば事件ですとか、そういった取材をした際の裏話や、またはその取材までの経緯等を記者が20分程お話しするというスタイルになっております。ぜひお聞き頂けたらと思います。

甲木:ありがとうございます。私と横山さんは共同通信の記者ではありませんが、イレギュラーで番組に出させて頂くということで、なんと本日(1月11日)の朝5時から配信が始まっている『きくリポ』に横山と甲木が登場しております。スマホで、ポッドキャストもしくはスポティファイ、GoogleやYoutubeでも「きくリポ」と検索して頂けたらと思います。「聞く」はひらがなで「リポ」がカタカナです。これで検索していただきましたら、横山と甲木の『きくリポ』が聞いて頂けます。

甲木・横山:よろしくお願いします。

学生さんたちと同じ会場で試験 希望の記者職へ

甲木:では、今日は杉浦さんのお仕事について、もう少し掘り下げてお聞きしたいと思います。先週のお話で、事務職で入社されて途中で記者職に変わられたとおっしゃったんですけど、それはご希望なさったということでしょうか?

杉浦:はい、私どもの共同通信社は入社の時点で、記者やカメラマン、スポーツ担当の運動記者、英文記者、技術職など、職種が細かく分かれている会社なんです。ほかの職種になりたいと希望した場合、特に事務職から記者やカメラマンに変わるというのは、一応試験が必要なんです。最近はどういうスタイルになっているか分からないのですが、自分たちの頃は年に1回学生さんが受ける試験の日に、同じ会場で同じ問題を解きます。これは強制ではなく、受けたい人だけ受けて受かったら希望の職種に変わることができると言うことです。

甲木:私たち新聞記者は記事を書けば新聞にそれが印刷されたり、弊社の電子版に載り仕事をしたということが見えますけども、通信社さんというのは、目に見えた形での成果が分かりにくいと思うのですが、やり甲斐や生き甲斐など、どこで感じるんでしょうか?

杉浦:最近は、配信した記事が、「どこどこの新聞社さんに掲載された」など、把握できるシステムができております。しかし以前は手作業で新聞をめくって載ってないか探したり、例えば秋田県の新聞に福岡の記事が載れば、共同通信の秋田支局の者がその記事を切り抜いて、福岡支局へ郵便で送ります。

甲木:実物が後から届いてくるというのは、嬉しいですね。

横山:リスナーの方に分かるように説明すると、今、杉浦さんが福岡にいたら、おそらく、多くの記事は西日本新聞には載らないんですよね。

甲木:そうですよね。杉浦さんが福岡で取材されたことは、西日本新聞の記者も取材しているので、共同通信さんの配信を受ける必要がないんですよね。

杉浦:そうですね。その土地には、地元の新聞社さんがございますから、私たちの書いた記事が載るのは他県の新聞なんです。

記者に成り立ての頃は方言に苦労も

甲木:今まで取材した中ですごく苦労した取材、あるいは大失敗したことなどはありますか?

杉浦:苦労で言いますと、20数年前に九州に初めて来まして。「取材に行って来い」と言われ、例えば事件の取材で被害者のことをよく知る方のお話をお聞きした時に、少し高齢の方で方言もあり、何を言っているのか7割ぐらい分かりませんでした。一方、先輩からは「何て言ってたか早く伝えろ」と言われ、「3割ぐらいしか分からなかったんですよね」というと、「全然、話にならないじゃないか」という感じで、最初の頃は分からないまま途方に暮れたということが何度もありました。

甲木:九州も県によって全然方言が違いますからね。いろいろなお話どうもありがとうございます。先週、今週は共同通信社のポッドキャスト番組『きくリポ』とのコラボレーションとして、共同通信社福岡支社の編集部デスク、杉浦修さんにお話を伺いました。杉浦さん、ありがとうございました。

横山:ありがとうございました。

杉浦:ありがとうございました。共同通信ポッドキャスト『きくリポ』もよろしくお願い致します。

 

〇ゲスト:杉浦修さん(共同通信社 編集部デスク)
〇出演:甲木正子、横山智徳(西日本新聞社北九州本社)

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