授業動画やアプリも! 市の「家庭学習支援サイト」をフル活用しよう 

(画像提供:北九州教育委員会)

北九州市は5月4日、新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言が延長されたことなどから、31日までの市立学校の臨時休校を発表しました。教科書は各学校経由で4月に配布されていますが、休校期間中は自習が必要となるため、家庭で学習環境を整えることに苦労しているとの声もあがっています。

北九州市では「家庭学習支援サイト」を新たに設け、小学1年生から中学3年生までの自習を支援する教材を用意しました。教材によっては、幼児用、高校生用のコンテンツも提供されています。

小学校低学年は「生活習慣」を身に着けよう

北九州市教育委員会によると、小学校の低学年ではまず生活習慣を身に着け、学習の仕方を知ることが重要とのこと。「小学校の低学年は『生活の記録』『学習支援チャレンジハンドブック』を使うことで、毎日の規則正しい生活や学習の習慣を身につけていただきたいと思います。まずは教科書を基本に勉強をしてください」と説明いただきました。

画像提供:北九州市教育委員会

中学生の自習は教科書に加え、動画や学習アプリも検討を

教育委員会によると、「中学生はある程度、学習習慣が身についていると思われますので、各自が教科書を基に、家庭学習支援サイトのコンテンツを活用して、お子さんに合った内容のものを選んで自習を進めていただきたい」とのことでした。

小学生も中学生も、自分で毎日、何をしたのかを記録をすることで、家庭でも生活のリズムがつくれそうですね。教材や学習アプリは教科書の補助教材として活用します。

授業のような臨場感がある「家庭学習支援動画」

小学生も中学生も、動画が観られるネット環境がある場合、「家庭学習支援動画」(小1~中3)を使うことが推奨されています。先生が教室で話しかけるように作成されているため、授業に参加しているような臨場感があり、先生の話を聞く姿勢も身に付きそうです。

「新しい教科書を活用した家庭学習例」は、お子さんの勉強を見る方が見守る立場で利用する情報です。教科書のどのページで何を学ぶのかが整理されており、勉強の目的がわかります。「ウェブチャレンジシート」は、問題と回答が掲載されていますので、小学生のお子さんでも自分で答え合わせができそうです。「特設サイト教材」の「学習の記録」(小3~中2)は、必要な教材をダウンロードし、印刷して利用します。

教科書の補助教材として学習アプリや教材を活用する

「学習支援情報」には、教科書の補助教材として民間企業などが提供する学習アプリが紹介されています。有料の学習支援コンテンツも、一部は5月末まで無料で使用できるそうです。

教育委員会では「家庭学習支援サイト」のコンテンツを今後も充実させていく予定です。ぜひ、チェックしてみてください。

★市が紹介する民間の学習支援アプリ・コンテンツ(順不同)

がくげいスタディアプリパーク
(がくげい)
小学生向けの学習アプリ「ランドセルシリーズ」を5月31日まで無料で使用可能。主要教科の他、ネイティブの英語・タイピング・百マス計算など副教科も含まれます。
小学館の自宅学習支援サイト「うちスタ」
(小学館)
会員登録不要で、幼児から小学生までを対象とした教材をダウンロードできます。内容は、ことば(2-6歳)、国語(小学生)、算数(9-12歳)、読み物(0-6歳)、歴史まんが(全年齢)、「本物の国語力をつけることばパズル」などの「国語力」・「読解力」をつけるドリル、「東大生が考えた魔法の算数ノート」など。
スクールTV
(イー・ラーニング研究所)
小学生の国語以外の科目について、小学校・中学校の教科書に対応したeラーニング教材(動画)が提供されています。
Z会の自宅学習支援
(増進会ホールディングス)
幼児、小学生、中学生・高校生・大学受験向けに分かれたコンテンツが期限未定で公開され、ダウンロード可能。小学生向けには、体験型プログラミング教材「Z-pro(ゼットプロ)」の一部が公開されているほか、算数と国語の自習用ドリル教材、「算数」「理科」の問題など。中学生向けには学習方法など。
Gakken家庭学習応援プロジェクト
(学研)
新学期応援企画(5月31日まで)として、小学生・中学生向けの授業動画の配信に加え、5月11日にはネットスクール(ライブ授業)が開講しました。この他、ラインを用いた英検対策、ボカロ曲で歴史や英語などの各教科を学習するシリーズ、など。幼児、高校生向けコンテンツも掲載。
啓林館の学習支援コンテンツ
(新興出版社啓林館
小学生の算数、中学生の数学について、参考書・問題集を動画で解説するオンライン動画教材「スマートレクチャー」のコンテンツ動画(約10000本)を無料で公開(5月31日まで)。教科書別のデジタルコンテンツも掲載。
おうちで学ぼう!NHK for School
(日本放送協会)
小学生・中学生向けに、学校の先生と専門家が作った約10分間の動画コンテンツ。ジャンルは理科、社会、国語、外国語、道徳、特活、情報活用スキルアップ、キャリア教育など。Eテレの番組と合わせた使い方も掲載。スマホやタブレット端末で、番組を録画せずに視聴できるアプリ「NHK キッズ」も。「NHK高校講座」も配信中。
子供の学び応援サイト
(文部科学省)
「科学道100冊ジュニア」で科学の6分野から子ども向けの本のリストが探せます。「動画」としてNHKの情報が紹介されています。

(北九州ノコト編集部)
※5月7日、8日に取材した内容で構成しています。

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