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モットーは「いろんな人と一緒にやる」/株式会社三角形 代表・福岡佐知子さん

(アイキャッチ画像:写真右が福岡佐知子さん、左はパーソナリティーの甲木正子さん)

西日本新聞社北九州本社が制作するラジオ番組「ファンファン北九州」。地元新聞社ならではのディープな情報&北九州の魅力を紹介しています。ラジオを聞き逃した人のために、放送された番組の内容を『北九州ノコト』で振り返ります。

寿通り商店街の活性化を手伝ってくれない? はじめはイベントの企画から

甲木:先週、面白かったですね。社長が夜逃げってなかなかないよね。

横山:そんな強烈な事があれば、僕もサラリーマン辞めるかもしれないですね。(笑)

甲木:なかなかおらんよね。そういう体験をして、それでも黒崎に残ろうと思ったのがすごいですよね。

ということで、早速、ゲストをお呼びしましょう。先週に引き続き、八幡西区黒崎の寿通り商店街の再生に取り組んだ株式会社三角形 福岡佐知子さんをゲストにお招きしお話を伺います。よろしくお願いします。

福岡:よろしくお願いします。

甲木:先週は、福岡さんがひょんなことから、黒崎で地域とアートを融合させたプロジェクトに関わって、社長がいなくなった後も、黒崎に残って街づくりに参画したというお話を聞きました。そして、駅前のスナックを借りて「カタログ△(サンカッケー)」という街づくり団体を作られたんですよね。

福岡:そうですね。

甲木:ここから寿通りにはどう進んでいくんですか?駅から7分ですから、まだまだ行き着いてないです。(笑)

福岡:そうですね。(笑)前回お話ししたように、いろんなイベントを手掛けたり、いろんな仲間や知っている人が増えていく中で、当時の寿通り商店街の組合長さんから「商店街の活性化をしたいけど、何からしたら良いのか分からないので、手伝ってくれない?」と言われて。特に、補助金などの申請にパソコンで書類作成するのが必要で、パソコンも使えないので、そういったことも含めてサポートして欲しいというご依頼を頂いたのが最初でした。

甲木:なるほどですね。

福岡:最初は、イベント企画やそのイベントの補助金の手続きなどのお手伝いをしたのが、寿通りと初めて出会ったタイミングです。その当時は、4、5店舗ぐらいあったんですけど。

甲木・横山:4、5店舗しかなかったんですね。

福岡:そうですね。あとは、シャッターがしまった状態で。でも、その4、5店舗の店主さんの中にもご高齢の方もいらしたり、昔ながらの商店街という感じでした。

イベントだけでは変えられない 自分が入居することが、次のきっかけになれば

甲木:じゃあ、1つ、2つイベントしたからといって、めちゃくちゃ盛り上がる感じでもなさそうですよね。

福岡:そうですね。いくら週末に、若い人向けのイベントをやったとしても、次の日になると何もないというのを目の当たりにして。ここはやっぱり、イベントだけを続けても変わっていかないというのを感じました。誰かずっといて、そこで商売をしてくれる人がいないかなと思い、同時進行で探してたんですが、やはり古い商店街でしたので、誰も望んで(商店街に)入りたいと言ってくれる人いなくて。「じゃあ、私が事務所を移転する!」と思い、自分が仮でここを動かしていく筆頭になろうと思ったのが、移転するきっかけでした。

甲木:やっぱり商店街の雰囲気は変わりますよね?ご高齢の方のお店が4、5店舗だけだったのが、福岡さんみたいな若い人で、しかも街づくりのPR会社という人が(商店街に)入ってきたら。

福岡:最初、「何の店ですか?」って。(商店街に)入って半年間は、事務所しかしていなかったんですが、半年後からは夜はワインバーにしました。

週に1度の異業種交流会からワインバーへ

福岡:元々、業種交流会をしていたので、もう少し人との関わりを広げたいと思ったんですね。異業種交流会を毎日するというイメージで、ワインバーを始めました。

横山:週に1度の業種交流会が、毎日に変わっていくんですね。

甲木:随分、景色も変わりそうですよね。夜、人通りができるわけですから。

福岡:13店舗の内、他全部が閉まった中で、真ん中の1店舗だけ人がたくさんいる状況で。外まで出て飲んでいるので、通る人、通る人が不思議に思うみたいな。

甲木:あの通路で呑めるんですね。その後、だんだん店が増えるんですか?

福岡:はい。その後、自分のところでもう1店舗借りたり。ワインバーをしている中で、週替わりのワインだけしかなくて、おつまみがないよねという話が結構出てきて。

甲木:おつまみ屋さんもできちゃう?

福岡:そうです。皆さんに「もう1店舗開けようと思うんですけど、何がいいですか?」って聞いてたら、おつまみがないよねって話になって。それで、隣にお惣菜屋さんを作ることになるんですね。それが今、「コトブキッチン」というカフェとお惣菜のお店になります。

横山:素敵なお店でしたね。

福岡:ありがとうございます!

横山:パン美味しかったです!

福岡:美味しいでしょう!

ワインバー→お惣菜屋さん→カフェ→パン 小さい投資で事業を枝分かれさせていく

福岡:そういうお客さんが少ないところで、今、可能性として思っているのが、(寿通り商店街でいうと)ワインの事業を拡大していくわけではなくて違うものを。ワインがあるので次はお惣菜。お惣菜があるのでカフェ。カフェがあるのでパンみたいな。

横山:繋がっていますね。

福岡:少しずつ事業拡大ではなく、枝分かれみたいな。小さい投資ですが。

甲木:ちょっとずつですけど、なんか可愛いですよね。今、寿通り商店街は何店舗に増えたんですか?

福岡:元々13店舗だった区割りが変わってきているんですが、今、残すところ1店舗だけなんですよ。

甲木・横山::すごい!

福岡:その1店舗も見学と測量が入っているので、決まれば良いなと思っています。

甲木・横山:(拍手)

甲木:全部埋まったらすごいですね!この成功事例を見たら、あっちこっちから「うちの商店街も何か企画してください」ってオファーが来るんじゃないんですか?

福岡:来るんですかね。(笑)

甲木:来たらどうします?

福岡:来たら行きますね。

横山:行きますか?

福岡:行きます。

甲木:熊本の商店街に言われたら、熊本に行っちゃうんですか?

福岡:そうですね。求めてくれる人がいるのであれば。

甲木:なんかノマドみたいでかっこいい!良いですね!こういうエネルギーがあるのに、見た目が全然そういう風に見えないところがすごい。

福岡:みんなで行きたい所を探すのが好きなので、いろんな人と一緒にやるのがモットーです。

 

〇ゲスト:福岡佐知子さん(株式会社三角形 代表)

〇出演:甲木正子(西日本新聞社北九州本社)、横山智徳(同)

(西日本新聞社北九州本社)

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